2014年07月26日
発語失行の訓練方法
梅雨が明けてから、猛暑が続いています。
アウトドア大好きな方はこの時期は
お祭り等イベント盛り沢山ですから、
楽しくてたまらないのでしょうが、
アラフォーにこの暑さはとても厳しいので
インドアライフを満喫しております。
皆さんも十分な『熱中症の対策』を
された上で、夏の季節を楽しまれてくださいね。
さて、本日は失語症に合併頻度の高い
『発語失行の訓練方法』について
ご紹介します。過去の
『発語失行の鑑別』も参考にしてください。
発語失行の訓練にはその症状に
のみ固執するだけでなく発症年齢や
原因疾患、損傷部位、家庭・職場環境といった
全体像や失語症の中核症状である
喚語困難との兼ね合いも含めた難易度設定
が必要になってきます。
それらを踏まえた上で、ここでは
一般的な訓練レベルの選択や方法を
下記に挙げます。
《訓練レベルの選択》
《訓練方法》
◎軽度
⇒言い難い調音結合の単語での訓練、文、文章の訓練
プロソディー訓練(より自然により速く、より長く、豊かな発音)
テープレコーダーによる自己評価(インタビュー等)、自主学習、
復唱、音読から漫画説明、会話場面といった実用化
◎中等度
⇒系統的構音訓練(簡単な音〜短い音節〜簡単な調音結合)、
構音運動の説明や提示による理解、口形や
口形図によるヒント提示、触覚〜運動感覚情報の強調、
視覚フィードバックの強調(鏡、ビジピッチ等)、
聴覚フィードバックの強調
◎重中度
⇒口部顔面失行が強い場合は、随意的な非構音運動
(例:唇を閉じる等)の併用、発声持続(意図的構音)、
口形強調提示による母音、ハミングから/ma/など
非構音運動利用での音節(1〜2音節)、単語(短い)、
Melodic Intonation Therapy(=MIT)
◎重度
⇒Melodic Intonation Therapy(=MIT)
※イントネーションを大げさにして、歌うように話すセラピー、
歌(発声)、斉唱
以上、純粋な発語失行では臨床上、
上記のような直接的な訓練効果が高く
実用的なレベルにまで軽快される事が多いです。
しかし中等度以上の場合、努力的な音韻探索は
維持期以降においても残存している場合が多く、
発話時の渋滞が意欲の減退に
繋がっている例が少なくありません。
その意味では、重症度によっては
周囲の言語症状への理解や
歩み寄りといった環境調整的なアプローチや
コミュニケーションノートを用いた
代償的なアプローチを併用し、
コミュニケーションの円滑性と意欲維持を
図ることも忘れてはいけません。
アウトドア大好きな方はこの時期は
お祭り等イベント盛り沢山ですから、
楽しくてたまらないのでしょうが、
アラフォーにこの暑さはとても厳しいので
インドアライフを満喫しております。
皆さんも十分な『熱中症の対策』を
された上で、夏の季節を楽しまれてくださいね。
さて、本日は失語症に合併頻度の高い
『発語失行の訓練方法』について
ご紹介します。過去の
『発語失行の鑑別』も参考にしてください。
発語失行の訓練にはその症状に
のみ固執するだけでなく発症年齢や
原因疾患、損傷部位、家庭・職場環境といった
全体像や失語症の中核症状である
喚語困難との兼ね合いも含めた難易度設定
が必要になってきます。
それらを踏まえた上で、ここでは
一般的な訓練レベルの選択や方法を
下記に挙げます。
《訓練レベルの選択》
《訓練方法》
◎軽度
⇒言い難い調音結合の単語での訓練、文、文章の訓練
プロソディー訓練(より自然により速く、より長く、豊かな発音)
テープレコーダーによる自己評価(インタビュー等)、自主学習、
復唱、音読から漫画説明、会話場面といった実用化
◎中等度
⇒系統的構音訓練(簡単な音〜短い音節〜簡単な調音結合)、
構音運動の説明や提示による理解、口形や
口形図によるヒント提示、触覚〜運動感覚情報の強調、
視覚フィードバックの強調(鏡、ビジピッチ等)、
聴覚フィードバックの強調
◎重中度
⇒口部顔面失行が強い場合は、随意的な非構音運動
(例:唇を閉じる等)の併用、発声持続(意図的構音)、
口形強調提示による母音、ハミングから/ma/など
非構音運動利用での音節(1〜2音節)、単語(短い)、
Melodic Intonation Therapy(=MIT)
◎重度
⇒Melodic Intonation Therapy(=MIT)
※イントネーションを大げさにして、歌うように話すセラピー、
歌(発声)、斉唱
以上、純粋な発語失行では臨床上、
上記のような直接的な訓練効果が高く
実用的なレベルにまで軽快される事が多いです。
しかし中等度以上の場合、努力的な音韻探索は
維持期以降においても残存している場合が多く、
発話時の渋滞が意欲の減退に
繋がっている例が少なくありません。
その意味では、重症度によっては
周囲の言語症状への理解や
歩み寄りといった環境調整的なアプローチや
コミュニケーションノートを用いた
代償的なアプローチを併用し、
コミュニケーションの円滑性と意欲維持を
図ることも忘れてはいけません。
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2624800
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
ご質問有難うございます。そして
回答が遅れまして申し訳ありません。
内容を整理しますと、
@エウノエさんご自身が苦手な発音
(母音・子音共に)を自覚されている。
A@の発音を含む単語を心理的に避ける。
ということですので、専門的な観点では
機能性構音障害、吃音症状が疑われます。
実際の症状を見ないと具体的な
対策は立てにくいですが、私なりの推測で
以下の方法を試みて頂ければと存じます。
【自身で行う改善法】
@母音の「イ」発声時、自身で鏡を見ながら
口形を横に引きながら確認する。
A子音を伴う「サ」行発声時も
母音発声同様、鏡で口形確認しながら
且つ上下の歯の隙間から息を出すような
イメージで発声を試みる。
Bメトロノームの音に合わせて
音読(または他者との会話)を行う。
【他者を伴う改善法】
@会話をする際、失敗するんじゃないかという
不安を感じると余計に支障が出るので、
不安を感じたら、リラックス
(筋肉が弛むイメージをする)して会話をする。
※どういった相手や場面で不安を
感じやすいかを把握しておくことも必要。
A複数人で一斉に文章を音読する。
※慣れてきたら人数を減らしていき、
最終的に独りで音読を行う。
長年のコミュニケーション時における
心理的負担をお察ししますが、
どうか臆することなく、周囲との関わりを
持って頂ければと存じます。
発音の事で悩みがあるのですが、言語聴覚士という専門職に就かれているプルプル食さんに一度お尋ねしたいです。
私、聴覚障害を持ち程度は両耳100㏈以上というものなのですが、聾にしては珍しく人並みに発生することができていました。しかし、原因は不明ながら高校に入ったあたりから発声に不便を感じるようになり、声も綺麗にだせなくなり数年を経て今に至ります。
まったく声を出せないほど支障を来している訳ではないですが、サッと声が出せない、サ行、そして母音にイを持つ声が特に発声しにくい、店員にも聞き返されることがよくある等日常に不便を感じています。発声しにくい単語を避けて会話するようになるため語彙が狭まるなどの弊害も感じています。できることなら、中学生時代の声を綺麗に出すことができ、つまったりせずに会話する事ができるようになりたいです。
何かしら改善のためにできることがあれば教えを伺いたいと思い、質問させて頂きました。