劔神社(つるぎじんじゃ)は、福井県丹生郡越前町織田にある神社。式内社、越前国二宮。旧社格は国幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。別名を「織田明神(おたみょうじん)」とも。
劔神社 (越前町) 拝殿
祭神
素盞嗚尊を主祭神とし、気比大神・忍熊王を配祀する。
歴史
創建
社伝によれば、御神体となっている剣は垂仁天皇皇子の五十瓊敷入彦命が作らせた神剣で、神功皇后摂政の時代に仲哀天皇皇子の忍熊王が譲り受け、忍熊王が高志国(越国)の賊徒討伐にあたり無事平定した。のち、伊部郷座ヶ岳に祀られていた素盞嗚尊の神霊を伊部臣が現在地に勧請し、この神剣を御霊代とし祀ったことに始まると伝えられる。忍熊王はその後もこの地を開拓したことから、開拓の祖神として父である仲哀天皇(気比大神)とともに配祀されたと伝える。
文化財
国宝
梵鐘 銘劔御子寺鐘神護景雲四年九月十一日(工芸品)
奈良時代の作。「劔御子寺鐘/神護景雲四/年九月十一日」(神護景雲4年は770年)の銘がある梵鐘で、奈良時代の在銘鐘として貴重なものである。道鏡が失脚した際に神馬とともに奉納されたとの伝承がある。越前町織田文化歴史館に寄託。1902年(明治35年)4月17日に当時の古社寺保存法に基づき国宝に指定、1956年(昭和31年)6月28日に文化財保護法に基づき国宝に指定。
重要文化財
絹本著色八相涅槃図(附 紙本墨書涅槃講式(断簡)1巻)(絵画)
鎌倉時代中期の作。奈良国立博物館に寄託。1914年(大正3年)4月17日指定。
本殿(福井県指定文化財)
所在地 福井県丹生郡越前町織田113-1
位置 北緯35度57分28.22秒 東経136度3分19.42秒
主祭神 素盞嗚尊
社格等 式内社(小)
越前国二宮
旧国幣小社
別表神社
創建 (伝)第14代仲哀天皇年間
本殿の様式 八棟造(織田造)
別名 織田明神
例祭 10月9日
2022年12月08日
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