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2019年01月04日

血液2mLで便検査上回る精度

血液2mLで便検査上回る精度ー台湾の単施設620例の臨床試験

国際医学短信2018年1月25日 (木)配信  一般内科疾患消化器疾患癌検査に関わる問題

 2mLの血液で早期の大腸癌を診断できる可能性を示した臨床試験の成績が報告された。米国臨床腫瘍学会(ASCO)が消化管癌シンポジウム2018での発表予定演題を紹介した。

 検討の対象とされたのは、台湾Chang Gung Memorial Hospitalを受診した20歳以上の大腸癌内視鏡検診受検者、または大腸癌と確定診断された患者620例。
うち、438例が前癌病変(腺腫性ポリープ)または大腸癌(早期-進行期)と診断された。

 全例がルーチンの血液検査を受け、今回の検討のために2mLの血液サンプルが使用された。
リキッドバイオプシーにはCMxと呼ばれる、わずかな血中循環腫瘍細胞(CTC)を捕捉可能なアッセイが用いられた。
このアッセイに関する先行研究では、数十億単位の血液細胞中に1個というわずかな割合しか含まれないCTCを同定できたとの成績が示されている。

 今回の母集団における同検査の『特異度は97.3%』
研究グループは「大腸癌検診において、受検を躊躇させる偽陽性が少ないことを意味する、
特異度の高さは非常に重要」と評価している。
また、感度(77-87%)を含めた検査の正確性は84-88%で、便潜血反応検査の正確性を上回ると推定された。

 「同検査は大腸癌以外の固形癌にも応用できる可能性がある」と研究グループ。
今後は、台湾や米国で一般人口を対象とした検討を行っていくとの見通しを示している。
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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