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2023年09月12日

「8つの完璧な殺人」*ピーター・スワンソン




* 「Eight Perfect Murders」 Peter Swanson *


ミステリー大好きな書店員である私。
本書の「ミステリー専門店の店主が主人公」という設定だけで、猛烈に読みたくなってしまった!

「8つの完璧な殺人」*ピーター・スワンソン(東京創元社)

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8つの完璧な殺人 (創元推理文庫) [ ピーター・スワンソン ]

価格:1,210円
(2023/9/12 21:02時点)
感想(0件)



物語の冒頭に近い部分で、
>>「わたしは出勤することにした。少なくともそうすれば、しばらくネロと過ごせるし、店の棚の整理もできる。ひょっとするとオンラインで受注した商品の梱包もできるかもしれない」(P16より)<<
と書かれている箇所がある。
書店で働いていらっしゃる方なら誰もがニヤリと頷いてしまうのではないだろうか。

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物語の中に幾つかの推理小説が登場する。
残念ながら私はその中のアガサ・クリスティーの作品しか読んだ事がない。
それでも十分に楽しめたが、もし本書に出てくる推理小説を全て読んでいたら面白さはその比ではなかったであろう。

そして、おそらく意外な犯人なんだろうと思いながら読み進めるも、それでも意表を突く犯人に驚き。

静かながらも淡々と。
寒さ極まる中で冷酷さが徐々に見えてくる。
・・そんなミステリーに感じた一冊。

素敵な読書タイムを。







posted by mysterynovels at 20:36| USA

2023年09月03日

「アルジャーノンに花束を」*ダニエル・キイス





* 「Flowers for Algernon」Daniel Keyes *



「どうしたら幸せになれるのか?」
それは誰にとっても永遠のテーマなのではないだろうか。

「アルジャーノンに花束を」*ダニエル・キイス(早川書房)

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アルジャーノンに花束を新版 (ハヤカワ文庫) [ ダニエル・キイス ]

価格:1,078円
(2023/9/3 18:13時点)
感想(20件)



親の期待に応える為にも、テストで良い結果を残さねば・・と、幼き時から勉学に励んだ人は大半であろう。
無論その結果、人は多少なりとも知識を得て、人類の大いなる功績となっていくに違いない。
ただそれが果たして個人の「幸せ」に直結するのだろうか。

高学歴、高収入の人生が「勝ち組」と位置付けてしまう考え方に待ったをかけた本作品に私は色々と考え込んでしまった。

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人の幸せは人それぞれ。
幸せは「こういう条件だから与えられる」と言うものではないからだ。

とは言え、やはり人間にとって幸せを感じるには必要なものがあるのではないかと思う。
それは「愛し愛される事」。

ネタバレするので、これ以上書くにはやめておこう。
とても素晴らしい作品に出会えた事に感謝である。

素敵な読書タイムを







posted by mysterynovels at 17:43| USA

2023年09月02日

「幸運には逆らうな」*ジャナ・デリオン




* 「Soldiers of Fortune」Jana DeLeon *


ワニ町シリーズ第6巻目「幸運には逆らうな」が数日前に発売となった。
待ちに待っていたいた作品だけに大興奮。

「幸運には逆らうな」*ジャナ・デリオン(東京創元社)

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幸運には逆らうな (創元推理文庫) [ ジャナ・デリオン ]

価格:1,210円
(2023/9/2 13:59時点)
感想(0件)




一気にサラっと読んでしまうのが勿体なくて、ゆっくりと味わいながら(時に気になる箇所に付箋紙を貼りながら)拝読。

今回も巧みに、しでかしてくれた やってのけた三人組!
ハラハラドキドキとワクワクが止まりません。
特に巻を重ねるごとにガーティの「やらかし度」がアップして来て目が離せず(笑)

所々に出てくるキリスト教ネタも私の心をくすぐります。
(ネタバレするといけないので、あえてここでは書きませんが)

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そして気になるラスト。
早くも次巻が気になって仕方ないではないか!!
来年春に刊行予定となっている。
今からすでに楽しみ。

