2024年05月11日
「長崎の鐘殺人事件」*吉村達也
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=2NSTUY+2MO11U+348+1BN3TT)
ある政治家の愛人、そして身内が惨殺される。
その事件の真相は?
前回の「ザビエルの首」に続き、こちらも日本におけるキリシタン史と大きな関わりがある作品。
「長崎の鐘殺人事件」*吉村達也(徳間書店)
![]() | 価格:578円 |
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=2NST34+56CS7M+2HOM+BWGDT)
冒頭の「プロローグ 長崎の鐘」では、日本へのキリスト教伝来から戦後に至るまで日本のキリスト教史(カトリック史およびキリシタン史)がまるで教科書の如く詳細に書かれていて大変興味深かった。
この作品が書かれたのは1997年。
後に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産になるとは、この当時考えられていなかったであろう。しかしながら、この作品では既に「隠れキリシタン」と「潜伏キリシタン」がきちんと分けて描かれているのが興味深い。(単語としてはまだこの表現を用いられていないものの、内容的にはその信仰の違いが描かれている)
特に「隠れキリシタン」についてご興味がある方には是非こちらの作品をおすすめしたい。
中古でなら入手できるかもしれません。
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posted by mysterynovels at 07:00| JAPAN