サメ軟骨

１．サメ軟骨とは
サメ軟骨とは、サメの軟骨組織の総称です。主として、哺乳類の脊椎にあたる中骨軟骨、フカヒレ軟骨、エラの周りのカマ軟骨があります。加齢に伴う軟骨組織の衰えによって起る関節痛や骨粗しょう症に対して効果が期待されています。

また、「サメはがんにかからない」という俗説（実際には、サメにも腎臓がん、リンパ腫、軟骨腫が見つかっています）から研究が進められ、サメ軟骨エキスにはがんが増殖するときに栄養を取り入れるために作られる新生血管を抑制する血管新生抑制作用があることがわかりました。その後、医薬品開発が進められ、一部の臨床試験では腎臓がん患者に対して延命効果が認められいて、今後の進展が期待されています。

２．成分
主として、たんぱく質、コンドロイチン（グルコサミノグリカン※の1種）、カルシウムが含まれていますが、由来する原料の部位によってそれぞれの含有比率は異なります。成分の中でコンドロイチンが重要で関節のクッション性などに関わっています。

※グルコサミノグリカン：アミノ糖とよばれる特殊な糖が長くつながってできたもの。

３．安全性
由来する部位によっては、カルシウムが大量に含まれるものがありますので、カルシウムの過剰摂取にならないよう予めカルシウムの含有量を確かめるなどの注意が必要です。
体質に合わない場合、アレルギーや肝炎を起こすこともあるようですので、喘息をお持ちの方やアレルギー体質の方は注意してください。




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