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2017年12月14日
BS日テレ時代劇スペシャル「白虎隊 後編」
BS日テレで「時代劇スペシャル 白虎隊」が放送されました。
昨日は前編、今日は後編が放送されました。後編は戊辰戦争の中でも悲劇として語り継がれることの多い物語が幾つも描かれます。
タイトルが「白虎隊」ですから、当然、白虎隊の少年たちの悲劇が中心ですが、会津藩全体の悲劇が描かれます。
京都の治安維持につとめ、まさしく「勤王」だった会津がなぜ逆賊呼ばわりされて追い詰められるようになったのか?
その結果、どんな悲劇が起きたのか?
この作品が作られたころの日本テレビは年末時代劇に力を入れていて、「白虎隊」は年末時代劇のスタートで特に力を入れた作品です。その力の入れようが視聴者に伝わってくるようです。
主題歌の堀内孝雄さんの「愛しき日々」もヒットしましたが、この歌が物語のクライマックスに挿入歌として出てくると、悲劇を強く演出し心をゆさぶるようです。
松平容保役には風間杜夫さん、山川大蔵役に堤大二郎さん、西郷頼母役に里見浩太朗さん、山本覚馬役に竜雷太さん、山本八重子(NHK大河ドラマ「八重の桜」では綾瀬はるかさんが演じた)役に田中好子さんが演じていて、白虎隊士の一人には坂上忍さんが演じていました。
「暗闇仕留人」第12話「大物にて候」をみた。
夕方、CS放送の時代劇専門チャンネルで「暗闇仕留人」の第12話をみました。
サブタイトルの「大物にて候」が示すように、悪の大物が現れ、中村主水たちの前に立ちふさがり、主水を追い詰めます。長く続く「中村主水シリーズ」の中でも、相当なピンチを迎えます。
その悪の大物の名は「小兵衛」といいます。もちろん、藤田まことさんが演じた「剣客商売」の秋山小兵衛とは何の関係もありませんが、のちに藤田まことさんが演ずることになる「小兵衛」と同じ名前の人物が主水を苦しめるとは、偶然にしても皮肉であり、かつ面白いものです。
その「暗闇仕留人」のほうの悪の大物の小兵衛は、いわば裏社会で大きな力をもつ大物で、権力者のほうにも影響力がありますので、表の世界では単なる同心にすぎない中村主水にはどうすることもできません。
中村主水が珍しく手柄をたて、凶悪な男を捕まえますが、その男こそ小兵衛の身内だったので、主水は小兵衛から脅迫を受け、主水の家族「せん」と「りつ」はいやがらせを受けます。主水は小兵衛から、「牢破り」の片棒をかつげと言われ、断ればお前の家族も死に、お前もまたすぐに死ぬことになる、と脅されるのです。
小兵衛の息のかかった者どもが八丁堀を見張り、主水の動きに目を光らせるので主水自身は手が出せません。しかし、脅しに屈する主水ではありません。半次を介して、石坂浩二さん演じる糸井貢や近藤洋介さん演じる大吉に小兵衛殺しを頼みます。
貢たちとは別に小兵衛の命を狙うものがいて、失敗する中で、貢たちはどうするのか、身動きの取れない状態になった主水の運命はどうなるのか、注目すべきクライマックスでした。
ドラマ「柳生一族の陰謀」をみた
昨日の夜はCSの時代劇専門チャンネルで「柳生一族の陰謀」をみました。
主演は千葉真一さんです。「影の軍団」シリーズと同じく千葉真一さんの代表作といってもいいでしょう。
千葉さんは、かの剣豪・柳生十兵衛を演じています。
柳生十兵衛は上泉伊勢守が起こした新陰流という流派の一国一人の印可を受け正統流派を継いだとされながら「柳生新陰流」の祖とも言われる柳生石舟斎宗厳の孫です。父は徳川家剣術指南役となり幕府では目付として重きをなした柳生但馬守宗矩。この親子を中心とした柳生家の、幕閣や大名などの権力闘争とのかかわりで物語が動くのですが、昨日の放送では石橋蓮司さん演じる柳生連也斎との対立が描かれました。
柳生十兵衛の父・柳生但馬守宗矩は石舟斎の五男ですが、蓮也斎は石舟斎の長男・新次郎厳勝の孫です。新次郎厳勝の子が尾張柳生の祖である兵庫助厳利で、蓮也斎は兵庫助の三男です。
尾張名古屋の徳川家に仕え代々兵法指南役をつとめたので「尾張柳生」といわれます。新陰流の正統は尾張柳生が受け継ぎ、実力も尾張柳生の方が上と言われるので、このドラマを含めた数々の時代劇では江戸柳生と尾張柳生が対立的に描かれます。
石橋蓮司さん演じる連也斎は「妖刀」と言われる村正の刀を手に入れ、江戸柳生に戦いを挑みます。
「妖刀村正」とは徳川家代々に仇をなしたといわれる刀で、徳川家を脅かす象徴です。「妖刀」といわれる刀を石橋蓮司さんが演じる連也斎が使う。まさに石橋蓮司さんのもつ雰囲気にふさわしい役どころでした。