2019年07月29日
『夜間頻尿』は加齢に伴い増加する
『夜間頻尿』(臨床では就寝後2回尿意のため覚醒)は加齢に伴い増加する
(Urology 2006; 68: 560-564)、
主な原因は夜間多尿と
夜間の膀胱容量の低下。
前者は夕方からの水分の過剰摂取、下肢の液貯留
(運動不足)が就寝後還流されることで起こる。
後者に対して薬物治療法として、
抗コリン薬で膀胱容量を増大させたり、
睡眠薬で睡眠深度を深めるといったものがある
(前者は抗コリン剤が認知症を増悪させる可能性、
後者は薬物依存症、筋弛緩作用による転倒に伴う
大腿骨頚部骨折が危惧されるため推奨しない)。
非薬物療法としては、ウォーキングなどの運動で
発汗を促し、睡眠深度を深める方法が
取り入れられている。
北上中央病院(沖縄県)泌尿器科の菅谷公男氏らは、
前立腺肥大症に伴う夜間頻尿を有する患者を対象に、
夕方に30分程度のウォーキングを8週間継続した際の
治療効果を検証。
その結果、治療前に比べて夜間排尿回数が約2回減少
した(Biomed Res 2007; 28: 101-105)。
同様の患者に対して薬物療法を行った場合、
夜間排尿回数の減少は約1回程度にとどまるという。
泌尿器科を受診すると、”排尿日誌”なるものを
つけるように指導されます。
何時何十分に、おしっこをしたと記録をつけて
いきますが、水分を取った(食事も含めて)時間も
同時につけてみてください。
喉の乾きが出てから水分を取っていると、
遅れ遅れの水分補給になるので、夕から就寝前に
集中して水分を取っていることがわかります。
夜にめがけて水分を取っていれば、足に溜まった水分
(夕方、足がむくんでいませんか?)
が、横になって心臓と足の高さが同じになると
ようやく心臓に帰ってきて
だぶついている水分を腎臓がろ過を始め、
おしっこになって溜まってきます。
対策は二つです。
散歩などをして、第2の心臓であるふくらはぎを使って
足に溜まった血液を心臓に”能動的に”還流させる。
もう一つは、朝目覚めた時から、早め早めの水分摂取を心がけて
1日に必要な水分を早めに摂る習慣を、意識して身につける。
1日に最低1500mL は水分補給が必要になります。
暑いシーズンは、不感蒸泄(自分では意識せずに水分を奪われています)以外に、
汗として体表温度を下げるために(汗が蒸発するときに、気化熱として熱を奪っていきます)
水分が出ていきますので、
積極的な水分摂取が必要になります。
熱中症にかからないためにも、早めの水分補給に努められてください。
(Urology 2006; 68: 560-564)、
主な原因は夜間多尿と
夜間の膀胱容量の低下。
前者は夕方からの水分の過剰摂取、下肢の液貯留
(運動不足)が就寝後還流されることで起こる。
後者に対して薬物治療法として、
抗コリン薬で膀胱容量を増大させたり、
睡眠薬で睡眠深度を深めるといったものがある
(前者は抗コリン剤が認知症を増悪させる可能性、
後者は薬物依存症、筋弛緩作用による転倒に伴う
大腿骨頚部骨折が危惧されるため推奨しない)。
非薬物療法としては、ウォーキングなどの運動で
発汗を促し、睡眠深度を深める方法が
取り入れられている。
北上中央病院(沖縄県)泌尿器科の菅谷公男氏らは、
前立腺肥大症に伴う夜間頻尿を有する患者を対象に、
夕方に30分程度のウォーキングを8週間継続した際の
治療効果を検証。
その結果、治療前に比べて夜間排尿回数が約2回減少
した(Biomed Res 2007; 28: 101-105)。
同様の患者に対して薬物療法を行った場合、
夜間排尿回数の減少は約1回程度にとどまるという。
泌尿器科を受診すると、”排尿日誌”なるものを
つけるように指導されます。
何時何十分に、おしっこをしたと記録をつけて
いきますが、水分を取った(食事も含めて)時間も
同時につけてみてください。
喉の乾きが出てから水分を取っていると、
遅れ遅れの水分補給になるので、夕から就寝前に
集中して水分を取っていることがわかります。
夜にめがけて水分を取っていれば、足に溜まった水分
(夕方、足がむくんでいませんか?)
が、横になって心臓と足の高さが同じになると
ようやく心臓に帰ってきて
だぶついている水分を腎臓がろ過を始め、
おしっこになって溜まってきます。
対策は二つです。
散歩などをして、第2の心臓であるふくらはぎを使って
足に溜まった血液を心臓に”能動的に”還流させる。
もう一つは、朝目覚めた時から、早め早めの水分摂取を心がけて
1日に必要な水分を早めに摂る習慣を、意識して身につける。
1日に最低1500mL は水分補給が必要になります。
暑いシーズンは、不感蒸泄(自分では意識せずに水分を奪われています)以外に、
汗として体表温度を下げるために(汗が蒸発するときに、気化熱として熱を奪っていきます)
水分が出ていきますので、
積極的な水分摂取が必要になります。
熱中症にかからないためにも、早めの水分補給に努められてください。
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