2017年12月03日
世界が注目の中で皇帝様は嵩上げ
以下の報道記事によると、数字の嵩上げ、
しかも少し古い商談の金額もあり、現在は
商談といえるかどうか分からない段階の金
額もあるそうです。
中国内のメディアは「勝者はトランプ大統
領とアメリカ企業」と報道する念の入れ方
だったそうです。目的は何かというとトラ
ンプ圧力をかわすことだったようです。
28兆円という巨額でトランプ大統領氏を
惑わし、アメリカの対中の貿易赤字を減ら
せというトランプ氏の追求を発言前でかわ
したようです。
この記事によると、この方法は中国の常套
手段ということなので、中国側が大勝利し
たということになるようです。北京という
場所でこの嵩上げ、中国13億人の多くが、
アメリカの物を輸入すれば中国もアメリカ
へ輸出ができる、いいことだと思うでしょ
うが、公的な仕事をしたことのある者はニ
ヤリとして、倍以上水増ししているなと感
じたことでしょう。
国内への影響を考えるだけでも中国の政権
は得意になりそうなのですが、世界の2大
国が会談するとなると世界中が注目してい
ます。これも計算して28兆円だったかも
しれません。
通常の国賓以上の待遇でトランプ大統領を
もてなしました。歴代皇帝の王宮だった故
宮(紫禁城)で夕食会が催されました。勿
論、特別の厚遇でしょう。トランプ氏をど
こまでも持ち上げていました。世界のテレ
ビカメラを意識していたかもしれません。
見方によれば習近平国家主席が現代の皇帝
を演じているといった報道もありました。
あれやこれやが影響して、トランプ大統領
が用意してきた中国批判を抑えてしまった
となると、習国家主席は皇帝気分を十分楽
しんだことになります。
28兆円は歓迎の金額と言ったとしたら、
具体的な商談のことは影が薄くなってしま
います。問題はトランプ大統領ですが、帰
国の飛行機の中でいい土産話だと思ってい
るか、それとも騙されたかと思っているか
ですね。中国が北朝鮮に行動する何かで辻
褄を合わせるかもしれません。
米中商談の勝者は中国 「厚化粧」28兆円で圧力かわす
産経新聞 11/19(日) 7:55配信
■常套手段の数字かさ上げでトランプ氏惑わす
【上海=河崎真澄】訪中したトランプ米大統領が習近平国家主席と立ち会った総額2535億ドル(約28兆4千億円)ものビジネス調印から19日で10日が経過する。巨額商談を前面に押し出したことで、「貿易摩擦や人権、北朝鮮問題をめぐる米側からの圧力をかわす作戦に成功した」(上海の経済学者)との声が中国で広がっている。中国の常套(じょうとう)手段である数字のカサ上げに、トランプ氏ら米側が惑わされた可能性が高い。
巨額商談について中国メディアは、「最大の勝者はトランプ大統領と米国企業だった」などと強調。一方で、トランプ大統領は昨年3470億ドルの貿易赤字だった中国に対し、「中国の問題ではなく歴代大統領の責任だ」と批判の矛先を変えており、中国側は実のところ“勝者”になった。
1980年代に日米貿易摩擦が起きた際、米国に押されて日本はきまじめに米国からの輸入拡大策を推進した。「中国は日本の“前例”を反面教師に、米国向けに巨額商談を打ち出す交渉で臨んだ」(岡三証券上海駐在チーフエコノミストの後藤好美氏)という。孫子の兵法にある「攻撃は最大の防御」を実践した。
商談を“厚化粧”してみせる手法はさまざまだ。
ボーイングの旅客機300機輸入で370億ドルの商談は、2015年の習氏訪米時に調印ずみの300機の契約を、ほぼそっくり持ち出したと指摘される。
ウェストバージニア州でのシェールガス事業837億ドルは、一方的な破棄も可能な覚書の交換のみ。中国投資(CIC)とゴールドマン・サックスの50億ドル投資基金も拘束性はない。
電子部品や大豆、牛肉などの輸入で中国の民間企業も名を連ねた。「金融当局が海外送金を大幅制限しているが、今回の巨額契約に乗れば大手を振って貿易代金として米国に資金逃避できる」(市場関係者)というメリットが生まれる。
ただ今後、米中貿易不均衡が縮小に向かわなかったり、北朝鮮問題で進展がなかったりすれば、再びトランプ政権は対中攻勢に転じる恐れがある。中国の“ドヤ顔”がいつまで続くかは予断を許さない情勢だ。
産経新聞 11/19(日) 7:55
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