2018年08月27日
政府系の知的財産権侵害の一例
ある清華大を拠点にしたハッカーが米アラス
カ州政府や同州のエネルギー・通信関連企業
のコンピューター・システムに侵入を図って
いたということです。このハッカーはケニア
やブラジル、モンゴルの経済権益に対するス
パイ行為も行っていたそうです。米情報分析
会社「レコーデッド・フューチャー」が公表
しました。
知的財産権の侵害を理由にアメリカと中国は
貿易戦争が戦われている最中に、中国のナン
バー1大学である精華大学から色々な国に侵
入して情報を取り出すハッキングをしていた
ということは、取り出した情報は中国政府の
機関に伝えられていたことでしょう。という
より、政府の機関の指示とか依頼によってハ
ッキングをしていたと思われます。
2番目の記事は、アメリカの国防総省の年次
報告書からなのですが、中国の軍事・安全保
障分野の動向に関して、爆撃機の飛行訓練の
範囲を拡大している、アメリカや日本への攻
撃を想定して可能性があるということです。
また、中国の国防予算が10年後の2028年に
は2400億ドル(約26兆6000億円)以上に
達すると推定し、軍事力拡大に警戒感を示し
しているということです。
このブログの範囲からすると、南シナ海につ
いては仲裁裁判所の判決を無視して、中国の
領有と主張して人工島を建設し、人工島は軍
事拠点としました。この一連の中国の動きは
自ずと警戒感を持たざるをえないものです。
経済活動の分野とは言えませんが、アメリカ
が仕掛ける貿易戦争へ影響していないとは言
えないでしょう。
米中貿易戦争 中国・清華大拠点のハッカー、米アラスカ州などにスパイ行為 米情報会社明らかに
産経新聞 8/19(日) 22:36配信
【ワシントン=黒瀬悦成】米国と中国の「貿易戦争が先鋭化する中、中国の有名大学、清華大(北京)を拠点とするハッカーがスパイ行為を目的に、米アラスカ州政府や同州のエネルギー・通信関連企業のコンピューター・システムに侵入を図っていたことが19日までに、米情報分析会社「レコーデッド・フューチャー」の調査で明らかになった。
同社によると、スパイ行為は今年5月下旬、アラスカ州のウォーカー知事を団長とする経済使節団が中国を訪問する前後数週間にわたって行われていた。
ハッカーらは、中国とアラスカ州との貿易協議に関する最大の焦点である石油・ガス産業の動向を探ろうとしていたとみられ、州政府に加え、州天然資源局のシステムも標的となった。具体的被害の有無は明らかにされていない。中国は同州にとり最大の貿易相手国で、昨年の対中輸出総額は13億ドル(約1430億円)以上だった。
ハッカーらはこれとは別に、中国が進める広域経済圏構想「一帯一路」で協力強化に向けた協議を進めているケニアやブラジル、モンゴルの経済権益に対するスパイ行為も行っていた。
清華大は、習近平国家主席の母校で、中国で最も権威のある大学「国家重点大学」の一つ。中国最高水準の工科系部門を擁することから「米マサチューセッツ工科大(MIT)の中国版」との異名をとり、中国の科学技術政策と密接に連携している。
8月19日(日) 22時36分 北米(産経新聞)
時事通信社 8/17(金) 14:11配信
【ワシントン時事】米国防総省は16日に公表した中国の軍事・安全保障分野の動向に関する年次報告書で、中国が米国や日本などへの攻撃を想定した訓練の一環として、爆撃機の飛行範囲を拡大している可能性が高いと指摘した。
また、中国の国防予算が2028年には2400億ドル(約26兆6000億円)以上に達すると推定し、軍事力拡大に警戒感を示した。
報告書は、中国空軍が過去3年間で沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」を越え、核兵器搭載可能な戦略爆撃機H6Kを西太平洋にまで飛行させていると分析。将来は日本の周囲やフィリピン海全域にまで活動領域を広げ、米領グアムなどの米軍基地に対する攻撃能力を誇示する可能性があると警告した。
8月17日(金) 14時11分-北米(時事通信)