宇宙の騎士テッカマンブレードの続編として制作されたOVA、とは言え黒歴史扱いされることも多い作品。
1から10年後の地球を舞台に、10年前の戦いの後に起こったある騒動と繰り返されるラダムの侵攻に対抗する地球製テッカマンの戦いを描く。
本編冒頭で2度に渡るラダム侵攻というワードがあり、実は本作と1の間に大規模な戦闘があったという設定があった。ただ94年の作品で全く情報がなく、後にniftyで公開されるまで知る手段がなかったようである。その辺りも本作の不評の原因だったそうだ。現在は一応ググれば見ることは可能な模様。
一応3話予定だったのが6話になっており、ラダムとの戦いはほぼ3話で終わっており、後半はかつて地球に反乱を越したテッカマン集団の生き残りであるテッカマンデッドの話が中心になる。
あらすじ
Dボゥイの戦いから10年、2度に渡る地球侵略に失敗したラダムは再び地球に艦隊を派遣する。それに対して地球では新生スペースナイツの元に地球製テッカマンがラダム迎撃の準備を進めていた。スペースナイツの整備士見習いのユミはテッカマンブレードに憧れる少女、然し整備士としての評価も低く、うだつの上がらない毎日だった。所がユミは突然テッカマンイーベルに選ばれる、そして何故かリアクターボルテッカをテックセットのミスで装備してしまった。他のテッカマンの危機にリアクターボルテッカを発射するテッカマンイーベルだったが、リアクターボルテッカーを制御できずにオービタルリングを破壊してしまう、リアクターボルテッカの制御はなんとか出来るようになったユミだったが、その後も仲間とは今ひとつギクシャク、しかも軍は疲弊してソルテッカマンは壊滅、そんな中でラダムは地球を砲撃するためのレールガンの準備を進めていた。
登場メカ
メカというかテッカマンなんだけど、というよりそもそもロボでもメカでもないんだけど、スパロボ参戦したのでとりあえずという形で記事にしちゃったので…。
テッカマンイーベル:ユミ・フランソワ
ユミがテックセッターした姿、テックセット中の事故でリアクターボルテッカを装備してしまった。初期はリアクターボルテッカーが使いこなせずオービタルリングを破壊するなど散々だった。
テッカマンベスナー:ナターシャ・バブロチワ
ナターシャがテックセッターした姿。如何せん見せ場は少ない。本来こっちにリアクターボルテッカが与えられる予定だった。
テッカマンゾマー:ダービッド・クリューゲル
ダービッドがテックセッターした姿、後半ダービッドが主役だったこともあり割と目立つ。
アキテッカマン:如月アキ
アキが地球製テッカマンの実験に志願した結果。然しこのテッカマンは素体とテッカマンの中間的な性能しかないらしく独自に飛行能力を持たないなど欠陥が多い。
テッカマンブレード:Dボゥイ
実はこっそり復活していたブレード。すでにかなり伝説的な人物になっているらしく、ユミとダービッドにとってはかなり大きな存在であったようだ。
テッカマンデッド:デットエンド
突如出現した謎のテッカマン。スペースナイツに敵対する行動を取るが地球の言葉をしゃべる地球人。ラダム製のテックシステムを使っているため性能は地球製テッカマンより高く、Dボゥイすら半殺しにしている。中身はプラハの黒い9月事件の生き残りの少年デットエンドだった。最終的にダービッドと良い仲になって地球に投下された反応団を破壊、その後行方不明になっていたが生きておりスペースナイツの協力者となっている模様。
ペガスU
前作で破壊されたペガスを復活させたもの。独自飛行能力を持たないアキはペガスUに乗らないと飛べない。
ラダム
寄生生物であることが判明しており、ラダムテッカマンにはラダムが寄生しているらしい。そのため素体テッカマンが恐れられる原因になっている。
異星人テッカマン
ラダムにテッカマン化された異星人の成れの果て。
その他
量産型ソルテッカマン
1で出てきたテッカマンの性能を模したパワードスーツであるソルテッカマンの量産型、軍がラダム侵攻に備えて大量配備していた。如何せん1でも性能不足が露呈していたものなのでラダムに本格的に対抗できるものではない。とは言え素体テッカマンは問題があるため軍は使おうとせず、結果すぐに軍は壊滅して戦力はスペースナイツだけになっており、軍は戦力不足で動けないからスペースナイツだけで独自に作戦を取る的な発言がアキの口から出てきている。
素体テッカマン
1でラダムの樹に取り込まれた人を救出したもの。然し後にラダムに操られて暴走を起こしたりしたため差別される立場になり、結果暴動などが起きている。そしてプラハの黒い9月事件という反乱事件にまで発展したこともあり立場は微妙。また軍は素体テッカマンを恐れているため戦力としては微妙なソルテッカマンを活用している。
登場キャラ
ユミ・フランソワ
かつてブレードに救われた少女。一応スペースナイツだが整備士見習いでしかなかったが突如テッカマンに抜擢される。ブレードには惚れており、初期はかなりミスばかりだったが途中からリアクターボルテッカの制御も可能になっている。
ナターシャ・パブロチワ
本来リアクターボルテッカを貰う予定だった。初期はユミのライバル的な立ち位置だったが、ユミが成長後は和解するも今度は影が薄くなった。
ダービット・クリューゲル
ちゃらそうな雰囲気を持つ男。プラハの黒い9月事件の生き残りであり、アキに救われていたことが回想で明らかとなる。
ハヤト・カワカミ
ブルーアースγのパイロット。
アニタ・ブラニガン
ブルーアース号βのパイロット。
ゴリアテ・バージナル
ブルーアースαのパイロット。
Dボゥイ
前作で記憶を失うもその後間のエピソードで復活していた。
如月アキ
当人もテッカマンとなって戦っており、現在新生スペースナイツのチーフを努めている。プラハの黒い春事件の鎮圧にあたっていたがそのときにダービッドを救出している。
デッドエンド
プラハの黒い9月事件の生き残り、それ故に軍を恨みつつ死に場所を探していた。見た目は女性的だが美形の少年であり、ダービッドとはBLっぽい雰囲気になっている。
ノアル・ベルース
1より登場した旧スペースナイツのメンバー、プラハの黒い春事件鎮圧のために反応弾を使用するのを止めようとするもそのまま捕まってしまう。その後フリーマンとともに金星に左遷されたらしい。
感想など
リアタイではボロクソに叩かれた作品だそうでレビューサイトの評価も下の中くらいの点数で安定している。とは言え見た感じそう悪くなかった。少々展開がご都合主義かつ細かい所全部尺不足ですっ飛ばしてる嫌いはあり、極めて強引な展開が目立つものの故に話はスピーディーだし盛り上げポイントはしっかり盛り上がってる感じはある。
後ラダムの侵攻が繰り返されてかつ激化されている反面ラダム自体にも焦りがあるような方向の解説が見られており、かつテッカマンが社会問題化している現状もあるので、そのうちラダム本星に対する総攻撃とテッカマン問題による地球政府の内乱のどっちかに進むことが示唆されている。
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