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2013年09月27日

五年前九月の京都写真どすE「伏見」

ブログに乗せられなかった大きい写真はコチラからご覧ください。
iPadで編集後、iCloudで公開しています。
https://www.icloud.com/journal/ja-jp/#1;CAEQARoQZERUuABtLukjz2Qbnzsg-w;589B8041-2169-424C-A6A7-9EA1EAE3ECEB



b.ここは、

a.嵐山公園でもなく、渡月橋でもなく、店があるわけでもなく、

b.何なんすか、じゃあ、

a.いちおう阪急電鉄の所有する土地ってことなんやけど、桜のシーズンとか、よほど混むときだけ、臨時の駐車場になったりする、空き地みたいなとこ、

b.観光客は来(コ)なさそうですね、

a.阪急の嵐山駅をおりた人は、ほとんどすべて目の前を素通りして渡月橋へ歩いてくから、地元の人が犬の散歩に来たり、ひまを持て余した学生やお年寄りが長い時間ベンチにいたり、そんな場所、自分も地元住民やったから、ここはなんだかんだ愛用してた、

b.これらの木はすべて桜じゃないんすか、

a.桜の季節はここも花見客で混雑してたなあ、ふだんはこのとおり少し陰気で寂しい場所なんやけど、かえってそれが良かったりして、妙に落ち着く、ちなみにここから桂川サイクリングロードが始まるんで、「嵐山に住んで、サイクリングロード通勤」っていうぜいたくな日々やったなあ、フリーターなんで金銭面はぜいたく出来なかったけど、

b.つぎは町中の風景、


a.週末とか、よく遠回りして散歩した伏見の町、

b.嵐山とは正反対っすね、

a.この伏見って町は城下町のまとまりがあるんで、ここだけ京都の町でも異次元ていうか、実際より遠くへ来たような、旅の気分になれる町やったなあ、

b.そういえば、運河も多いし、酒造会社も多い、

a.ここは大手筋通やけど、この先にあるアーケード商店街のなんと立派で活気のあることやろう、

b.竜馬(リョウマ)通り商店街ってのもありましたね、寺田屋が近いせいか、

a.大手筋商店街だけでも大きいのに、さらにそこから枝分かれして竜馬通り商店街も延びてる、

b.その突き当たりが京阪電鉄の中書島(チュウショジマ)駅、

a.で、大手筋のアーケードの先には同じく京阪(ケイハン)の伏見桃山駅、信号渡ると、近鉄の桃山御陵前駅、さらに国道24号線を渡ってしばらく行くとJR奈良線の桃山駅、

b.鉄道だらけやな、

a.さすがにこんだけ線路や駅が多いと、栄えない方が逆に不思議なくらい、

b.そんな過密な伏見の町なかを静かに流れる運河、京都ではなぜか疎水(ソスイ)って呼びますが、


a.びわ湖から取り込まれた水が疎水を流れて、最後にたどり着くのが、前方に見える塔のあたり、

b.ゴールしたらどうなるんすか、この水たちは、

a.宇治川にそそがれる、

b.てことは、宇治川も琵琶湖から流れ出たもんやから、けっきょく同じ琵琶湖の水ってことすか、

a.まあ支流の水も流れこむから100%琵琶湖の水やないけど、

b.すると、琵琶湖で離ればなれになったブラックバスの家族があの水門の先で感動の再会を果たすっていう夢のような話も、決して無くはないんすね、

a.うむ、奇跡に近いが不可能やない!!

b.そんな夢と希望の疎水にそって遊歩道を進むと、めずらしくも白い彼岸花に出会いました、


a.ボランティアの人々やろか、水辺に年中ステキな花々を咲かせてくれて、横を通るのがいつも楽しみやったなあ、

「疎水旅(ソスイタビ)、終わりは白き彼岸花」、

b.この水門が疎水旅の終着点ですか、


a.琵琶湖から続いた運河の旅もここで終了、あとは宇治川へ注ぐだけや、

b.宇治川に注いだ水たちはどうなるんすか、そのあと、

a.奈良県からは木津川、京都府からは桂川がやってきて三川(サンセン)が合流して、「淀川」と名前を変える、

b.その淀川はどうなるんすか、

a.より太い流れになって大阪の中心部を貫いて瀬戸内海へ注ぐんじゃ、

b.そのあとはどうなるんすか、

a.さあ、それからはどうなるんやろ、海の水になるし、ずいぶん塩辛いんとちゃうか、

b.なるへそ・・・



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