H−R図での縦軸には恒星の明るさを考えています。対して横軸では恒星の表面温度を考えています。縦横の関係で星の進化などを考えるのです。
@H-R図での縦軸では明るさがが絶対等級としてあらわされています。図上で上に行くほど絶対等級が小さい(明るい)恒星であると言えるのです。
AH−R図での横軸では、特定の恒星の表面温度が表現されています。左が高温で、右側が低温です。(多くのH−R図での単位はK:ケルビンです)
H−R図が有益な背景として「恒星の表面温度がその色と関係している」という話を思い出してください。表面温度が高い恒星は青白く、温度の低い恒星は赤色に近くなるという傾向があるのです。(上記Aの判断材料です)また、ある恒星の観測時の明るさが分かればその恒星までの距離が推定できます。(上記@の判断基準です)
ヘルツシュプルングの略歴を最後にご紹介します。ヘルツシュプルングはデンマークのフレデリックスベアに生まれました。
フレデリックスベア工科大学卒業後に数年の期間サンクトペテルブルク(現在のロシアの都市)で働き、ライプツィヒで写真化学を学んだ後に、コペンハーゲンで天文学の研究を始めます。こうした背景を考えると、当時の学者肌の人々の交流が感じられますね。ヘルツシュプルングは各国で関心を追い求めています。
私がヘルツシュプルングの名を垣間見るのはその後です。1909年にゲッティンゲン天文台の天文学助教授、1919年ライデン大学の教授にして天文台の台長となりましたた。
話戻って業績の話です。ヘルツシュプルングは1905年に恒星に巨星と矮星などの種類のあることを見出しました。
恒星の「絶対等級」と「スペクトル型の分布図」に一定の関係があることを示したのです。
その後ヘルツシュプルングは1913年にはヘンリエッタ・スワン・リービットの発見したセファイド変光星に着目します。その変光周期と明度の相関から小マゼラン雲までの距離を計算したのです。
ヘルツシュプルングは星間物質による吸収によ
り距離を小さく見積もったようですが、
初めての「測定」でした。
そしてヘルツシュプルングは2つの小惑星である
(1627)イバールと(1702)カラハリを発見しています。
(ウィキペディア情報)
〆
以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
問題点に対しては
適時、返信・改定をします。
nowkouji226@gmail.com
2023/04/04‗初稿投稿
旧舞台別まとめへ
舞台別のご紹介へ
時代別(順)のご紹介
力学関係へ
電磁気関係へ
熱統計関連のご紹介へ
量子力学関係へ
【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image