フィリピン南部のダバオで、ドナルド・トランプ次期米大統領と電話で話すロドリゴ・ドゥテルテ大統領（2016年12月2日撮影、同3日公開）。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP＝時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ（Rodrigo Duterte）大統領は3日、今年6月の就任以降、約4800人を殺害してきた同大統領が進める「麻薬撲滅戦争」について、ドナルド・トランプ（Donald Trump）次期米大統領から「正しいやり方だ」と言われたと明かした。バラク・オバマ（Barack Obama）米大統領からドゥテルテ大統領が受けてきた批判とは対照的だ。

　ドゥテルテ大統領は2日夜、トランプ氏に米大統領選での勝利を祝う電話をかけたという。その際、トランプ氏から、物議を醸しているフィリピンの麻薬撲滅戦争の「成功」を願っていると言われたという。

　ドゥテルテ大統領は声明で「彼（トランプ氏）も麻薬に対するわれわれの懸念に非常に敏感だった。そして私の撲滅運動の成功を願ってくれた上で、わが国が主権国家としてやっていることであり、正しいやり方だと言われた」と述べた。

　トランプ氏側はこの電話での会談について短い声明で、ドゥテルテ氏はトランプ氏を祝い、2者は緊密に連携することに同意したと発表している。【翻訳編集】 AFPBB News

　【マニラ時事】フィリピンのドゥテルテ大統領は7日夜、トランプ次期米大統領が2日の電話会談で、強硬な麻薬撲滅対策を行うドゥテルテ大統領を「あなたはよくやっている」と評価したことを明かした。

　マニラのマラカニアン宮殿で行われた会議の席上で話した。

　ドゥテルテ大統領は、トランプ氏が「悪化した両国関係を修復すべきだ。あなたが一部米国人による批判を心配していることは知っている。しかし、あなたはよくやっているし、今後も進めるべきだ。私もメキシコとの国境問題で同じ問題を抱えている」と述べ、自身の強硬な不法移民対策が批判を浴びたことになぞらえながら、フィリピン政府の麻薬対策にお墨付きを与えたと強調。「話を聞いて私は聖人になった気分だ」と喜んだ。