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2023年07月05日
「リボルバー・リリー」*長浦京
最初から最後までハラハラ。
「何とも心臓に悪い一冊」という称賛の言葉を捧げたい。
「リボルバー・リリー」*長浦京(講談社文庫)
価格:1,144円 |
次々に撃たれ、刺され、爆破され・・
仕舞に山本五十六まで出てくるとは!
軍の悪行、ヤクザとの対峙。
香港マフィア映画が好きな私でさえも「ひゃ〜!」と叫びたくなる内容。
とは言え、この本に出てくる女性達は皆カッコいい!!
もうすぐこの映画が公開される。
どれだけドンパチするのだろう。
見てみたい。
素敵な読書タイムを。
2023年06月18日
「巡査さん、フランスへ行く?」*リース・ボウエン
「英国ひつじの村」シリーズ第4巻。
エヴァンを取り巻く女性陣に加え、更なる火種となりそうなフランス人マダム、そして優秀な女性巡査も登場。
少々訳ありな雰囲気漂うフランス人マダムが開くフレンチレストラン。
脅迫状や火事の犯人は!?
「巡査さん、フランスへ行く?」*リース・ボウエン(コージーブックス)
巡査さん、フランスへ行く? (コージーブックス 英国ひつじの村 4) [ リース・ボウエン ] 価格:1,034円 |
毎巻楽しみな二つの教会牧師による説教メッセージ争いが今回も(笑)
何なら冒頭から牧師が登場し、更なる波乱の予感が。
エヴァンの恋はどうなるんだろう。
今後の行方が気になる!
ウェールズを舞台にした、ほのぼのミステリー。
続きが楽しみです。
素敵な読書タイムを!
2023年05月30日
「コールド・コールド・グラウンド」*エイドリアン・マッキンティ
想像以上にハードボイルドタッチな作品だった!!
1980年代初頭。
北アイルランド紛争が激化する中、カトリック信者である巡査部長が事件を追う。
「コールド・コールド・グラウンド」*エイドリアン・マッキンティ(早川文庫)
コールド・コールド・グラウンド (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ エイドリアン・マッキンティ ] 価格:1,100円 |
当時この地ではカトリックとプロテスタントの信者達は居住区すらも分かれている程だった事を知る。
また当時LGBTへの理解が全く無かった事から、それが事件の鍵となる程だった事も残念に思う。
宗教的な理由で暴動となった北アイルランド紛争。
この本の中で、その様子がとてもよく分かる。
数々の賞を受賞した刑事ショーン・ダフィ シリーズ第一弾。
素敵な読書タイムを。
2023年05月24日
「チョプラ警部の思いがけない相続」*ヴァシーム・カーン
インドを舞台にしたミステリーを読むのは初めて。
しかも元警部と子象が活躍する・・?
一体どんな物語・・?
「チョプラ警部の思いがけない相続」*ヴァシーム・カーン(ハーパーコリンズ・ジャパン)
チョプラ警部の思いがけない相続 (ハーパーBOOKS ハーパーBOOKS H193) [ ヴァシーム・カーン ] 価格:1,119円 |
読み始めると、何だか子象のガネーシャがとっても哀れに見えてくる。
勝手に涙を浮かべる子象の姿を頭の中で描いてしまう。
でも最後は、めでたしめでたし。
ボリウッド映画に登場したならば、ラストはチョプラ元警部とポピーそして子象のガネーシャが楽しくダンスしそう。
きっとこの異色コンビが益々活躍するストーリーが今後待ち受けているに違いない。
続編が楽しみ。
私はインドに行った事は無い。
でもきっと私が想像している以上に都会なんだろうな。
素敵な読書タイムを。
2023年05月20日
「硝子のハンマー」*貴志祐介
かつて貴志祐介氏が書かれた「黒い家」を読み、背筋が寒くなるような衝撃を受けた事を今でも忘れられずにいる。そんな思いがあったからか、古本屋でこの一冊を見つけて購入した次第。
「硝子のハンマー」貴志祐介(角川文庫)
価格:297円 |
何の先入観もなく読み始めたところ、「ん??これってあのドラマ??」という事に気付く。
私が大好きだった鍵のかかった部屋の原作ではないか!!
おぉ〜〜!懐かしい友人に思いがけず出会った気分。
密室トリックの謎。
さすが「日本推理作家協会賞」受賞作品。
ゾクゾクしました!
