「N・ボーア」の原稿を投稿します。確率解釈という大切な概念を確立した人です。素性について再考しました。画像はソルベー会議の集合写真を使いました。作業としては4月からの四半期で登場人物順に再考した後に分野別に再考しています。いずれ個別の人物の追加もトピックスのご紹介もしていきたいです。今後もご覧下さい。また、ブログ宣伝でツイッター使います。5/21(金)朝の時点でフォロワーは合計【11487】でした。作業としてフォロワー増は暢気に続けます。それよりも紹介の内容を吟味します。ロボットを含めてアカウント数を考えた時に私のブログ(別言すれば私自身)に垢が無関心ならツイッターには意義を感じません。【以下原稿です】
TOP画で使っている写真では中列右端に立っています。北海に面したユトランド半島および、その近辺の多くの島々からなる立憲君主制国家であるデンマーク王国にボーアは生まれました。若い時代にはアマチュアサッカー選手リーグのABコペンハーゲンでゴールキーパーを務めていたという一面もあります。ボーアはそんな人でもあるんです。そしてボーアは前期量子論において先駆的な理論を提供し続けました。ボーアは当時、不完全であった原子像を洗練させて独自の原子模型を提唱します。先ず1911年にイギリスへ留学し、J・J・トムソンやラザフォード_の元で原子核に対する基礎知識を吸収して先進的な考察を進めていきます。そもそも光学顕微鏡で見えない大きさレベルでの世界に対して、考察を止めることなく幾多の議論を重ね、量子力学を確立していきます。例えば今でも原子の大きさを議論する時に「ボーア半径」という言葉を使います。この言葉はこの時代に確立された概念です。
その後、ボーアはイギリスから帰国後に幾多の仲間をコペンハーゲンに集め、コペンハーゲン学派と呼ばれた仲間を形成します。そこでまとまった解釈はコペンハーゲン解釈と呼ばれるようになり、それまでの物理学でのパラダイムを変えていきます。一言でまとめると、コペンハーゲン解釈は微視的世界での「観測に対する考え方」です。光学顕微鏡で微細な世界を覗いても分解能の問題でどうしても画像がぼやけてしまう「限界」にいきつきます。アルファー線やベータ―線といった粒子線を純度の高い物質に当てて光路から内部構造を予想しようとする試みも色々な形で繰り広げられました。日本では寺田寅彦の時代にそうした解析が行われています。そうした蓄積を辻褄の合う理論で結びつける体系が必要とされていたのです。とても奥深い話ですから、次の改稿時には更に踏み込む積りです。位置と運動量の微視的分解能の限界をアインシュタインと論じた話などが残っています。
その中でボーアは本質的な「ボーアの量子化条件」を用いて様々な現象を説明してみせます。長さスケールで10の‐23乗メートルのスケールでの議論では「位置等の観測値」が「とびとびの値」を示すのですが、その事象を現実世界での本質的な性質であると提唱したのです。原子半径、磁気的性質も現代では、その形式で考えるが方がわかりやすい訳です。
そして晩年、ボーアはデンマーク最高の勲章であるエレファント勲章を受けています。その際には東洋密教で使う陰陽のマークを模して紋章をデザインした、と言われています。また、英国の王立協会では外国人会員の栄誉を受けていました。
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2020/08/31_初版投稿
2021/06/12_改定投稿
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