ヒューマンという会社から発売されたゲーム。このゲーム発売後ヒューマンは倒産しているが、そこでメンバーが独立してサンドロットを立ち上げている。対応ハードはPS1。
ロボットゲーには珍しい所謂スーパー系の作風で、また搭乗式ではなく鉄人風のリモコン式の独自性の強いシステムを採用しており、LRがそれぞれの足に対応するという、PS1のDS1の操作系をフルに使った独特な操作性も特徴。またゲーム内のコントローラーもDS1をモチーフとしたデザインになっている。
プレイヤーはゲーム内の街で暴れる怪ロボットを退治するためにロボットを操作し、出撃から現場まで迅速に歩かせて街をなるべく破壊されないようにしながら怪ロボットを倒すのが目的、町が破壊されると弁償をしなければならなくなり、報酬から引かれてしまう。金がないとロボットの改造ができないため死活問題で、いかに街を守るかがこのゲームの重要なポイント。ロボットの出撃にも費用が掛かる。
難易度は事実上の次作であるギガドラと比べると高い。弁償も加わって結構やり直す羽目になることも多い。
パッケージには謎のおっさんが描かれているが、ゲーム中に謎のおっさんは出てこない。
のちのサンドロットゲーと比べ処理落ちは目立たず。
続編と呼べる作品が2つあり、一つがリモートコントロールダンディSFというゲームなのだが、本作のスタッフはノータッチのため不評、そしてもう1つが本作のスタッフがかかわったギガンティックドライブというゲームがある。
あらすじ
突如出現した巨大ロボット、それに対抗するために王座財閥は企業、株式会社鶏野警備隊を設立、息子の王座守をオーナーに据えて怪ロボットに対抗することになる。
登場メカ
鶏野警備隊
ヴォーダン:王座守
主役メカで最初から使える。ただし初期段階ではほとんどの武器が使えない。比較的安定した性能を持つロボットで、所謂ロケットパンチである「シャトルパンチ」を使用可能。
最大の特徴は上半身を回転させた状態でパンチを行うことで発動できる技「ブーストフック」、このゲームは敵を護衛対象から遠ざけかつこちらの攻撃がなるべく護衛対象に当たらないようにする必要が有るのだが、ブーストフックは繰り出しが速いうえにコントロールがやりやすく、当たれば敵が吹っ飛ぶため、護衛対象から敵を遠ざけるのに使える。また繰り出しの速さを活かして、敵が必殺技を撃つために決めポーズを始めたらすかさずブーストフックを撃つことでガードや回避をせずに敵を倒すことで必殺技キャンセルが可能。さらに消費エネルギーも少なく連発しやすい。ヴォーダンが他と比べて使いやすい最大の原因になっている。
基本的に鉄人がモデルと思われるが、体形や5000tなどの設定から、ゴーダムもモデルではないかと推測されるが定かではない。
ガレス:王座守
蒸気エンジン搭載。伸びる腕で戦い比較的リーチが長いのが特徴。蒸気機関車をイメージしたロボットで、車輪が足についており半変形して走ることも可能。車輪は戦闘中は大戦輪となり、回転させることで必殺技大戦輪キックが使用可能になる。
性能的には4機のロボットの内最も劣っている、しかし売りとして出撃費用が25億円と安いため、被害が出にくい港などの戦闘では割と便利。逆に決定力不足やブーストフックが使えないことなどから、ビル街での戦闘だとグダりやすく結果的に被害を増やしやすい。
ライオネル:王座守
原子力ロボ、高い性能と高い出撃費用が特徴。一時的に性能を上げる「ファイナル・カウントダウン」という技がある、一定時間でメルトダウンを起こすため危険。
必殺技は飛び道具のバスターボール、あまりうまく当てられないので接近して撃つことになる。とにかく出撃費用が高いため、あまりホイホイ出撃させられない。
キャメロン号にヴォーダンが敗れる→新型登場という流れで登場する。
ペルスヴァル:王座守
上半身が360度回転するのが特徴、技は回転が必要なので出しにくい。分離飛行形態になれるが、ギガドラのライオールと違い上には乗れないのでロボを移動→プレイヤー移動となるためやや不便。
登場が遅めのため、ゲーム内で使う機会に恵まれない。
北領軍
モードル
怪ロボット、性能は大したことなくあっさり倒せる。バリュエーションに2機で登場するモーガン、全面装甲をシールドにより強化し、後ろからの攻撃には弱いバビロン、ステルス型のハイデンがいる。
ガラハッド
稲妻掌砲と呼ばれる必殺技を持つ。攻撃範囲がやや狭いため、下がることでよけられる。バリュエーションが多くプレイヤーが最もよく戦う怪ロボットでもある。格闘能力強化型のハンマーとキャノンを装備したキャノンも存在する。あとステルスもあり。
キャメロン号
装甲強化型。敗北→新型イベント用のポジション。
サハリン2
本来鶏野警備隊のロボットになるはずだったが暴走。
ニセヴォーダン
ヴォーダンの偽物、ほぼヴォーダンそのものという機体なのだが、特にこれといったエピソードはなく、ただの偽物。というかレナがストレートに偽物ねとか言っちゃってる。
エクトール
ゼンマイロボ。
トルーンズ
ヴォーダンの兄弟機。
ディオニシオス
超古代文明を守っていた。
アスモデウス
本来鶏野警備隊のロボットになる予定だったが、北領軍に奪われたのち暴走。
その他
ランス:レナ神川
謎のロボット。レナ曰く父親からのもらい物で、たぶん王座のものと思われる。ライバル機ポジションで、何度か協力することになるが、システム的に共闘ミッションはない。
破壊神 ミゴス
ラスボス。ロボットたちを作った古代文明を破壊した存在で、アスモデウスによってダークマターが減少したことによって現れた。物語的に警備隊のロボットが破壊神を封印して終わる。かなり強い。
感想等
のちに地球防衛軍を作ることになるサンドロットの事実上の初期作品という扱い。独自性の高いシステム、高い没入感、ノリの良さ、雑な部分は雑だが面白さに関しては妥協しないなど後のサンドロット的な面白さはこのころから健在で非常に面白いゲーム。かなりハマる。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image