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そうそう、売り場のディスプレイ用に可愛いぬいぐるみキーホルダーを100円ショップで購入。
ワニ・・と思いきや、やっぱりワニには見えないかしら。
正面向けて飾ればどうにか見えなくもない・・かな・・(笑)

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素敵な読書タイムを






posted by mysterynovels at 13:37| USA

2023年08月29日

「人間失格」*太宰治





高校生の時に読んでみたものの、私自身の知能と経験値が薄い為に、その本の素晴らしさを全く理解出来なかった作品が数冊ある。太宰治の「人間失格」はその一冊である。

「人間失格」*太宰治(新潮文庫)

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人間失格改版 (新潮文庫) [ 太宰治 ]

価格:308円
(2023/8/29 22:34時点)
感想(60件)




先日、北千住の商店街を散策していた時のこと。
味のある昔ながらの書店に立ち寄った。
今なら新潮文庫の100冊で特製栞もいただける上に、この書店のレトロなブックカバーが可愛いとネットで書かれていたので「人間失格」を購入。(以前買ったものは、古書店に売ったと思われる)

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若き時とは違い、冒頭から一気に惹きつけられてしまった。
この本が今の世でも愛され続けているのは、”この本に登場する人物の誰か” に共感する人が少なくないからではないだろうか。(無論、そんな気持ちとは全く無縁の方も少なくないと思うが)


そもそも恥の多い人生を現在進行形で送っている私は、葉蔵のお道化る気持ちがよく分かる。
本心とは裏腹に自分の意図する所とは別の顔を装うあまり、結局は虚無感に襲われ、空ろな世界に迷い込みながらも、あーだこーだと苦悩してしまうのも頷ける。
私は葉蔵とは違い全くモテない人生を過去も今も過ごしている訳だが、それでも共感する部分が多い。
自分の行く末もこうなるのだろうか・・と、ふと恐怖さえ感じてしまう。


そもそも太宰治自身の姿を赤裸々に綴った、遺書的作品なのではないかとも言われているだけに共感する自分が怖かったりする。

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若い時に読んでみたものの、その良さがイマイチだった本(純文学)を今一度読み直してみようかな。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 21:54| JAPAN

2023年08月28日

「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」*高殿円




シャーロック・ホームズ シリーズの「緋色の研究」を女性版にしたパスティーシュ。

SNSでこの本についての投稿を見かけ、是非とも読んでみたくなった。

「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」*高殿円(早川書房)

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シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (ハヤカワ文庫JA) [ 高殿 円 ]

価格:704円
(2023/8/27 17:14時点)
感想(0件)



期待以上に面白かった!!

登場人物達といい、奇抜なトリックといい、フェミニンワールド全開な感じが斬新。
そして、
地名といい、当時の世情といい、ロンドン好きには心躍りそうな世界観。

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続編があるようだ。
是非とも読まねば!

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 07:00| JAPAN

2023年08月27日

「死との約束」*アガサ・クリスティー




* 「Appointment with Death」Agatha Christie *

先週末、友人とランチを楽しんだ時のこと。
「死との約束」って読んだことある?・・そんな話題になった。

クリスティーの本は色々と読んだつもりだったが、その本については内容はおろかタイトルさえも記憶になかった。
いやいやお恥ずかしい。
そんな話を職場の先輩に話した所、こちらの本をお貸しいただいた次第である。

「死との約束」*アガサ・クリスティー(早川書房)

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死との約束 (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ]

価格:1,034円
(2023/8/27 10:13時点)
感想(7件)




本を読み始めていくと、エルサレム、ベツレヘム、ナザレと聖書にまつわる地名が出てきて大変興味深い。
しかも「あなたはクリスチャンですか、マドモアゼル」と言う剛速球ストレートのようなセリフまで出てくる。
「キリスト教とミステリー」なるコンテンツの仕事に携わらせていただいた私としては、何だかワクワクしてしまう。

尤も全体的な宗教色は薄かったものの、クリスティーらしく意外な犯人と動機に驚かされた大変趣のある一冊であった。

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秋深まり、そしてクリスマスシーズンにさしかかると、尚一層クリスティーの作品が読みたくなる。
もうすぐそんな季節がやってくる。思う存分楽しみたい。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 09:53| UK

