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最近見た韓国ドラマの感想です。

韓国の国民的英雄ホン・ギルドンを伝説上の人物ではなく、
16世紀に実在した歴史上の人物として描いた本格時代劇。

2017年 MBC 全30話

星の数：

ホン・ギルドンというのは、朝鮮時代の小説『洪吉童伝』の主人公。
同書はハングルで書かれた最古の小説といわれていて、
日本で言う「桃太郎」のように韓国では誰でも知っているヒーローなのです。

日本で言えば、石川五右衛門や鼠小僧のような義賊であったり、
水戸黄門のような庶民の味方だったりするのかもしれません。
李氏朝鮮時代の身分制度の問題を風刺する象徴なのでしょう。

このドラマは、朝鮮王朝希代の暴君と言われる燕山君の時代、
韓国で語り継がれる義賊ホン・ギルドンを、全く新しい解釈で描いた物語。
戦乱の時代を背景に、次々襲いかかる逆境を乗り越えて、
やがて伝説のヒーローへと上りつめていくホン・ギルドンの生きざまを
英雄大活劇の醍醐味を満載して描いた時代劇の超大作です。


主演のホン・ギルドンに扮するのは、「六龍が飛ぶ」で、
最強の剣士役で大ブレイクを果たしたユン・ギュンサンさん。
187センチという長身ならではの豪傑さがまさにピッタリ！

さらに、バラエティ番組「三食ごはん 漁村編３」で魅せた
好感度抜群のピュアな雰囲気と相まって、
腕力と知力を兼ね備えた斬新なヒーロー像が表現されています。


昔観たカン・ジファンさん主演の「快刀ホン・ギルドン」は、
娯楽色が強くて、これはこれで楽しいドラマでしたが、
ラストは、切なくて悲しい幕切れで残念な想いが残りました。

しかし、こちらのホン・ギルドンでは気分爽快！
苦難の末にたどり着くのは、まさに勧善懲悪の大団円。
胸のつかえがおりて、スカッとすること間違いなしです。

そして、ホン・ギルドンといえば、
一癖も二癖もある仲間たちのチームワークも見どころのひとつ。
一見、むさくるしい風貌のおじさんたちですが、
父親の代から築かれた強い信頼関係には、泣けてくるものがあります。


チョン・ダビンちゃんもちょこっとだけ出演。
ホン・ギルドンの妹のお友達の役です。
最後の最後に、ホン・ギルドン達を助けてくれることになるのですが、
ちょこっとだけの出演だったのは残念でした。