ナツノナカノの漫画漬け

みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。

さておパタとおクマの最終章「仁義なき家政夫パタリロ！」【後編】です


仁義なき家政夫パタリロ！ (花とゆめコミックス)




「仁義なき家政夫パタリロ！」

CHMの真の目的を探るために、おパタは変装してCHMに潜り込むことにします。中年女性“美空へばり”に扮したおパタ。少年とはいえ一流の家政夫であるおパタは、すぐにCHMの人間に認められ新人の教育係へと任命されます。早速CHMの会長の部屋へと通されますがその会長室には新興教団「黄昏の10月教団」の牧師、ジョージ＝ワレンスキーの肖像画が飾ってありました。CHMの大恩人だというワレンスキー牧師。





新興教団とCHMのつながり、そしてCHMのあくどい金儲けのやり方を考えるにつれ、おパタとおクマはワレンスキー牧師が、旧KGBのナンバー2だったミハイル＝カチンスキーではないかという結論に達します。カチンスキーはソ連崩壊当時に裏資金1000億円を奪っていったKGBナンバー1のトカレフを殺害して逃げている男です。その1000億円の資金洗浄のためにCHMを利用しているとしたら…



整形手術で顔を変えているらしいカチンスキーの本性を探るために、今度は教団に直接入り込むことになりました。そしてカチンスキーの女性の好みが「小柄で色白ぽっちゃりで金髪の女性が好き」という情報をつかんだおクマさんの命令で、おパタは再度あの「奥様はパタリロ！」のときの変装をすることになったのです。


はぁ、ここでまたつながってくるのですよ。おパタちゃんの十八番の変装が！


“美空かもめ”と名乗った男の娘姿のおパタちゃんはすぐに教団内部、しかもカチンスキーの部屋へ通されます。やっぱりどストライクの容姿だったんですね。そして部屋へ通されるなりカチンスキーに瞬間催眠をかけられソファへと寝かされるおパタ。もちろん、カチンスキーはいやらしい事しか考えてませんけども、もしもおパタが男の子だとバレでしまったらその場で殺されてしまうかもしれないのです。

どうなる！？おパタ！そしておクマさんは？…というところで

続きはぜひ魔夜先生の「仁義なき家政夫パタリロ！」でお楽しみください…


いやぁこのシリーズもほんとに面白かったです。

おパタの100億円の借金は一体どうなるのでしょうか。家政夫として地道に働いているおパタが最後にはCIAとKGBの戦いに巻き込まれていくという、なんとも魔夜先生らしいお話でしたね。


このシリーズはもちろん「パタリロ！」のスピンオフなんですが、おパタこと「越後屋波多利郎」と我らが殿下「パタリロ・ド・マリネール8世」とは性格が全く違うんですよね


パタリロはありとあらゆる事で天才なんですよ。人をおちょくるのが大好きだし、人の迷惑は考えないし、色々な事に首を突っ込んでは事を大きくして笑ってる。とにかくハチャメチャ、つぶれ肉まん！（タマネギがよく叩く陰口）なんです

それに比べておパタは性格が控えめで、まっすぐで純情なんです。100億円もの借金を少しずつ少しずつ働いて返している。パタリロをずっと読んでると、たまには素直で性格のいいパタリロが見たいなぁなんて思うんですけど、おパタを見てると、「良い子すぎる！！」と思ったりもするのです。


例えばこの「仁義なき〜」で、男の娘メイクをして教団に潜入するようおクマさんに言われた時も脱兎のごとく逃げ出そうとする訳ですよ。そんな怖いところへ潜入するのは嫌だ！の一点張りなんです。おクマさんも必死に説得しますが、このページだけでも3頁を費やしてますから。これがパタリロだったら、自分から変装して入り込んでさっさと教団の裏金のありかを探ってるところですよ


おパタちゃんもとても可愛いんですけどね〜。

あぁなんだか殿下に会いたくなりましたね…

という訳で次回からは本家「パタリロ！」の中の“越後屋波多利郎”シリーズの傑作をご紹介したいと思います。

更新が遅れがちだった「家政夫パタリロ！」ご紹介シリーズにお付き合い頂き、ありがとうございました！このブログを見て下さった方が魔夜峰央先生の素晴らしい著書を手にとってくだされば、本当に幸せです