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2009年11月15日

機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)

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★★★★★

お宝として登場する「ラプラスの箱」というキーワードからは、様々なものが連想できると思う。
パンドラの箱、ラプラスの悪魔、ブラックボックス、だとか。

なんだかどれも、人間/人間社会の前に立ちはだかる最強系なキーワードばかりな気がする。

一方「ユニコーン」略してUCは、ユニバーサル・センチュリー集大成的な連想や、文字通り一角獣というのが連想できる。
本物語の中では、一角獣は可能性を示す獣として位置づけられている。

実在するタペストリー「貴婦人と一角獣」が宇宙世紀夜にも引き継がれているという設定だけど、いまだ様々な解釈が存在するらしいこのタペストリーから、この物語のような一つの解釈を想像した著者は凄いなあどんっ(衝撃)

敵または相棒として登場するガンダムUC 2号機の「バンシィ」は獅子猫をモチーフにしていて、これも「貴婦人と一角獣」に出てくる獣で、ここではあの結末のような役割を担う者として解釈されたみたい。
とても面白い。

この獅子のおかげで、この物語を単なるフィクションとしてではなく、現実性を帯びた善い方向性への可能性として、とても良く収まったように思う。
良かった。ひとまず安心。
本シリーズの中盤では、この獅子のことを、読んでてとてもムカついたこともあったけど。

『ロード・オブ・ザ・リング』、『スター・ウォーズ』のような、娯楽性と人間的壮大性を併せ持つ偉大な寓話シリーズとの共通点を時々感じながら、「それでも」さらに新たな開拓をしてる感じ。
しかも「ガンダム」とのコラボレーションなのだから、これは本当に読み遂げてよかったわーい(嬉しい顔)
総意と自分の意思と・・・。

曼荼羅的なところも少し触れている気がしたし。
あと、超ロボット生命体トランスフォーマーって、こうやって生まれたんじゃないかとか・・・(笑)
あと、元気玉も連想(笑)

映画の『ミッション・トゥ・マーズ』や『コンタクト』、『マトリックス』をも何回か連想してしまった。模倣とかじゃなく、私が勝手に連想しただけだけど。
偉大な寓話には、共通するものがあるんだな。それなのに、それぞれ独自に突出した何かがある。

ところで、ジンネマンには最後まで泣かされた。
かつて『Vガンダム』では老人と女性がたくさん活躍したけど、今回はオヤジがかなり活躍していて、絶望の淵から這い上がった彼らは、人間味もリアルに豊か。なんだか勇気付けられた手(グー)

アニメ化で小説の良さを100%出すことは不可能だけど、できるだけこの深さを表現して欲しいTV
登場人物の口に語らせない台詞、すなわち登場人物の心の声とも著者自身の台詞ともつかぬ部分が多かったので、そこをどう表現するのか

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タグ:可能性の獣
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