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2017年12月10日
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」第49回放送「本能寺が変」
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」もいよいよ最終回が近づいてまいりました。最終回直前です。
明智光秀や今川氏真の動きによって、織田信長による京での家康主従謀殺の企てと、それを逆手に取った光秀による信長暗殺計画を知った家康は、酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・石川数正ら譜代の重臣や井伊万千代を伴って安土へ向かいます。
一方、直虎は、信長に対する光秀の謀反が起きた時のために徳川主従が三河・遠江へ帰る道筋をつけてほしいとの万千代の頼みを受けて、堺へ向かいます。
堺には直虎の知人たちがいます。直虎は、彼らの助けを受けて、海路で三河へ戻るか陸路(南山城・甲賀・伊賀を抜けて伊勢に出て伊勢湾を渡り知多へ向かう)のどちらかを考えます。
家康主従はというと、信長の饗応を受け、「どうきりぬけようか」と考えたり「謀殺の企ては真か?」と疑ったりします。
それからが見もので、歴史家たちがあれこれ頭をひねってきた本能寺の変に関わる様々な謎が明らかにされるのです。家康が本能寺での信長横死を知ったときに何故「腹を切る」といったのか? 何故穴山梅雪は家康らと別行動をとって死んだのか、なぜ穴山は死んだのに家康らは手際よく三河へ逃げられたのか? などなど。
このあたりが、家康主従によるわざとらしい芝居(「ドラマの中で」の)をまじえながら展開され、これまでの戦国ものの大河ドラマやその他歴史ドラマには描かれなかった解釈で描かれたのが新鮮でした。
BS日テレで里見浩太朗主演「長七郎江戸日記スペシャル」をみた。
「必殺シリーズ」や大河ドラマ「風林火山」「義経」などをみた日は時代劇ざんまいの日で、夜になってからはBS日テレで「長七郎江戸日記スペシャル」をみました。
主演は里見浩太朗さん。演じる役柄は、徳川四代将軍の従弟にあたる松平長七郎です。松平長七郎は架空の人物ですが、設定では父親が駿河大納言忠長となっています。
忠長は三代将軍の同母弟で、家光と将軍の座を争い負け、切腹を命じられた。その史実を基に、「家光は弟を死なせたことを悔い、忠長の遺児である長七郎をとりたてようとしたが長七郎は市井I(しせい)の中で生きることを望んだ、とドラマでは設定され、長七郎と江戸の町の人々との交流や、庶民を苦しめる悪人たちを長七郎が成敗する、という勧善懲悪の物語となっています。
このスペシャル版では、長七郎の偽物が現れ、本物の長七郎は幕府の重臣・酒井のたくらみによって監禁され、偽物が忠長の遺臣たちを煽って将軍家に対する謀反を起こそうとする。黒幕はなにを考えているのか、偽物による謀反は成功するのか、長七郎の運命はどうなるのか、という目が離せない展開でした。
里見浩太朗さんが一人二役を演じたわけですが、その演技もさることながら、ストーリー展開もよかったと思います。
また、黒幕の本当のたくらみが実は幕府転覆ではなく、偽物による将軍暗殺を直前で防いで自分の手柄にして、自分をないがしろにしてきた他の重臣たちの鼻を明かしてやろうとするものだった、というのには驚きました。幕府転覆の陰謀ならそれはそれで驚天動地のこととなりますが、偽物の利用するだけりようして自分の大手柄とするやり口は、それはそれで悪辣です。