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2015年07月29日

本紹介 No. 032『図説 ブッダ』

『図説 ブッダ』

前回『アジャンタとエローラ』の写真が素晴らしかった。

大村次郷氏の写真を載せた本が他になかったかなと本棚をみてみたら

ありました。

安田治樹 著、大村次郷 写真『図説 ブッダ』(河出書房新社 1996)


本書には実に様々な写真が掲載されていますが、その中にいくつかアジャンタ窟院壁画と思われる写真が比較的大きめに載っていてちょっと心が踊ります。
構成

A5変形、128ページ、カラー写真は94ページまで

構成は以下の通り。

     ブッダと日本人     中村 元
     釈尊の生涯       安田治樹
      序・釈尊とブッダ     
      釈尊誕生
      道を求めて
      布教の旅
      最後の旅

     仏教の美術       安田治樹
      仏教美術のはじまり
      仏像の創始

     ブッダの足跡をたどる  大村次郷
     関連年表・参考文献   安田治樹
     撮影記録
     仏跡・仏教美術関連地図
     あとがき        安田治樹・大村次郷


いきなり中村先生の序文だったのでちとびっくり。
内容

この本は二部構成になっている。

第一部は古代インド仏教美術とともに釈尊の生涯(仏伝)を辿り、また、古代インドの歴史と仏跡や遺構の発掘や現在の状況を伝える。

第二部は古代インドの仏教の美術や仏跡を時代や場所ごとに美術史上の特徴をまとめ紹介している。

以上の二部構成により、第一部で仏伝を通して古代インドの仏教美術や歴史への関心を寄せ、第二部では第一部で述べられた仏伝や仏跡、インド古代史などの内容が古代インド仏教美術を理解する上での基礎となり、また、第一部の古代インド仏教美術を鑑賞する上で第二部で得た美術史の知識が役立つという一粒で二度美味しい相互作用を行う構成となっている。

それぞれの内容は簡潔にまとめてあり文章は平易で読みやすく理解しやすい。特に第二部は著者のご専門のようで立板に水のごとくのありようです。

残念な点としては、釈尊の生涯に示される写真が仏跡の場合には解説に地名なり仏跡名があげられていますが、仏伝図の場合にはその所属がどこであるのかが図には示されていない。

それぞれの仏伝図の所在(所属)については巻末の撮影記録に一覧としてまとめられており、例えば、「3 アジャンター第2窟左廊 グプタ朝 6世紀前期 94.4.18」のようになっている。

できれば写真と一緒にそれぞれの仏伝図の所属などを載せていただけるとより見やすくわかりやすかったかと思う。

また、それぞれの写真が本文中に示される仏伝のエピソードのどれに対応するかを本文中に参照先として示していただけると良かったかと思う。

第一部の解説には少々不安があるものの全体としては古代インド仏教美術を様々な面から理解する上で良書だと思います。
曼荼羅作画とのかかわり

元はと言えば、大村次郷氏の他の写真、特にアジャンター窟院壁画の他の写真をみたいなということで読んだ本ですが、古代インド仏教美術を通してみた仏伝や仏跡、および、古代インド仏教美術の特色について簡潔にまとめられており大変読みやすかったです。

仏伝やジャータカをどのような表現方法で仏教美術として結実させるかという視点で見ると、曼荼羅がどのような観点で現在のかたちに結実せしめられたかということがおぼろげながら見えてくるように思います。

古代インド仏教美術の特色の中から群像表現や登場人物同士の相互関係、また、釈尊を仏足跡や菩提樹で暗示する表現方法や植物等を用いた豊富な装飾表現といった両界曼荼羅に通じる表現方法のいくつかが見て取れるように思います。

両界曼荼羅に見られるそれぞれの表現方法に何がしかの歴史的な背景が存在するという厚みのようなものを感じながら描きたいと思います。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ



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posted by mandalazu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本紹介
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