2021年11月15日
保険証機能がついてもマイナンバーカードは普及しないだろう
1.はじめに
マイナンバーカードは国民一人一人に個別の番号を振って,身分証明書に使えたり,自治体のサービスが便利に利用できるという触れ込みなんだが,普及率を総務省のホームページで確認したら,令和3年11月1日現在で39.1%(人口比)だった,まだ国民の半分にも普及していない状況である
2.なぜマイナンバーカードは普及しないのか
いろんな理由があるだろうが,とにかく最大の理由は,利用者に特にメリットがないからだと思う,保険証代わりになるとかコンビニで住民票などが取れるとか言っても,マイナンバーカードを使ったからと言って,特に恩恵あるわけでもないし,コンビニ利用は全国展開にはほど遠い状況だし
作成を促すためにマイナポイント事業なんてのを立ち上げて,電子マネーや各種ポイントを差し上げますよ,なんてこともやったりしてるがこれが意外と面倒,最近また現金やポイント付与を検討してるようだけど,100万円くらいくれるってんならともかく,数万円じゃ無視する人が多いだろう
3.保険証機能が付随する意味
保険証として利用できますよ,コンビニで住民票取れますよって言われても,それが何なの状態である,病院に行くときには普通の保険証もっていけばいいわけだし,住民票なんてお年寄りは役場の窓口のお姉さんにお願いした方がはるかに楽なのである,マイナンバーカードの有利性はゼロ
この利用者にとってメリットが無いという点が普及しない最大の問題点ということをお役人は理解するべきである,この制度は個々人のお金の流れなどを確実に把握したいというのが構想の基本にあるわけだが,そもそもそういうことをいやがる方々が,銀行口座とのひも付けなんてやるわけがない
4.メリットが無いと普及しない
過去の保険の利用状況等がネットで確認できたりしますよ,なんて言われても「それがなんなの」という人が多いだろう,まじでこのマイナンバーのシステムは,極端に言えばカードを作っても個人的には特にメリットは無いし,また逆に作らなくてもデメリットなんてほぼなにも無いのである
私は確定申告をネットでやっているから,カードリーダーとマイナンバーカードを利用して申告しているが,これだって別にマイナンバーカードが無くてもIDとパスワードを利用した方法で目的が達成できるんだから,かえって2つの方法があることでシステムがわかりにくくなってしまっている
5.5年おきの更新が必要
またこのマイナンバーカード自体は10年(未成年者は5年),カードに格納されている電子証明書は5年の有効期限があるため,5年に一度は更新手続きが必要である,更新手続きの案内書が届いたら,記載されているQRコードを使ってスマホでも申請ができるんだが,高齢者には敷居が高いだろう
現に,私のばあちゃんは,マイナンバーの更新案内の通知が来たって電話があったので,市役所に行けばいいんだよ,今度連れて行ってあげるよって言ったんだけど,このカード何にも使うことがないから更新しなくていいわって言って,結局更新しなかったもんね,なんなんだろねこのカード
6.おわりに
この壮大で超無駄な政策,このまま続けるつもりなんだろうか,カード作って使用する人が「便利だね」とか「お得だね」とかのメリットがないうちは,絶対にまともに普及しないと思う,お役人がこうしなさい,ああしなさと言って国民がハイハイということ聞く時代じゃないんだってば
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