2016年02月21日
ASEAN各国は中国事情を抱えて十色
ASEAN各国は中国事情を抱えて十色
のASEAN首脳には今後は未定の要素もあるとい
うことです。中国が政権維持に協力しているところ
もあり、また政権が交代すれば親中国になる場合も
こともあるということです。
以下の記事には「中国による老獪(ろうかい)な懐
柔策」という表現があります。つまり、賄賂型会談
をうまく利用して政権に接近し、経済援助をして、
間接的にか直接的に政権維持に協力的に振舞うと、
見ていいでしょう。
前ページでは、ラオスとカンボジアの国情を簡単に
記述しました。タイは現在は軍事政権です。何かと
協力させられているようです。マレーシアでは首相
のビジネスと思われるファンドに資金協力している
ということです。
中国の影響はインドシナ半島で大きくなっているよ
うです。これも中国の言う、「新しい秩序」かもし
れません。さて、誰が損するのでしょうか、政府か
ら独立性を浸食されるので、それぞれの国民でしょ
うと、言葉の上では言えるのですが、実は日本では
ないかと思うこともあります。
インドネシアでは北京で賄賂型会談がインドネシア
大統領と行われ、高速鉄道建設の計画は中国が受注
することになりました。インドネシアの大臣も同席
していなかった可能性があります。
中国政府から見ると、日本の計画したしたものを失
敗に追い込むと、13億5千万人の国民に大きく宣伝
できるという効果があります。まともに建設しなく
てもそれが問題になるのは数年後ですから、そんな
ことはどうでもいいのでしょう。分かりやすくいえ
ば、中国の現政権は面子が立てば、それでいいので
す。
とまあ、日本はどうすることもできないように思わ
れます。読者の方々もあきれて諦めてください。
ただ、不正腐敗の種を植えつけているのかもしれな
いという見かたもできます。
今回のASEAN首脳会議はアメリカが様々な協力でカ
リフォルニアで行われたのですが、効果は薄かった
ということになるかもしれません。ご苦労様でした、
ですね。
しかし、これらの国々のほとんどはヨーロッパ勢力
の植民地になることも華僑と呼ばれる中国人の移民
も淡々と受け入れてきた歴史があります。現実、軍
備らしい軍備を整えている国はほとんどありません。
立場を明確にすることや軍事的な会談は得意でない
と思っていいでしょう。でも、現地に行くとガサガ
サしてなくて、いい国が多いですね。
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ASEAN、対中及び腰 米の思惑と裏腹…一枚岩ならず
産経新聞 2月18日(木)7時55分配信
■ベトナム・比、政権交代で親中傾斜も
【シンガポール=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳は16日、米国との首脳会議で、南シナ海問題への対応で米国との連携を確認した。
だが、一部加盟国の首脳は、経済と軍事の両面で台頭する中国に及び腰なのが実情だ。
「親米」とされた首脳の交代が予定される加盟国もあり、米国の思惑とは裏腹にASEANの親中傾斜が強まる可能性もある。
ベトナム政府は16日、訪米したグエン・タン・ズン首相がオバマ米大統領に「現状変更を試みる行動の停止に向け、米国がさらに声を上げ、より現実的で効果的な行動を取るよう提言した」と発表した。
名指しは避けたものの、「人工島での大規模建設」と「軍事化」を続ける中国への圧力を求めた内容だ。
ズン首相は、自国の排他的経済水域(EEZ)で石油掘削を強行した中国へ牽制(けんせい)を強めてきた。
だが5月に退任し、中国に近いグエン・フー・チョン書記長が留任して新政権を率いる。
同じく南シナ海の領有権問題を抱えるマレーシアのナジブ首相は、中国の経済減速が世界に与える影響に言及し、「前向きで生産的な役割を担ってもらう必要がある」と、中国を擁護する姿勢を示した。
同国ボルネオ島サラワク州沖のEEZ内では近年、中国の沿岸警備船の航行が確認されている。
中国の脅威が高まる中でのナジブ氏の弱腰の背景には、自身の資金疑惑の温床となっている政府系ファンドへの支援など、「中国による老獪(ろうかい)な懐柔策」(地元メディア)があるとも指摘されている。
一方、加盟国でも「対中最強硬派」(外交筋)として中国批判を展開し、米国と新軍事協定も結んだフィリピンのアキノ大統領は6月で任期を満了し、今回が最後のASEAN関連の首脳会議となった。
フィリピンは中国を相手取り、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所に南シナ海の問題を提訴し、米国も支援している。
だが、アキノ氏を支えてきた親米派のデルロサリオ外相も引退することから、新政権が中国との2国間対話容認に転じる可能性を指摘する声もあがっている。★
産経新聞 18日(木)7時55分
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時事通信 19日(金)19時21分
時事通信 18日(木)11時14分
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