2023年08月24日

「予知夢」*東野圭吾




今年4月。
遠方にある親戚の家へ行った際、時間に余裕があったので近くの図書館へ行ってみた。

その際、50円程(だったような気がする)で売られていた東野圭吾氏の「予知夢」。
おそらく蔵書を売り出したものだと思われる。

以前、私自身この本を持っていたものの、家にある本が増えすぎて古書店へ売ってしまった思い出がある。
それだけに懐かしく、即買いしてしまった。

「予知夢」*東野圭吾(文藝春秋)

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予知夢 (文春文庫) [ 東野 圭吾 ]

価格:704円
(2023/8/24 10:49時点)
感想(363件)




かつてこの本を読み、ドラマも見ていながら、それでもやっぱり面白い。
年齢と共に脳の衰えが来ているのか、ぼんやりとした内容しか思い出せず、それが功を奏してまた楽しめた。

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この本の初版は2003年!!
すでに20年と言う時が経っている事に驚き。
道理で私も年を取る訳だ。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 10:31| JAPAN

2023年08月20日

「連続殺人鬼 カエル男」*中山七里




以前、中山七里氏の「護られなかった者たちへ」を読み、大変考えさせられた。
単なるミステリーに留まらず、生活保護制度への問題提起が印象的だったからだ。

そんな中山七里氏の作品を他にも読んでみたくなり、こちらを購入。

「連続殺人鬼 カエル男」*中山七里(宝島社)

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連続殺人鬼カエル男 (宝島社文庫) [ 中山七里 ]

価格:660円
(2023/8/20 17:45時点)
感想(26件)



何だか可愛らしくも見える表紙とは裏腹に、何ともグロい殺人から物語は始まる。
これはサイコパスキラー的なサスペンスミステリーなのか・・と思いきや、いやいやこれも大いに考えさせられる社会問題が孕んでいた。

刑法三十九条。

とても難しくデリケートな問題に切り込みを入れた内容。
そして因果応報の先に待ち受けるであろうエンディングに鳥肌が立った。

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どうやらこの話には「ふたたび」なる続編があるらしい。
是非とも読まねば。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 17:19| JAPAN

2023年08月19日

「ロング・グッドバイ」*レイモンド・チャンドラー




* 「The Long Goodbye」Raymond Chandler *


早川書房1Fのサロン・クリスティで、映画「探偵マーロウ」に因んだフェアを開催していたのは数か月前のこと。
珈琲と共にココアシガレットが提供され、その雰囲気に酔いしれた。

その際、是非とも本を読んでみたいと思い「ロング・グッドバイ」を購入。
訳者はなんと村上春樹氏である。

「ロング・グッドバイ」*レイモンド・チャンドラー(早川書房)

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ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ レーモンド・チャンドラー ]

価格:1,152円
(2023/8/19 20:36時点)
感想(6件)



数々のシブい名台詞に逐次反応する私。
「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」のセリフが登場した時には、脚をバタつかせて大興奮。

酒と友情、そして愛の縺れ。
金が舞う世で繰り広げられる憎悪劇。

どこを読んでもカッコいい本書に胸を撃ち抜かれた気分を味わった次第である。

素敵な読書タイムを






posted by mysterynovels at 09:14| USA

2023年08月18日

「処刑台広場の女」*マーティン・エドワーズ




* 「Gallows Court」Martin Edwards *


時に書店員は、発売前の書籍をプルーフ版として読む事が出来る。
本好きな者にとって、これは最高の喜びだと思う。
出版社の方に心から感謝を申し上げたい。

さてさて。
今回ここにご紹介するのは、そんな一冊として版元よりお送りいただいたミステリー。



プルーフ版とは言え、漆黒でミステリアスな表紙の雰囲気がたまらない。
表紙を見ただけでワクワクしてしまう。

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処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ マーティン・エドワーズ ]

価格:1,320円
(2023/8/18 10:23時点)
感想(0件)




感想を一言で語るのは難しい。
強いていうなら、複雑なパズルの最後のピースがハマった時のゾクゾク感。
難解であるがゆえに得られる大きな高揚感。
・・そんな謎解きミステリーが好物な方に是非お薦めしたい本。

8月17日が発売日。
今日には各書店の店頭に並んでいると思う。

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そして最後に。
恨みって怖いよね。

プルーフ版をお送りくださった早川書房の営業担当者様、ありがとうございました。






posted by mysterynovels at 10:01| UK

2023年08月06日

「時の呪縛 凍結事案捜査班」*麻見和史




数日前に発売された麻見先生の新刊。
楽しみだったので、発売日に書店へ行って購入。

妻に先立たれた刑事が主人公。
主人公が抱く辛い思いは、麻見先生ご自身の心の叫びなのだろうか。
とても切ない・・。

「時の呪縛 凍結事案捜査班」*麻見和史(文春文庫)

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凍結事案捜査班 時の呪縛 (文春文庫) [ 麻見 和史 ]

価格:913円
(2023/8/6 22:26時点)
感想(0件)




新シリーズとの事で、今後が楽しみ。

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個性あふれるメンバーが集まった支援係。
次はどんな凍結事案が持ち込まれてくるのだろうか。

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主人公、そしてチームの皆が幸せになってほしい。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 22:13| JAPAN

2023年08月04日

「憂国のモリアーティ The Remains」埼田要介 原作/三好輝 漫画





SNSの投稿で、今日は発売日だと知った「憂国のモリアーティ The Remains」コミックス版第一巻。
これは是非とも買わねば!!

ふふふ。
善は急げ・・と言うでしょう?
先程早速、書店へ行ってこちらをゲット。

「憂国のモリアーティ The Remains」埼田要介/原作*三好輝/漫画(ジャンプコミックス)

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憂国のモリアーティーThe Remains- 1 (ジャンプコミックス) [ 三好 輝 ]

価格:594円
(2023/8/4 15:58時点)
感想(0件)




最期の数ページに「番外編」が。
オチが笑える!!

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漫画を買って、集英社のとある漫画のシールをいただいた。
これは甥っ子にあげようと思う。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 15:44| JAPAN

2023年07月23日

「ソース焼きそばの謎」*塩崎省吾




発刊前から気になっていた一冊。
美味しそうな焼きそばの写真が表紙となっていて何ともそそられる。


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ソース焼きそばの謎 (ハヤカワ新書) [ 塩崎 省吾 ]

価格:1,100円
(2023/7/23 16:35時点)
感想(0件)



しかも家の近くの書店では、割り箸付きの容器に入って売られていたのだ。
これを買わずしていられようか!?

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こなもん文化で育った大阪人の夫。
お好み焼きも焼きそばも大好物。
子供に読み聞かせするように、本を読んで得た知識をそのまま夫に横流しする私。

ネタバレしてしまうので、ここでは多く語ることは出来ないが、
お好み焼きもソース焼きそばも大阪発祥ではなかったであろう事に私も夫も驚く。

じゃあ、いつ頃一体どこで!?
・・詳細は是非本書で。

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幼少より幾度となく食べてきた「焼きそば」。
こんなにも奥が深い食べ物であったことに驚く。

著者である塩崎氏のブログを少々覗かせていただいた。
「焼きそば名店探訪録」→ ブログ

わぁ~こんなにも沢山の焼きそばが!!
私も大好きな豊四季の「まるしょう」についても書かれているではないか!
その熱き「焼きそば愛」に恐れ入ってしまう。

大変興味深い焼きそば本、ありがとうございます。
私も更に焼きそば好きになりそうだ。

今日の夕飯は、焼きそばにしようかな。

素敵な読書タイムを!






posted by mysterynovels at 16:10| JAPAN

2023年07月22日

「熱源」*川越宗一




職場の上司からお借りした本。

いやぁ~、圧巻だった!!
直木賞を受賞した作品の凄さを感じる。

「熱源」川越宗一(文芸春秋)

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熱源 (文春文庫) [ 川越 宗一 ]

価格:902円
(2023/7/22 13:08時点)
感想(2件)



恥ずかしながら当初私は創作小説だと思っていた。
いやいや、これが史実に基づくフィクションだったと知り衝撃を受けた。
ネットで調べれば、登場人物がどういう人達であったのかも容易に調べる事が出来る。

私はアイヌについての知識が皆無に等しい。
そして書中で初めて目にしたギリヤーク(ニヴフ)、オロッコ(ウィルタ)といった民族名。
今まで私は何を学んできたのだろう。
自分の無知さに愕然とする。

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民族、国民、そして国・・決して悠久に続くものではない。
時代の波によって簡単に飲み込まれてしまうのだと考えさせられた。
今の世界情勢を見渡せば、そういった危機に直面している地域もあるのではないか。

素晴らしい本に出会えた事に感謝。

私にとっての「熱源」は何だろう。
今一度考えてみたい。

素敵な読書タイムを!






posted by mysterynovels at 12:51| JAPAN

2023年07月18日

「ピザ宅配探偵の事件簿」*猫森夏希




この世には様々な職種の謎解きミステリーが存在する。

警察、探偵、弁護士、検事、スパイといった本職以外にも・・
神父、牧師、修道士、シスターといった宗教職の方々や、
バリスタ、シェフ、鑑定士、書店員などなど挙げていったらきりがない。

しかも今度は「ピザ宅配」!!
一体どんな内容なのかとワクワクしてしまう。


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ピザ宅配探偵の事件簿 謎と推理をあなたのもとに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 猫森 夏希 ]

価格:819円
(2023/7/18 16:45時点)
感想(1件)



今となっては制限がなくなったものの、旅行も外出も憚られていたコロナ禍。
そんなご時世にピッタリのミステリーだったように感じる。

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最終的には「こういうオチだったのか」と納得。
読みやすく、大変面白い一冊でした。

次はどんな職種の探偵に出会えるだろうか。
楽しみ。

素敵な読書タイムを






posted by mysterynovels at 16:27| JAPAN

2023年07月16日

「パシヨン」*川越宗一




とある神父様が「大変面白かった」とSNSで発信をされていたのを拝見し、私も読んでみたくなった一冊。
直木賞作家が描く作品とは、かようなものか!!・・と衝撃を受け、無我夢中で読みふけってしまった。
まさに期待以上の作品だった。

小西行長の孫、後に伴天連(司祭)になった小西マンショの物語。



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パシヨン [ 川越 宗一 ]

価格:2,420円
(2023/7/16 17:52時点)
感想(0件)



私自身がカトリックのクリスチャンであることから、この時代のキリシタン歴史小説は大いに関心がある。
個人的には、ペトロ岐部が登場する(あるいは主人公の)小説が大好きだ。
今回読んだ「パシヨン」にもペトロ岐部は渇水という名で登場するのだが、そのカッコよさに惚れ惚れする。

主人公の小西マンショも、伴に登場するペトロ岐部も、殉教という最期を遂げる。
遠く地の果てまで旅した彼等には、もっと長く生きていてほしかった。
そして多くの見聞録や宣教活動の様子を後世に残してほしかった・・という個人的な思いを捨てきれない。

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私がもしこの禁教時代に生きていたならば、自分の弱さゆえに簡単に棄教してしまったであろう。
しかしながら、自らの死を覚悟しながら日本に戻り、そして最後まで「転ぶ」ことがなかった彼等の強固な意志にただただ感服するばかりである。

信仰が弱いながらも一人のクリスチャンである私が彼等の生涯を垣間見て感銘を受けている事を、天国にいる彼等に伝えたい。

素敵な読書タイムを






posted by mysterynovels at 17:03| JAPAN

2023年07月15日

「すてきな 三にんぐみ」*トミー・アンゲラー




* 「THE THREE ROBBERS」Tomi Ungerer *


私の好きな絵本。
「愛蔵ミニ版」を書店で見かけたので思わず買ってしまった。
手のひらサイズなので、文庫本より一回り小さい。

「すてきな 三にんぐみ」トミー・アンゲラー作  いまえよしとも 訳(偕成社

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すてきな三にんぐみ愛蔵ミニ版 [ トミー・ウンゲラー ]