またあのドラマ、見たいなぁ。
素敵な読書タイムを!
2023年05月07日
「カップケーキよ、永遠なれ」*J・B・スタンリー
「ダイエット・クラブ」(Supper Club Mystery) シリーズ第六弾。
本国アメリカではこの続きも出ているようだが、日本ではシリーズ完結編となっている。
このシリーズ大好きなので是非とも日本で続編を翻訳の上、世に送り出してほしい。
「カップケーキよ、永遠なれ」J・B・スタンリー(原書房 コージーブックス)
カップケーキよ、永遠なれ (コージーブックス) [ J.B.スタンリー ] 価格:1,023円 |
登場人物が次々とハッピーエンドになっていく事に「出来すぎじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれない。でもそれこそがCozy Mysteryの醍醐味っぽくて私は好きだ。
体重100kg超えの方々が集まり事件を解決する・・という何とも微笑ましいこのシリーズに是非私も加えてほしい。(そこまで体重が無いと入れないのかしら)
素敵な読書タイムを!
【中古】 カップケーキよ、永遠なれ / J.B. スタンリー, J.B. Stanley, 武藤 崇恵 / 原書房 [文庫]【宅配便出荷】 価格:407円 |
2023年05月05日
「幽霊ホテルからの手紙」*蔡駿
中国では全作品累計1500万部以上を売り上げる人気作家、蔡駿の作品が日本上陸。
こういった素晴らしい作品を翻訳され、日本に送り出してくださった舩山氏には心からの感謝しかない。
不気味でありながらも耽美な世界観を醸し出しているホラーミステリーに感じた。
「幽霊ホテルからの手紙」蔡駿(文芸春秋)
価格:2,145円 |
確かにホラー小説には違いないし、その要素は濃厚だ。
しかしながら何とも物悲しい繊細なストーリーに心打たれてしまう。
読み進めていくうちに現実の世界との境界線が分からなくなるような不思議な感覚に囚われた。
どうやら続編もあるらしい。
それを読む日が今から楽しみ。
素敵な読書タイムを!
2023年04月29日
「爆弾」*呉勝浩
話題の作品「爆弾」。
上司からお借りしました。
(パイロット版ですね)
いや〜最高に面白くて、読み始めたらご飯を食べるのも風呂に入るのも面倒に感じてしまった。
夢中になってしまい、ほぼ一気読み。
「爆弾」*呉勝浩(講談社)
価格:1,980円 |
「人といふ人のこころに 一人づつ囚人がゐて うめくかなしさ」
人は誰もが多かれ少なかれ多少の爆弾を抱えているのかもしれない。
社会からの疎外感、誰にも愛されない孤独感、そういった鬱積が、ひとたび導火線に着火されてしまうと、たちまち大きな破壊力をもたらしてしまうのだろうか。
無論こんな事が実際に起きてしまっては大変だ。
だからこそ、この本に書かれているような闇を一種の警告として気に留めなければならないと個人的に感じた一冊。
話題になっている理由がよくわかる作品。
今でも興奮が冷めず、心がザワザワしてる。
素敵な読書タイムを
2023年04月27日
「ありふれた祈り」*ウィリアム・ケント・クルーガー
久々に出会った素晴らしい作品!
