2017年11月24日
パパ!?パタリロ!まるで夢の中のような不思議な話です。
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
今日は「パパ!?パタリロ!」のお話です〜。
パパ!?パタリロ! (花とゆめCOMICS)
あらすじの前にちょっとこの作品について説明しますね
「パパ?」というからにはなんとなくパタリロがついに大人になって、子供が出来て…という展開を想像してしまうんですよ。なぜなら「ラシャーヌ!」の時そうでしたから。麗しく、毒のある美少年ラシャーヌが、「PaPaラシャーヌ!」から急に美青年になって、子供までいるという…ファンとしては衝撃な展開になっておりましたので…
しかしこの「パパ!?パタリロ!」はあくまでもパラレルワールドでのお話です。冒頭の始まりは映画「バイオハザード」のようですね。気絶したパタリロがふと目を覚ますと、記憶を失ったうえになにか違和感のある世界に紛れ込んでいる…という。途中まではずっとその奇妙な違和感か続いていくので、読んでいるこちらもなんだかゾワゾワするような、いい意味で気持ち悪さを感じるようになっています。
「パパ!?パタリロ」
ある日、パタリロが目覚めると見知らぬ部屋にいました。誰もいない静かな部屋からパタリロが出ると、見知らぬ住人“クマゴロー”に出会います。「あれっ?殿下は引っ越したはずじゃ…」と語るクマゴローの話にもパタリロは覚えがありません。そして見覚えのない土地、見覚えのない住民たちの中でやけに簡単な事件が起こり、パタリロは謎解きをするのですが、なんともいえない違和感をずっと感じ続けます。そんなパタリロの前にエトランジュ王妃が現れ、あなたの弟です…といって、まるでバンコランのようなアイシャドーのある赤ちゃんを置いてすっと消えていくのでした。
パタリロはその後も赤ちゃんの世話をしながら、今までにない簡単な事件を解決へと導いていくのですが、タマネギ1号から思いもよらない電話がかかってきます。バンコランが年上の美中年と浮気したというのです。
そうして色々な事を聞かされたパタリロは気絶。目を覚ました時に全てを思い出していたのでした。
実はパタリロは元の世界でひどいミスをやらかしていたのです。そして世界中の警察から追われるようになったため、パラレルワールドへと逃げ込んだのでした。逃走において、自分に強い自己暗示をかけ記憶を封印し、次元移行装置を操作、さらに自分でもわからない世界に到着後に装置を破壊して証拠隠滅をはかっていたのです。パタリロが今、いるのはパラレルワールドのどこかだったのです。帰り道もわからないパタリロはその世界で生きていくしかないと、あきらめるのでしたが…
その後、パタリロはその世界でのパタリロに出会います。そして異次元からきたパタリロは、パタリロ山に住む妖怪たちに命を狙われるようになってしまいます。なぜなら、別次元からきた異分子であるパタリロがいることで、その世界のバランスが崩れてしまったからです。
バランスの崩れとは、エトランジュ王妃がバンコランの子供を産み、バンコランが美中年と浮気をし、マリネラにはあるはずのない動物園が存在し、預かった赤ちゃんがものすごい勢いで成長しているということでした。妖怪たちは、別世界のパタリロを食べればそのパワーを自分のものにできると思っているのです。
パタリロはその世界のパタリロの協力のもと、なんとか自分の世界に戻る方法を見つけます。それによってパタリロは本来いるべきはずの世界へと戻って行くのですが…
というところでこの作品は終わります。
「えっ?」とは思うんですよ。
混沌から始まり、混沌で終わる。そういう印象なんですよ。
もとの世界へ戻ると言って、帰っていた我らが殿下は本当にいつものあのパタリロなのでしょうかいや、きっと違うと思う。それくらい終始違和感がありしっくりこない。私はこの本を買った当時は、なんだかいつもと違うな〜と思ったのです。でも、今回久しぶりに読み返してみて、これは夢の中の話なのかな、思ったのです。私たちが夜見る夢はたいてい違和感がある世界で、辻褄も合わないし、それでいて現実に即していたりして…。
まるで太宰治の「フォスフォレッセンス」のような…
これが「パタリロ!」とはいえないけれども、魔夜先生がまだまだ表現し足りない世界のごく一部を見せられた…という気がするのです。色々なご意見もあるとは思うのですが、私はけっこうこの作品は好きですね
さて、来週こそは「家政夫パタリロ!」のお話をしたいな〜と思っておりますが、どうなるのでしょうか。魔夜ワールドはまだまだ色々ありますから!
あぁパタリロって面白い!
また次回に!
