それよりも紹介の内容を吟味します。【以下原稿です】
アメリカのコンプトンは波動の粒子性を示した実績と
マンハッタン計画で指導的役割を果たしたことで
知られています。コンプトンは1919年に英国の
キャンデビッシュ研究所に留学し、
そこでガンマ線の散乱・吸収を研究します。
そこで「波動のコンプトン効果」
を発見するのです。この考えは今では量子力学の
基幹をなしていますが、大まかには以下の理解を
していれば良いと思います。つまり、
「微視的に物事を考え始めた時に粒子性と
波動性が同時に具現化する」
ということです。
その考えで話を進めると自由電子により散乱された
X線量子がより長い波長となるという事実に対して
「波長が長くなる状態」つまり
「光線のエネルギーが落ちる状態」で
粒子性に着目して弾性散乱の視点で考えていくのです。
具体的に量子力学では不確定関係という枠組みで物事を考えますので2つの値が同時に確定しなかったりします。例えば位置と運動量を同時に確定しません。また、時間とエネルギーを同時に確定しません。但し、時間×エネルギーや位置×運動量といった値を物理量として確定出来るのです。これは作用と呼ばれる次元の物理量です。時間という物理量やエネルギーという物理量と関連していますが異なります。
以上は量子力学を理解した人々には納得出来ても一般の人々には中々説明がし辛い部分です。誤解無く伝わっているかいつも不安になります。そんな意識改革をコンプトンが進めていたのですね。波動として考えていたガンマ線やX線に粒子性を見出したのです。
また、コンプトンはマンハッタン計画を進めた
主要メンバーでもあります。そもそも原子爆弾は
原子炉の製造から計画しなければいけません。
そこでウランをプルトニウムに変換して、プルトニウムと
ウランの混合物からプルトニウムを分離するプロセス
が必要です。コンプトンはこのプロセスをSEとして
設計してプロジェクトが進んでいく現場で働きました。
また、原子爆弾を兵器として使用するには
敵国で使用時に、出来るだけ早くに最大限の攻撃力を
発揮しなといけませんが、そうした損傷兵器
の仕組みをを設計する方法についても
コンプトンは計画をしていきました。
なお同計画はオッペンハイマーの設計もあり、
全米の知能を集め計画を進めていたのです。
そしてコンプトンの業績はノーベル賞を初めとする
蒼々たる栄誉で称えられています。
それと同時に、
マンハッタン計画の主導者として
計画自体の是非を論じる際に
何度もその名があがります。
もともとは、
コンプトンはもともと星の好きな少年でした。
そんな所からガンマ線の究明に話が進みましたが、
彼の名はガンマ線検出の為の
NASAの衛星に残されています。
以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
この頃は全て返信できていませんが
頂いたメールは全て見ています。
適時、返信・改定をします。
nowkouji226@gmail.com
2020/11/07_初稿投稿
2021/09/03_改定投稿
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