最近「キリスト教とミステリー」との関連性のある推理小説を読み続けていたが、これはその中でも群を抜いて面白かった。
「ありふれた祈り」*ウィリアム・ケント・クルーガー(早川書房)
ありふれた祈り (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ ウィリアム・ケント・クルーガー ] 価格:1,166円 |
あまりに訳がお粗末で本文の内容すら頭に入らなかった作品もあった反面(ブログに感想すら書くのも憚れた)、この作品ではアメリカでの福音派とメソジスト派の違いもきちんと描かれていて、聖書箇所の訳もすんなり心に沁み入った。(上から目線でごめんなさい。あくまで個人的な意見です。)
「トムソーヤの冒険」を彷彿させる少年達のワクワク感と、死に対する宗教観が何とも絶妙に入り混じっている。頁をめくる速度も上がってしまった。
またそのうち読み直そうと思う。
素敵な読書タイムを。
2023年03月30日
「蒼ざめた馬」*アガサ・クリスティー
さすが高橋恭美子さんの翻訳。
英国国教会とカトリックの区別が、きちんとされていて安心して読める。
欧米文学と切り離せないキリスト教。
きちんとした翻訳の作品は読んでいて気持ちが良い。
さて。
タイトルを見て黙示録が思い浮かんだのは私だけではないだろう。
少々オカルトっぽくて面白かった。
「蒼ざめた馬」*アガサ・クリスティー(早川書房)
価格:1,056円 |
そういえば、以前はタウンページに「魔女」なる職業項目の電話番号案内がイギリスではあったそうな。
今はどうなんでしょうね。
そもそもインターネットが主流の今の時代、電話番号なんて必要ないか。
素敵な読書タイムを。
2023年03月07日
「聖と俗と」*フェイ・ケラーマン
デッカー&リナシリーズ第二弾。
第一弾目の「水の戒律」がとても興味深い内容で面白かったので本書を古書店で探して購入。
「聖と俗と」*フェイ・ケラーマン(創元推理文庫)
【中古】 聖と俗と / フェイ ケラーマン, Faye Kellerman, 高橋 恭美子 / 東京創元社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】 価格:356円 |
いやいや、結構エグかった・・。
こういった変態野郎どもはこの世から消える事はないのだろうか。
そんな一方、リナのような強い宗教心を持った人もこの世には多々いらっしゃる。
小さい頃からそれが当たり前に生活していれば多少の慣れもあるんでしょうけど、それでも戒律の多い(厳しい)宗教に私は馴染めそうもない。
続きが読みたいと思いながら、すでに入手すら難しい本なのでどこまで読めるやら。
素敵な読書タイムを!
2023年02月26日
「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」*C・A・ラーマー
職場スタッフからお借りした本。
クリスティ愛好家達の読書会で起こった事件の真相は!?
「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」*C・A・ラーマー(創元推理文庫)
マーダー・ミステリ・ブッククラブ (創元推理文庫) [ C・A・ラーマー ] 価格:1,254円 |
おそらく初めて読んだオーストラリアのミステリー。
時折出てくるシドニーの地理が新鮮に感じる。
アガサ・クリスティの小説を題材にしていて大変興味深かった。
実は、読んでない作品ばかり。・・読みたくなってしまいます!!
続きが楽しみ。
素敵な読書タイムを!
2023年02月24日
「壺中美人」*横溝正史
ある画家が殺害される。
その犯人は?
「壺中美人」*横溝正史(角川文庫)
価格:792円 |
時代の流れであろうか。
おそらく今この本を出版しようとしたら編集者から多数の修正を求められるかもしれない。
昭和51年初版本。
私のちょっとしたお宝だったりする。
当時は差別的な用語や記述がどれだけまかり通っていたか、今となってよく分かる。
とは言え、だからこそ当時のグロい世相がよく分かる気もするのだが。
逆に今刷られている版はどのような内容になっているのか気になる。
横溝作品の素晴らしさを活かしたいなら、注釈を入れてあえてこのままにしているのかしら。
素敵な読書タイムを。
2023年02月17日
「小さな場所」*東山彰良
今回ここでご紹介するのはミステリー小説にあらず。
しかしながら大変面白かったので読書記録として簡単な感想を書き記しておく。
場所は台北の紋身街。
そこに暮らす刺青店や珍珠奶茶屋店主の人間模様を、食堂の子供目線で描いた作品。
「小さな場所」*東山彰良(文春文庫)
価格:803円 |
帯に「人生の教科書があるとすいば、この街のことだ。」と書かれている通り、書中に登場する風変りな人達は皆、実に興味深い。
今度台北へ行ったら久しぶりに西門町(漢中街あたり?)を歩いてみようかな。
素敵な読書タイムを!
2023年02月13日
「水の戒律」*フェイ・ケラーマン
ある方がツイートされていたのを拝見し、気になって拝読した一冊。
ユダヤ人コミュニティで起きたレイプ事件の真相を追う。
「水の戒律」*フェイ・ケラーマン(創元推理文庫)
【中古】 水の戒律 / フェイ ケラーマン, Faye Kellerman, 高橋 恭美子 / 東京創元社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】 価格:328円 |
ユダヤ教の戒律が厳しい事はなんとなく(ぼんやりと)頭に描いていたものの、実際こんなにも色々な掟があるとは!!食べ物から風呂に至るまで、厳格なユダヤ教徒の方がどれだけ厳しい生活をなさっているのかこの本を読むとよく分かる。実に興味深い内容に感じた。
今後の展開が気になって続きを読みたいと思うも、すでに絶版になっているようで中古でも入手が難しい。
ネットで色々探してみようと思う。
素敵な読書タイムを!
