2017年04月16日
アガサ・クリスティから (126) (ミス・マープルと十三の謎*血に染まった敷石【10】)
(ミス・マープルと十三の謎*血に染まった敷石【10】)
「消化不良と、それから偶然が一致したのさ。とにかくその夫婦が新聞に出た人達と同一人物かどうかもわかりゃしないし、その呪い、というか、まあなんでもいい、そんなものはラソール村の住人にだけあてはまるものなんだよ。」と、レイモンドは言った。
一方、元の警視のヘンリー卿は、不吉な船乗りのような男が何かこの話に一役買っている気がするとも言っていた・・・ただペザリック氏と同意見で、ミス・ラムプリエール(ジョイス)はあまりデーターを提供していないのだと思ってもいた。
ジョイㇲは牧師でもあるペンダー博士の方を向いた。
「たいへん面白いお話でした。しかしわたしもヘンリー卿やペザリックさんに賛成ですな。証拠となるものがどうも少なすぎますよ。」
と、彼は微笑みながら、首を振った。
ジョイスが次に何か聞きたげにミス・マープルを見ると、彼女はジョイスに微笑み返したのだった。
「わたしもね、やっぱりあなたは少し不公平だと思いますよ、ジョイスさん。」と、ミス・マープルは言う。
ミス・マープルは、ジョイスとマープルは女性同士なので、服装のことがよくわかるが、殿方にとっては、この問題はやはり公平ではなかったのだと・・・。話を続けた。
「いくどもいくども早変わりをしたのに違いありませんね。なんてひどい女なんでしょう。それにもまして、もっともっと悪いのはその男ですよ。」
(次号に続く)
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