2017年11月29日
家政夫パタリロ!(1)100億円の借金を毎月10万円ずつ返済している苦労少年のお話
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
しばらく日が空いてしまいましたが、さて今日から「家政夫パタリロ!」です。
家政夫パタリロ! (花とゆめCOMICS (2719))
この作品は「パタリロ!」のスピンオフ作品なので、いつものメンバー、例えばバンコランとかマライヒとかは出てきません。舞台もマリネラではなく日本でございます。
アラファト家政夫派出協会所属の家政夫“越後屋波多利郎”(えちごやぱたりろう)が様々な家庭に派遣されてその家のトラブルを解決していく…というストーリーですね。
波多利郎はまだ10歳の少年ですが、呉服商を営んでいた父がバブル期に不動産に手を出して失敗、100億円という莫大な借金を残して他界してしまったのです。その借金を毎月10万ずつ返済しているという悲しい身の上なのです。しかもその借金返済にはおよそ1万五千年かかる計算になっているらしいです…
他に家政夫仲間のおばちゃんたちも活躍するのですが、なかでも“おクマさん”日本CIAの嘱託職員らしいのですが、この方の活躍ぶりはものすごいです。ヒゲの濃い女装のおかまさんというルックスもすごいですけどねww
【家政夫パタリロ!】
家政夫パタリロ!はシリーズの第一巻です。
その中の第一話から…
世田谷の高級住宅街のとある邸宅に現れた波多利郎。家政夫としての能力をテストされますが、料理に掃除、雑用から爆弾処理まで、完璧にこなして雇ってもらうことに成功します。
製薬会社の社長をやっているムコ養子の旦那様と、やきもち焼きでわがままな奥様がいるご家庭ですが、旦那様が愛人に買ってあげたプレゼントの支払い請求書が自宅に届いて、早速修羅場となります。
この旦那さん、女にだらしなくて愛人が常に2,3人いるらしいです
そして修羅場なのですが、波多利郎はビーズとワイヤーでちょいちょいとビーズ細工の指輪を作り、一流ブランドに似せた小箱に入れて旦那さんに渡します。旦那さんは波多利郎に言われた通りに、奥さんへのプレゼントと偽りその場をしのいだのでした。
奥さんからの追求をかわした旦那さんは感激して、波多利郎にお礼の現金を渡します。これがなんと数万円!実は波多利郎は本家のパタリロと違って、お金に意地汚くなかったんですよ。ところが、今回ちょっとしたことで数万円を手にした波多利郎は、頭を使えば簡単に金が手に入ると気付き、守銭奴に切り替わってしまいます。
そして波多利郎は一計を案じ、旦那さんの愛人3名を呼び寄せます。同じ部屋に集まった女性たちに波多利郎は「二人の秘書さんとプライベートなご友人」と説明します。みんな愛人なのですが、お互いを知らない女性たちは「あぁこの人は秘書なのね…」と思う訳です。
そして波多利郎は女性たちに「旦那様は今、新しい胃酸の開発でアメリカの強大な会社と熾烈な競争をしている…」と適当な事を言い始めます。
そして部屋の外にいる奥様には、あそこにいる女性たちは実は亡くなった大だんな様の隠し子で、実は奥様の兄弟だと嘘の説明をします。そして遺産請求をしてきた女性たちから奥様を守るために、旦那様は彼女らにこっそり会い、交渉を続けていた…とさらに真っ赤なウソをつきます。
そして女性たちに大声で「きょうだい!ですよね!」「ええ」「いさん!が問題ですよね!」「ええ」という会話を繰り広げ、それを奥様に聞かせるのです。
そして騙された奥様から一人あたり慰謝料1000万ずつ出させることに成功し、それを愛人たちに手切れ金として渡して旦那様のだらしない女性関係を綺麗に精算したのです。
旦那さんの浮気グセを封じ込め、さらに奥さんをハッピーにして、波多利郎はその家を去っていくのでした…。同音異義語を用いた、なんと素晴らしい作戦!
こういう感じの短編が11本入っているのですが、どれも波多利郎の手管は鮮やかですね。
そしてお金を儲けることにも波多利郎はどんどん長けていくのです。もちろん、先程のお話の最後でも愛人たちへ渡した1000万円から3枚ずつお札をちょろまかしているのです
そうやってお金を色々なところから掠め取っていく波多利郎ですが、家庭内の問題も綺麗に解決していくので、むしろ爽やかな読後感です。本家のパタリロとはまた違う面白さがあるのですよ〜
みなさんもぜひ読んでみてください!
あぁ、やっぱりパタリロは面白い!