2023年02月08日
「巡査さん、合唱コンテストに出る」*リース・ボウエン
英国ひつじの村シリーズ第3弾。
ウェールズのお祭りアイステズヴォッドの季節。
人数合わせの為にエヴァンも聖歌隊に参加。
「巡査さん、合唱コンテストに出る」リース・ボウエン(コージーブックス)
【中古】巡査さん、合唱コンテストに出る /原書房/リース・ボウエン(文庫) 価格:421円 |
そんな最中、世界的に有名なオペラ歌手が村にやって来た。
聖歌隊に助っ人として参加予定だったものの事件が起きる。
死の真相はいかに?
歌を愛するウェールズの人々の様子やがよく分かる。
聖歌隊が村の祭りに出るなんて、メソジスト派の篤い信仰が代々受け継がれて来たに違いない。
エヴァンの恋の行方も気になるわぁ。
素敵な読書タイムを。
2023年02月05日
「どこまでも食いついて」*ジャナ・デリオン
ワニ町シリーズ第五弾。
今回はなんと、保安官助手であるカーターが撃たれてしまう。
「どこまでも食いついて」ジャナ・デリオン(創元推理文庫)
どこまでも食いついて (創元推理文庫) [ ジャナ・デリオン ] 価格:1,210円 |
命がけでカーターを救い出したフォーチュン。
犯人は一体?
その真相はいかに?
スリル満点、でも相変わらず笑いあり!
このシリーズの日本語訳版はこの第五巻までしか発刊されていない。
あぁ、早く続きが読みたい!!
素敵な読書タイムを!
2023年02月03日
「赤鉄町怪事録 首狩り地蔵」*木場水京
古書店で目にとまった一冊。
ホラー好きな甥っ子にあげようと買ってみた。
渡す前に、まずは私が拝読。
「赤鉄町怪事録 首狩り地蔵」*木場水京(竹書房文庫)
【中古】 赤鉄町怪事録 首狩り地蔵 / 木場 水京 / 竹書房 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】 価格:320円 |
「日常の中に突然紛れ込んで来る恐怖感」ってジワジワとした怖さがあって結構好き。
読みやすい本だったので甥っ子が気に入ってくれるといいな。
素敵な読書タイムを!
2023年01月30日
「僕が殺した人と僕を殺した人」*東山彰良
先日拝読した東山彰良氏の「流」に感動し購入した一冊。
「僕が殺した人と僕を殺した人」東山彰良(文春文庫)
僕が殺した人と僕を殺した人 (文春文庫) [ 東山 彰良 ] 価格:770円 |
あぁ、台湾好きには何ともたまらない!
「流」と同様、まるで自分が台北の街中にいるような錯覚すら起こす。
龍山寺は私自身何度も行った事があるせいか、書中の情景に酔いしれてしまった。
その場面の雑踏、線香の匂い・・そんなものまでが目の前に浮かんでくる程。
少年時代の思い出が切なくも美しい。
再読して、またこの世界観に浸りたい。
素敵な読書タイムを!
2023年01月29日
「ハートに火をつけないで」*ジャナ・デリオン
今、職場の極一部で人気沸騰のワニ町シリーズ。
今回はその第三弾をお借りした。
フォーチュンの友人アリーの家が放火された。
それ以来、様々な不穏な動きが続き、アリーの身を案じたフォーチュン達が事件を追う。
「ハートに火をつけないで」*ジャナ・デリオン(創元推理文庫)
ハートに火をつけないで (創元推理文庫) [ ジャナ・デリオン ] 価格:1,210円 |
フォーチュンと保安官カーターの今後の展開も楽しみ
ユーモアミステリーだけでなくロマンス要素も入っちゃうのかしら。
日本では5弾までしか翻訳が出ていないものの、アメリカではすでにこのシリーズが20作程出ている模様。
あぁ、こんな時に自分の英語能力がもっとあったら原書で読めたのに・・と悔やむ。
素敵な読書タイムを!