伊曽乃神社(いそのじんじゃ、旧字体:伊曾乃神社)は、愛媛県西条市中野にある神社。式内社(名神大社)。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「御所車」。
豪華絢爛な「西条祭り」で最大規模のだんじりが奉納される神社として知られる。古くは「磯野宮」とも称した。
祭神
祭神は次の2柱。2柱をして「伊曽乃神」と総称する。
天照大神の荒魂
武国凝別命
祭神は、はじめは1座で「伊曽乃神」といったとする。社伝および旧記によると、はじめの一座は天照大神の荒魂で、のちに武国凝別命を加えて2座となったとする。主神の天照大神は本殿内陣の正中に奉斎され、脇殿神の武国凝別命はその左に祀られている。
歴史
創建
社伝によれば、第13代成務天皇7年に伊予御村別(みむらわけ)の祖の武国凝別命(景行天皇の皇子)が東予地方を開拓するにあたり、皇祖神である天照大神を祀ったことに始まるという。武国凝別命は天照大神の分霊を奉じて伊勢国から伊予に渡り、今の同市朔日市の御船森に着いたという(「御船森」は御舟川沿いにある)。
孝徳天皇の大化年中(645年-650年)にこの地方が「神野郡」(のちの新居郡)と命名されたのは、伊曽乃神社などにより既に神が祀られており、この地域が神の地(かみのち)と呼ばれていた事に由来するとの説がある。
境内
一ノ鳥居:石製。石鎚の神の投げ石が向かって右にあり。
二ノ鳥居:銅製
石柱門
神門の前:この空間でだんじりの引廻しが演じられる。
拝殿:本殿拝殿は祭神が天照大神のため東向きであるが、一の鳥居からの参道は市街地からの入口の方向であるため、参道と本殿の向きが直角になっている。
本殿:昭和15年建築。総檜の神明造り。
木花開耶姫(コノハナノサクヤビメ)命像:大山祇神の次女。平成25年3月18日除幕。
神輿庫:大人神輿と子供神輿が一台ずつ収納。
社叢:境内正面の神木のクスは高さ30m周5.5m推定樹齢700年で、西条市名水名木50選。平成3年3月選定。
宝物館:大人300円、子供100円
伊曽乃文庫
斎館
句碑:小林一茶「扒上頭に花の雫かな」が二ノ鳥居を越えすぐ右に副碑と共にある。「神馬にも打撤きくにて初詣」がその先の左にある。「風光る大楠仰ぎ息吹うく 川入りの御神輿追ふてだんじりは 爽やか笑顔に晴れ着七五三」が駐車場の南側にある。
駐車場:大駐車場あり無料。例大祭の時は使用不可。
例大祭
伊曽乃神社例大祭10月15日・16日。
だんじり(楽車・屋台)77台、みこし(御輿楽車。氏子の奉納屋台で神輿(おみこし)とは違う、なお、当地では神輿のことはかみさんと呼ぶ)4台が奉納され、一つの神社に奉納される屋台の数としては全国最多とも言われ 他の地方に例を見ない大規模なものである。15日未明に当社の神門前にて順次だんじりが宮入りをして演技をする。16日夕刻、かみさんが川(当社の約1km北の加茂川)を渡り切ると祭が終わるので、帰ろうとするかみさんの行く手を川の中で地元神戸地区のだんじり11台が阻む。
所在地 愛媛県西条市中野甲1649
位置 北緯33度53分34秒 東経133度11分12.8秒
主祭神 天照大神荒魂
武国凝別命
社格等 式内社(名神大)
旧国幣中社
別表神社
創建 (伝)第13代成務天皇7年
本殿の様式 神明造
例祭 10月15日・16日
2023年03月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11912140
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック