葛井寺(ふじいでら)は、大阪府藤井寺市藤井寺にある真言宗御室派の寺院。山号は紫雲山で、本尊は日本最古の十一面千手観世音菩薩(千手観音)。聖武天皇の勅願寺で神亀2年(725年)に創建され、開山は行基と伝えられる。西国三十三所第五番札所。
本尊真言:おん ばざら だらま きりく そわか
ご詠歌:参るより頼みをかくる葛井寺 花のうてなに紫の雲
文化財
国宝
乾漆千手観音坐像(十一面千手千眼観世音菩薩像) - 昭和13年(1938年)国宝指定。
神亀2年(725年)、聖武天皇が42歳のときに自身の厄除けを祈願して稽文會と稽主勲に造らせ、行基によって開眼法要が営まれたと伝えられる。日本最古の千手観音像にして大阪府唯一の天平仏で、文字通り千本の手を持つ数少ない「真数(しんすう)千手」である。胸前で合掌する2本の手を含め合計1041本の大小の脇手が円形に展開しており、千本以上の手を持つ千手観音像は本像しか確認されていない。天平彫刻の最高傑作のひとつとされる。鎌倉期には六角宝殿内に安置されていたという。八稜形框上に宝瓶を据えた五重蓮華座上に坐し、像高(髻頂部まで)は130.2cm(頂上仏面を含めた像高は144.2cm)。
合掌する本手を含む本体は大陸から伝来した脱活乾漆法(麻布を漆で貼り重ねて像の形をつくる)で造られ、これに木心乾漆の大小手(脇手)を組み合わせた構造で、X線透視による内部調査では天平前期乾漆像の特徴を示している。
現地情報
所在地
大阪府藤井寺市藤井寺1丁目16番21号
交通アクセス
最寄駅:近鉄南大阪線 藤井寺駅下車後、徒歩約5分
西名阪道藤井寺ICから府道12号を西へ0.3 km、小山交差点左折して600mのNTT南まで
位置 北緯34度34分12.67秒 東経135度35分47.60秒
山号 紫雲山
宗派 真言宗御室派
本尊 十一面千手千眼観音菩薩(国宝)
創建年 神亀2年(725年)
開山 行基
開基 聖武天皇(勅願)
正式名 紫雲山 葛井寺
別称 藤井寺、剛琳寺
札所等 西国三十三所第5番
河内西国三十三所特別客番
河内飛鳥古寺霊場第4番
神仏霊場巡拝の道第59番(大阪第18番)
文化財 乾漆千手観音坐像(国宝)
四脚門(重要文化財)など
2024年05月26日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12565657
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック