2024年03月03日
「内なる罪と光」*ジョアン・トンプキンス
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* 「WHAT COMES AFTER」Joanne Tompkins *
私は仕事柄、キリスト教と関連深いミステリーを探し求めている。
今回読んだこの作品は、キリスト教の中でもクエーカーと呼ばれる一派と関連が深い内容だ。
ハヤカワ・ミステリ文庫から出ているものの、ミステリーより宗教色が濃い作品に思う。
「内なる罪と光」*ジョアン・トンプキンス(早川書房)
![]() | 内なる罪と光 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ ジョアン・トンプキンス ] 価格:1848円 |
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=2NST34+56CS7M+2HOM+BWGDT)
ある宗教職の方からクエーカーについてこんな事を聞いた事がある。
(この小説のタイトル通り)「クエーカー教徒は、内なる光・神秘体験を重んじており、最後は本来のあるべき姿に戻っていくという考え方を持っている」
・・というのだ。
なるほど。
そう踏まえて読むと、この作品がいかにクエーカー教徒的な目線から語られているのかよくわかる。
「死」と関連深いミステリー小説。
それ故、欧米のミステリーには宗教的な要素が色濃いものも少なくない。
日本でのクリスチャンは、国民人口の1%いるかいないか程度と言われている。
このようなキリスト教色が濃い作品が果たして好まれるのかどうか分からないが、少なくとも私には大変興味深い作品に思えた。
皆様にとって素敵な読書タイムを
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posted by mysterynovels at 17:05| USA