2019年03月31日
ファーストフードの揚げ物に含まれている「トランス脂肪酸」!
ファーストフードの揚げ物に含まれている「トランス脂肪酸」!
高中性脂肪血症も動脈硬化ひいてはアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)や脂肪肝を引き起こす!
最新アンチエイジングー日本抗加齢医学会メディアセミナー
2019年02月28日 05:15
4)脳心血管抗加齢研究会:世話人代表・森下竜一氏(大阪大学大学院臨床遺伝子治療学寄附講座教授)
脳心血管疾患は日本人の死因の約25%を占めており、
患者数が増加を続ける認知症では血管性認知症と神経性認知症の混合型が最も多いことからも、その重要性が分かる。
脳心血管疾患のリスク因子として最近注目されているものに、食後中性脂肪血症がある。
中性脂肪が166mg/dL以上の人は84mg/dL未満の人に比べ、
心筋梗塞で3.14倍、狭心症で2.67倍、突然死で3.37倍にリスクが上昇するとのデータがある。
肥満、耐糖能異常、メタボリックシンドロームに食後中性脂肪血症が合併しやすい。
健診では3分の1ほどが脂肪肝を指摘されるが、脂肪肝は食後中性脂肪血症が背景となって起きることが多い。
ファストフードが原因という指摘もあり、ファストフードを食べない人に比べ週4回以上食べる人は冠動脈疾患リスクが1.79倍になる。
ファストフードに多く使われている酸化コレステロールを食事として摂取すると、体内で酸化LDLになりやすいことが分かっている。
バターやマヨネーズの空気に触れて透明になった部分や焼き鳥の皮の部分、二度揚げした揚げ物などに含まれており、コレステロールの質にも気を付けなければならない。
アルツハイマー型認知症のリスクとして最近注目されているのが食後高血糖による高インスリン血症。
脳内にあるインスリン分解酵素(IDE)はインスリンを分解するが、一方でアミロイドβも分解している。
しかし、高インスリン血症ではインスリンの分解だけでアミロイドβの分解まで手が回らなくなり、アミロイドβの蓄積が進んでしまう。
実際、『空腹時インスリン値が高いほどアミロイドβが蓄積』していた。
認知症は進行してからでは治療が難しいことから、近年では軽度認知障害(MCI)の段階を早期に発見、介入する方法が模索されている。
現在使用されている認知機能検査は、Mini-Mental State Examination(MMSE)で約20分、アルツハイマー病評価スケール(ADAS)で約60分かかるなど患者負担が大きい。
そこで、われわれは患者の視線を検出する技術を用いた方法を開発中で、これならば患者は画像を見るだけで数分で終わる。
予防としては、食品の機能性表示制度が注目されている。
これはエビデンスがあれば、特定保健用食品のように試験を行わなくても届け出れば機能性をうたえるという制度。
記憶や認知機能に関連する食品は既に137件が受理されており、今後も期待できる。
高中性脂肪血症も動脈硬化ひいてはアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)や脂肪肝を引き起こす!
最新アンチエイジングー日本抗加齢医学会メディアセミナー
2019年02月28日 05:15
4)脳心血管抗加齢研究会:世話人代表・森下竜一氏(大阪大学大学院臨床遺伝子治療学寄附講座教授)
脳心血管疾患は日本人の死因の約25%を占めており、
患者数が増加を続ける認知症では血管性認知症と神経性認知症の混合型が最も多いことからも、その重要性が分かる。
脳心血管疾患のリスク因子として最近注目されているものに、食後中性脂肪血症がある。
中性脂肪が166mg/dL以上の人は84mg/dL未満の人に比べ、
心筋梗塞で3.14倍、狭心症で2.67倍、突然死で3.37倍にリスクが上昇するとのデータがある。
肥満、耐糖能異常、メタボリックシンドロームに食後中性脂肪血症が合併しやすい。
健診では3分の1ほどが脂肪肝を指摘されるが、脂肪肝は食後中性脂肪血症が背景となって起きることが多い。
ファストフードが原因という指摘もあり、ファストフードを食べない人に比べ週4回以上食べる人は冠動脈疾患リスクが1.79倍になる。
ファストフードに多く使われている酸化コレステロールを食事として摂取すると、体内で酸化LDLになりやすいことが分かっている。
バターやマヨネーズの空気に触れて透明になった部分や焼き鳥の皮の部分、二度揚げした揚げ物などに含まれており、コレステロールの質にも気を付けなければならない。
アルツハイマー型認知症のリスクとして最近注目されているのが食後高血糖による高インスリン血症。
脳内にあるインスリン分解酵素(IDE)はインスリンを分解するが、一方でアミロイドβも分解している。
しかし、高インスリン血症ではインスリンの分解だけでアミロイドβの分解まで手が回らなくなり、アミロイドβの蓄積が進んでしまう。
実際、『空腹時インスリン値が高いほどアミロイドβが蓄積』していた。
認知症は進行してからでは治療が難しいことから、近年では軽度認知障害(MCI)の段階を早期に発見、介入する方法が模索されている。
現在使用されている認知機能検査は、Mini-Mental State Examination(MMSE)で約20分、アルツハイマー病評価スケール(ADAS)で約60分かかるなど患者負担が大きい。
そこで、われわれは患者の視線を検出する技術を用いた方法を開発中で、これならば患者は画像を見るだけで数分で終わる。
予防としては、食品の機能性表示制度が注目されている。
これはエビデンスがあれば、特定保健用食品のように試験を行わなくても届け出れば機能性をうたえるという制度。
記憶や認知機能に関連する食品は既に137件が受理されており、今後も期待できる。
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