2017年09月26日
パタ話(17)なんか親孝行したくなっちゃうお話!
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
今日のパタリロ!ご紹介は、前回から引き続きの80巻です。
その中でも私の中で特に印象に残っているのが
「思い出ガラス」です。
わたくし事で大変恐縮ですが、この80巻が出た当時、私は会社勤めをしており仕事が大変忙しい状況でした。
パタリロは新刊が出るたびに買うものの、さらりと流し読みして終わってしまうという。
堪能出来ないまま本棚にしまっていたような状況でした。
ま、長年の連載ですし、私の人生の支えですのでそういう時代もあったという感じでしょうか。
そしてそのような忙しい時期に読んだにも関わらず、ずっと心に残っていたのが次にご紹介する「思い出ガラス」です。
「思い出ガラス」
ロンドン大使館の裏手にある窓ガラスにはちょっとした不思議がありました。
ふいてもふいても、朝になると汚れてしまうのです。
ところがある日の早朝、炊事当番のタマネギが通りかかると野球少年たちが窓ガラスに向かってボールを投げているのを発見しました。
ストライクゾーンと同じ大きさの窓ガラスにボールを投げて練習していたんですね。
だからすぐ汚れていたんです。
窓ガラスにはすでにひびが入っていたので、ガラスごと交換することになりました。
ガラスを砕いて、細かくしてから不燃物のゴミとして出すつもりで、タマネギが木槌をかまえた時、そこへやってきたのはタマネギゴッシュマン号でした。
ゴッシュマン号というのはいつも眉間にしわを寄せていて、仲間に対しても高飛車な態度なタマネギです。
彼の父親は有名なチェロ奏者で、それを鼻にかけていたゴッシュマン号は仲間内でもちょっと煙たがられるような存在でした。
今回もゴッシュマン号は、木槌のかまえ方がなっちゃいないとかケチをつけてきます。
「そんなに言うなら君がやってみたまえ」そう言われたゴッシュマン号が木槌でガラスを割ると、不思議なことに粉々に砕けるはずのガラスが丸く、ボールのような形にくりぬかれました。
なんとゴッシュマン号がガラスを割るとガラスの記憶がかたちになって現れるのです。
ためしにパタリロの石造の前にあったガラスを割ると石造のかたちにガラスがくりぬかれました。
ゴッシュマン号は父親のチェロの才能は受け継がなかったものの、ガラスに残っていた記憶を割ることで形にする「奇跡の手を持つ男」だったのです。
その後、テレビに出演し一躍有名になったゴッシュマン号。
パタリロはギャラを大儲けしてウハウハですが、ゴッシュマン号は相変わらず眉間にしわを寄せたままでした。
そんなある日、ゴッシュマン号の母親が亡くなったという知らせがきます。
ゴッシュマン号の母は彼が幼い時に家を出ていました。
自分が捨てられたと思い込んでいた彼は、そんな母親がどうなろうと知ったことではない!と頑なな態度を崩しません。
しかし、ゴッシュマン号がロンドンで幼い頃に暮らしていた家、そのそばで実は母はずっと暮らしていたのです。
幼い彼の事を気遣い、通学路の途中の小さな家で一人で暮らし、朝に夕に通るゴッシュマンをガラス越しにずっと見守り続けていたのです。
それが証拠に、ゴッシュマンが母の家のガラスを割ると、そのガラスは涙を流している母親の姿にくりぬかれました。
初めて真実を知り、母の愛情を知ったゴッシュマンの眉間からはしわが消え、その後あの能力は出ることがありませんでした。
本当はゴッシュマンの父親が母に暴力をふるっていたんですよ。
そしてしまいには母を追い出し、息子にあることないこと吹き込んでいたんですね。
もうっ!