価格:748円
(2023/7/14 21:48時点)
感想(22件)



「すてきな 三人ぐみ」は、アメリカ在住フランス人であったトミー・アンゲラー氏の絵本。
ネタバレになるので詳細は伏せておくが、賛否両論になるような内容が興味深い。

現代の世なら犯罪となってしまうものの、育児放棄や児童虐待のニュースが絶えない今の世で、何とも考えさせられてしまうのは私だけであろうか。

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絵本は決して子供向けだけでないと感じさせる一冊に思う。

素敵な読書タイムを







posted by mysterynovels at 08:00| USA

2023年07月14日

「銀翼の死角 警視庁文書捜査官」*麻見和史




久しぶりに麻見先生のご著書を読みたくなった。
警視庁文書捜査官はドラマにもなった人気シリーズ。

「銀翼の死角 警視庁文書捜査官」麻見和史(角川文庫)

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銀翼の死角 警視庁文書捜査官(7) (角川文庫) [ 麻見 和史 ]

価格:748円
(2023/7/14 21:26時点)
感想(0件)



旅が好きな私は飛行機に搭乗する機会が多い。
それだけにハイジャックという内容の本書にハラハラさせられた。

非情な犯行リーダー。
ハイジャックの行方と真相は?

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文書捜査のエキスパート鳴海理沙の活躍ぶりが少なかったものの、これはこれで面白かった。

素敵な読書タイムを







posted by mysterynovels at 21:10| JAPAN

2023年07月10日

「侍」*遠藤周作





2023年は遠藤周作生誕100年記念年となっている。
書店・出版社・カトリック関連店等、100年記念事業を展開しているところも少なくないようだ。

そんな中、前々より気になっていた「侍」を読んでみた。

「侍」遠藤周作(新潮文庫)

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感想(2件)



遠藤周作氏の作品は、改めてすごいと思う。
その圧倒感が大きすぎて、読み終えた後しばらくその余韻が心を捉えて離さない。

本書は一言でいうなら「慶長遣欧使節団の物語」。
支倉常長がモデルとなっている「侍」と、宣教師ルイス・ソテロがモデルになっている「ベラスコ」。
彼等の視点から描かれたこの作品は、葛藤、忠誠心、野心、信仰心が絶妙に入り混じっている。

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人間を巧みに使い、結果として使い捨てにする業は、現代ブラック企業の常套手段。
でもこれはこの時代から、いや、それ以前からずっと受け継がれているものなのね。

そして明るいところでは美しい星が見えないのと同様に、人間はどん底に落ちてこそ神の存在にすがるのかもしれない・・と、信仰について考えてみたり。

史実に基づいた歴史小説で、こんなにも多くの事を考えさせられるとは奥深い。
遠藤周作氏の作品、次は何を読もうかな。

素敵な読書タイムを。






posted by mysterynovels at 19:59| JAPAN

2023年07月07日

「花水木 東京湾臨海署安積班」今野敏




古書店で目が留まり即購入。

佐々木蔵之介氏が演じる「ハンチョウ神南署安積班」が大好きだった私。
ドラマに出演する俳優陣を思い浮かべながら一気読み。

テレビドラマ「ハンチョウ」シリーズ→ TBS公式サイト


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感想(1件)



「ST警視庁科学特捜班」シリーズもそうであるが、今野敏氏の描く警察モノはそれぞれの登場人物(刑事)が個性的なキャラを持っていて面白い。
実際にドラマ化された小説だった場合、登場人物の俳優陣が脳裏で映像化される為か、本を読んでいてもまるでドラマを見ているかの如く楽しめる。

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今回読んだ「花水木 東京湾臨海署安積班」は物語が5編入った短編集。
あくまで個人的な事だが、最後の「聖夜」はクリスチャンである私にとって大変興味深かった。

またハンチョウシリーズ、是非やってほしいなぁ。

素敵な読書タイムを!






posted by mysterynovels at 16:39| JAPAN
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