次回は「奥様はパタリロ!」
ナツノナカノです。
しばらく日が空いてしまいましたが、さて今日から「家政夫パタリロ!」です。
家政夫パタリロ! (花とゆめCOMICS (2719))
この作品は「パタリロ!」のスピンオフ作品なので、いつものメンバー、例えばバンコランとかマライヒとかは出てきません。舞台もマリネラではなく日本でございます。
アラファト家政夫派出協会所属の家政夫“越後屋波多利郎”(えちごやぱたりろう)が様々な家庭に派遣されてその家のトラブルを解決していく…というストーリーですね。
波多利郎はまだ10歳の少年ですが、呉服商を営んでいた父がバブル期に不動産に手を出して失敗、100億円という莫大な借金を残して他界してしまったのです。その借金を毎月10万ずつ返済しているという悲しい身の上なのです。しかもその借金返済にはおよそ1万五千年かかる計算になっているらしいです…
他に家政夫仲間のおばちゃんたちも活躍するのですが、なかでも“おクマさん”日本CIAの嘱託職員らしいのですが、この方の活躍ぶりはものすごいです。ヒゲの濃い女装のおかまさんというルックスもすごいですけどねww
【家政夫パタリロ!】
家政夫パタリロ!はシリーズの第一巻です。
その中の第一話から…
世田谷の高級住宅街のとある邸宅に現れた波多利郎。家政夫としての能力をテストされますが、料理に掃除、雑用から爆弾処理まで、完璧にこなして雇ってもらうことに成功します。
製薬会社の社長をやっているムコ養子の旦那様と、やきもち焼きでわがままな奥様がいるご家庭ですが、旦那様が愛人に買ってあげたプレゼントの支払い請求書が自宅に届いて、早速修羅場となります。
この旦那さん、女にだらしなくて愛人が常に2,3人いるらしいです
そして修羅場なのですが、波多利郎はビーズとワイヤーでちょいちょいとビーズ細工の指輪を作り、一流ブランドに似せた小箱に入れて旦那さんに渡します。旦那さんは波多利郎に言われた通りに、奥さんへのプレゼントと偽りその場をしのいだのでした。
奥さんからの追求をかわした旦那さんは感激して、波多利郎にお礼の現金を渡します。これがなんと数万円!実は波多利郎は本家のパタリロと違って、お金に意地汚くなかったんですよ。ところが、今回ちょっとしたことで数万円を手にした波多利郎は、頭を使えば簡単に金が手に入ると気付き、守銭奴に切り替わってしまいます。
そして波多利郎は一計を案じ、旦那さんの愛人3名を呼び寄せます。同じ部屋に集まった女性たちに波多利郎は「二人の秘書さんとプライベートなご友人」と説明します。みんな愛人なのですが、お互いを知らない女性たちは「あぁこの人は秘書なのね…」と思う訳です。
そして波多利郎は女性たちに「旦那様は今、新しい胃酸の開発でアメリカの強大な会社と熾烈な競争をしている…」と適当な事を言い始めます。
そして部屋の外にいる奥様には、あそこにいる女性たちは実は亡くなった大だんな様の隠し子で、実は奥様の兄弟だと嘘の説明をします。そして遺産請求をしてきた女性たちから奥様を守るために、旦那様は彼女らにこっそり会い、交渉を続けていた…とさらに真っ赤なウソをつきます。
そして女性たちに大声で「きょうだい!ですよね!」「ええ」「いさん!が問題ですよね!」「ええ」という会話を繰り広げ、それを奥様に聞かせるのです。
そして騙された奥様から一人あたり慰謝料1000万ずつ出させることに成功し、それを愛人たちに手切れ金として渡して旦那様のだらしない女性関係を綺麗に精算したのです。
旦那さんの浮気グセを封じ込め、さらに奥さんをハッピーにして、波多利郎はその家を去っていくのでした…。同音異義語を用いた、なんと素晴らしい作戦!
こういう感じの短編が11本入っているのですが、どれも波多利郎の手管は鮮やかですね。
そしてお金を儲けることにも波多利郎はどんどん長けていくのです。もちろん、先程のお話の最後でも愛人たちへ渡した1000万円から3枚ずつお札をちょろまかしているのです
そうやってお金を色々なところから掠め取っていく波多利郎ですが、家庭内の問題も綺麗に解決していくので、むしろ爽やかな読後感です。本家のパタリロとはまた違う面白さがあるのですよ〜
みなさんもぜひ読んでみてください!
あぁ、やっぱりパタリロは面白い!
次回は「奥様はパタリロ!」
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