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2014年02月18日
彼方へ往く度に
札びら切って、大尽風をふかしているお爺さんが、鉱山が売れたら、その女を落籍して東京へつれていくといっているから、それを踏台にして、東京へ出ましょうかって。ねえ、ちょいとお安くないじゃないの」
 姉は植源の嫁から聞いたと云うその女の噂を、こまごまと話して聞した。

植源の嫁のおゆうの部屋で、鶴さんと大喧嘩をした時のお島は、これまで遂ぞ見たこともないようなお盛装をしていた。
 お島が鶴さんに無断で、その取つけの呉服屋から、成金の令嬢か新造の着る様な金目のものを取寄せて、思いきったけばけばしい身装をして、劈頭に姉を訪ねたとき、彼女は一調子かわったお島が、看ればハイカラに仕立てたお島の頭髪は、ぴかぴかする安宝石で輝き、指にも見なれぬ指環が光って、体に咽ぶような香水の匂がしていた。
熊本デリヘル 1年2組の体験談
Posted by salchan at 10:57 | この記事のURL
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