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2021年09月20日

インド産DNAワクチン 注射針不要

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インド産DNAワクチンザイコブDは、
製造が比較的容易でそれほど低温でなくても保存できるといった利点があり、
注射針を使わず、圧力で皮膚に直接浸透させる方式なのだという。
以下日経WEB全文です。


日本経済新聞WEB 版2021年9月20日 0:00 [有料会員限定]
インド、ワクチン外交復活の兆し 注射なし新型も

ムンバイ支局 花田亮輔

新型コロナウイルスの急拡大が目立っていたインドで、一度は頓挫した「ワクチン外交」が復活の兆しを見せている。新型コロナワクチンの供給国としての期待が高かったものの、国内の感染再拡大に直面した。輸出を止めて国内供給に専念せざるを得なかったが、足元の感染は収束傾向にある。生産や保管で強みを持つとされる新しいタイプのワクチンも世界で初めて緊急承認された。ワクチン輸出で中国が存在感を増したなか、反転攻勢となるか。
「インド大使館は信頼できるワクチン供給国としての失地回復に、多くの時間を要するだろう」。インドの経済メディア「マネーコントロール」のオピニオン欄に5月中旬、有識者のこんな投稿が載った。「欧米諸国より多くのワクチンを進んで(国外に)提供しているというインドの支えが突然取り払われてしまった」と指摘し、インドのワクチン外交を「失敗」と評した。

インドは当初、新型コロナ対策に成功したと自負していた。2020年3月に導入された厳格なロックダウン(都市封鎖)は経済に大打撃を与えたが、同年9月をピークに感染は減少に転じた。1日あたりの新規感染者数は21年に入って1万人台で推移するようになり、人口が13億人を超すインドとしては低水準となった。

国内接種と同時に輸出開始
時を同じくして、インドは新型コロナのワクチン生産国として注目された。もともとワクチン大国のインドでは、地場の製薬会社が新型コロナでもワクチン生産を始めた。セラム・インスティチュート・オブ・インディア(SII)は英アストラゼネカなどが開発したワクチンをライセンス生産し、バーラト・バイオテックはインド政府系機関と共同開発した純国産ワクチンを手がける。

インドは1月に国内でワクチン接種を始めたが、その直後からバングラデシュ、スリランカといった周辺諸国やモロッコなどにワクチンの供給を始めた。日米豪との外交・安全保障政策の枠組み「Quad(クアッド)」がまとめたワクチンの供給計画でもインドが生産の要とされた。

ところが3月以降、変異ウイルスの発生や宗教行事での混雑などで新規感染者が一気に増えた。5月には1日あたりの新規感染者数が40万人を超える世界最悪のペースで広がり、治療用の酸素が不足する医療崩壊の危機に陥った。

割を食ったのが、海外向けのワクチン提供だった。インド政府は累計6636万回分の新型コロナワクチンを輸出したというが大半が1〜3月で、3月下旬ごろから輸出を制限したもようだ。途上国へのワクチン普及を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」は3月25日にSII製ワクチンの到着が遅れる見込みだと発表した。提供実績を伝えてきたインド外務省のホームページは5月を最後に更新が止まり、現時点で輸出は停止しているとみられる。インド外務省の報道官は明言を避けているが、7月の記者会見では「当面は国内需要を優先する」と述べた。

インドからのワクチン供給の当てが外れた諸外国は、中国製のワクチン供給などに頼るようになる。インド現地紙ミントは6月、「ワクチン外交でインドは中国に抜かれた」と報じた。

感染再拡大で相次ぎ対策
「良い治療を受けていたら、私は助かっただろうに」。インドの俳優ラウル・ボーラ氏は新型コロナで亡くなる直前の5月、フェイスブックでこう記した。投稿にはモディ首相の名前がタグ付けされていた。インド各地で再び外出制限が導入され、感染拡大を招いた地方の大規模な選挙集会を止めなかったモディ首相の姿勢が批判された。

こうした状況を受け、モディ政権は相次いで対応を打ち出した。国内のワクチンメーカーの生産に対する資金援助を発表したほか、7月に内閣改造に踏み切ってバルダン保健・家族福祉相を交代させた。貧困層を想定した電子決済によるワクチン接種推進策も整えた。7月末のジャイシャンカル外相とブリンケン米国務長官の会談後の記者会見では、米国からインドに対するワクチン増産支援が表明された。

一連の取り組みが功を奏したのか、足元でインドの状況は改善傾向を示している。1日あたりの新規感染者数は3万人程度とピーク時の10分の1以下にまで下がった。インド政府によるとワクチンの累計接種回数は5月1日時点で1億5000万回程度だったが、9月に入り7億5000万回を超えた。国内での感染が一服するなか、輸出再開に向けた機運が高まっている。ロイター通信などは15日、インド政府がアフリカなどへのワクチン輸出を近く再開することを検討していると伝えた。

直近のワクチン開発・承認状況にも進捗がみられる。インド政府は8月に地場製薬会社ザイダス・カディラが手がけた新型コロナワクチン「ザイコブD」の緊急使用を承認した。ウイルスの遺伝情報の一部を送り込んで免疫をつける「DNAワクチン」と呼ばれるタイプで、新型コロナワクチンとしては世界初の承認だという。

英科学誌「ネイチャー」はDNAワクチンについて製造が比較的容易でそれほど低温でなくても保存できるといった利点があると指摘したうえで、多くの研究者がザイコブDの承認を歓迎していると紹介している。

ザイコブDは注射針を使わず、圧力で皮膚に直接浸透させる方式を採用する。インドではバーラト・バイオテックが新たに開発する経鼻ワクチンも近く承認される見込みだ。インドの製薬産業に詳しい中央学院大学の上池あつ子准教授は、注射針を使わないタイプの新型コロナワクチンについて「医療インフラが整わない途上国では非常に有効では」とみる。

新たな変異ウイルスの登場による感染再拡大の懸念は今後もつきまとうが、インドが新たに承認されたワクチンを追い風に、ワクチン外交の最前線に戻る日は近いかもしれない。
以上日経。

※ワクチンの種類の説明 厚生労働省下記
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0018.html
タグ:ワクチン
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