前回ご紹介したお話といい、この80巻は「母」がすごく出てきます。
エトランジュ王妃も久々に出てきましたしね。
私も仕事が忙しくて忙しくて心に余裕がない時に、このお話を読んで母を思い出したのかもしれません。
あぁ…やっぱりパタリロは面白いですね。
次回もパタリロです。
ナツノナカノです。
今日のパタリロ!ご紹介は、前回から引き続きの80巻です。
その中でも私の中で特に印象に残っているのが
「思い出ガラス」です。
わたくし事で大変恐縮ですが、この80巻が出た当時、私は会社勤めをしており仕事が大変忙しい状況でした。
パタリロは新刊が出るたびに買うものの、さらりと流し読みして終わってしまうという。
堪能出来ないまま本棚にしまっていたような状況でした。
ま、長年の連載ですし、私の人生の支えですのでそういう時代もあったという感じでしょうか。
そしてそのような忙しい時期に読んだにも関わらず、ずっと心に残っていたのが次にご紹介する「思い出ガラス」です。
「思い出ガラス」
ロンドン大使館の裏手にある窓ガラスにはちょっとした不思議がありました。
ふいてもふいても、朝になると汚れてしまうのです。
ところがある日の早朝、炊事当番のタマネギが通りかかると野球少年たちが窓ガラスに向かってボールを投げているのを発見しました。
ストライクゾーンと同じ大きさの窓ガラスにボールを投げて練習していたんですね。
だからすぐ汚れていたんです。
窓ガラスにはすでにひびが入っていたので、ガラスごと交換することになりました。
ガラスを砕いて、細かくしてから不燃物のゴミとして出すつもりで、タマネギが木槌をかまえた時、そこへやってきたのはタマネギゴッシュマン号でした。
ゴッシュマン号というのはいつも眉間にしわを寄せていて、仲間に対しても高飛車な態度なタマネギです。
彼の父親は有名なチェロ奏者で、それを鼻にかけていたゴッシュマン号は仲間内でもちょっと煙たがられるような存在でした。
今回もゴッシュマン号は、木槌のかまえ方がなっちゃいないとかケチをつけてきます。
「そんなに言うなら君がやってみたまえ」そう言われたゴッシュマン号が木槌でガラスを割ると、不思議なことに粉々に砕けるはずのガラスが丸く、ボールのような形にくりぬかれました。
なんとゴッシュマン号がガラスを割るとガラスの記憶がかたちになって現れるのです。
ためしにパタリロの石造の前にあったガラスを割ると石造のかたちにガラスがくりぬかれました。
ゴッシュマン号は父親のチェロの才能は受け継がなかったものの、ガラスに残っていた記憶を割ることで形にする「奇跡の手を持つ男」だったのです。
その後、テレビに出演し一躍有名になったゴッシュマン号。
パタリロはギャラを大儲けしてウハウハですが、ゴッシュマン号は相変わらず眉間にしわを寄せたままでした。
そんなある日、ゴッシュマン号の母親が亡くなったという知らせがきます。
ゴッシュマン号の母は彼が幼い時に家を出ていました。
自分が捨てられたと思い込んでいた彼は、そんな母親がどうなろうと知ったことではない!と頑なな態度を崩しません。
しかし、ゴッシュマン号がロンドンで幼い頃に暮らしていた家、そのそばで実は母はずっと暮らしていたのです。
幼い彼の事を気遣い、通学路の途中の小さな家で一人で暮らし、朝に夕に通るゴッシュマンをガラス越しにずっと見守り続けていたのです。
それが証拠に、ゴッシュマンが母の家のガラスを割ると、そのガラスは涙を流している母親の姿にくりぬかれました。
初めて真実を知り、母の愛情を知ったゴッシュマンの眉間からはしわが消え、その後あの能力は出ることがありませんでした。
本当はゴッシュマンの父親が母に暴力をふるっていたんですよ。
そしてしまいには母を追い出し、息子にあることないこと吹き込んでいたんですね。
もうっ!
前回ご紹介したお話といい、この80巻は「母」がすごく出てきます。
エトランジュ王妃も久々に出てきましたしね。
私も仕事が忙しくて忙しくて心に余裕がない時に、このお話を読んで母を思い出したのかもしれません。
あぁ…やっぱりパタリロは面白いですね。
次回もパタリロです。
タグ:ガラス,思い出,母親
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