参考までに…
太宰治 フォスフォレッセンス(青空文庫のページに飛びます)
ナツノナカノです。
今日は「パパ!?パタリロ!」のお話です〜。
パパ!?パタリロ! (花とゆめCOMICS)
あらすじの前にちょっとこの作品について説明しますね
「パパ?」というからにはなんとなくパタリロがついに大人になって、子供が出来て…という展開を想像してしまうんですよ。なぜなら「ラシャーヌ!」の時そうでしたから。麗しく、毒のある美少年ラシャーヌが、「PaPaラシャーヌ!」から急に美青年になって、子供までいるという…ファンとしては衝撃な展開になっておりましたので…
しかしこの「パパ!?パタリロ!」はあくまでもパラレルワールドでのお話です。冒頭の始まりは映画「バイオハザード」のようですね。気絶したパタリロがふと目を覚ますと、記憶を失ったうえになにか違和感のある世界に紛れ込んでいる…という。途中まではずっとその奇妙な違和感か続いていくので、読んでいるこちらもなんだかゾワゾワするような、いい意味で気持ち悪さを感じるようになっています。
「パパ!?パタリロ」
ある日、パタリロが目覚めると見知らぬ部屋にいました。誰もいない静かな部屋からパタリロが出ると、見知らぬ住人“クマゴロー”に出会います。「あれっ?殿下は引っ越したはずじゃ…」と語るクマゴローの話にもパタリロは覚えがありません。そして見覚えのない土地、見覚えのない住民たちの中でやけに簡単な事件が起こり、パタリロは謎解きをするのですが、なんともいえない違和感をずっと感じ続けます。そんなパタリロの前にエトランジュ王妃が現れ、あなたの弟です…といって、まるでバンコランのようなアイシャドーのある赤ちゃんを置いてすっと消えていくのでした。
パタリロはその後も赤ちゃんの世話をしながら、今までにない簡単な事件を解決へと導いていくのですが、タマネギ1号から思いもよらない電話がかかってきます。バンコランが年上の美中年と浮気したというのです。
そうして色々な事を聞かされたパタリロは気絶。目を覚ました時に全てを思い出していたのでした。
実はパタリロは元の世界でひどいミスをやらかしていたのです。そして世界中の警察から追われるようになったため、パラレルワールドへと逃げ込んだのでした。逃走において、自分に強い自己暗示をかけ記憶を封印し、次元移行装置を操作、さらに自分でもわからない世界に到着後に装置を破壊して証拠隠滅をはかっていたのです。パタリロが今、いるのはパラレルワールドのどこかだったのです。帰り道もわからないパタリロはその世界で生きていくしかないと、あきらめるのでしたが…
その後、パタリロはその世界でのパタリロに出会います。そして異次元からきたパタリロは、パタリロ山に住む妖怪たちに命を狙われるようになってしまいます。なぜなら、別次元からきた異分子であるパタリロがいることで、その世界のバランスが崩れてしまったからです。
バランスの崩れとは、エトランジュ王妃がバンコランの子供を産み、バンコランが美中年と浮気をし、マリネラにはあるはずのない動物園が存在し、預かった赤ちゃんがものすごい勢いで成長しているということでした。妖怪たちは、別世界のパタリロを食べればそのパワーを自分のものにできると思っているのです。
パタリロはその世界のパタリロの協力のもと、なんとか自分の世界に戻る方法を見つけます。それによってパタリロは本来いるべきはずの世界へと戻って行くのですが…
というところでこの作品は終わります。
「えっ?」とは思うんですよ。
混沌から始まり、混沌で終わる。そういう印象なんですよ。
もとの世界へ戻ると言って、帰っていた我らが殿下は本当にいつものあのパタリロなのでしょうかいや、きっと違うと思う。それくらい終始違和感がありしっくりこない。私はこの本を買った当時は、なんだかいつもと違うな〜と思ったのです。でも、今回久しぶりに読み返してみて、これは夢の中の話なのかな、思ったのです。私たちが夜見る夢はたいてい違和感がある世界で、辻褄も合わないし、それでいて現実に即していたりして…。
まるで太宰治の「フォスフォレッセンス」のような…
これが「パタリロ!」とはいえないけれども、魔夜先生がまだまだ表現し足りない世界のごく一部を見せられた…という気がするのです。色々なご意見もあるとは思うのですが、私はけっこうこの作品は好きですね
さて、来週こそは「家政夫パタリロ!」のお話をしたいな〜と思っておりますが、どうなるのでしょうか。魔夜ワールドはまだまだ色々ありますから!
あぁパタリロって面白い!
また次回に!
参考までに…
太宰治 フォスフォレッセンス(青空文庫のページに飛びます)
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