2018年05月19日
【新駅は引き込み線?現北広島駅ならホーム増設】その可能性を現地画像から考える【日ハム新球場候補地きたひろしま総合運動公園】
北海道日本ハムファイターズ本拠地の
新球場建設構想候補地が
北海道北広島市内の「きたひろしま総合運動公園」に
内定しておよそ1カ月。
その建設を目指し球団や行政が動き出しています。
そんな中、避けては通れない交通アクセス問題。
最も懸念されている鉄道輸送の面で比較的具体的な
考え方がリリースされています。
新駅なら敷地内への引き込み線、
現北広島駅活用ならホーム増設、
その可能性を現地画像を交えて考えてみます。
日ハム新球場候補地きたひろしま総合運動公園
鉄道による交通アクセス【JR北海道千歳線】
鉄道による交通アクセス【JR北海道千歳線】
新球場候補地の現状〜2018年4月撮影〜
この手つかずの土地にボールパークが
出来るかもしれない・・・、
壮大な計画がスタートしています。
球団側では専門の新会社を設立し、
地元自治体には専門部署ができ、
そして増員のために職員採用試験も行われています。
個人的には旅が好きで
旅行取扱管理者資格を所持していることもあり、
取りざたされている交通アクセスの面に
興味津々なんですが、
しばらくはこの交通アクセスの分野を
書いていこうかと存じます。
ゴールデンウィーク直前、北海道の主力紙である
北海道新聞で新球場交通アクセスに関し、
近傍を通過するJR千歳線に関する
下記の記事がありました。
日ハムボールパーク、新駅開設なら引き込み線※引用者注釈 BP=ボールパーク=新球場
北広島駅活用ならホーム増設も
(前略)
現北広島駅を活用する場合、
ホームを2面新設し、観戦客の輸送に備える。
(中略)
新駅案では千歳線本線からの引き込み線方式とし、
駅はBP敷地内に造って始終点とする構想が浮上。
(中略)
札幌方面からの引き込み線には立体交差を造る。
(後略)
4/27 08:00 北海道新聞電子版より一部引用
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/184554
これまでの関連記事に比べ、
結構具体的な内容になっているんですが、
@現在のJR北広島駅(BPまで約2km徒歩25分)を
設備増強していく案
ABP敷地内に新駅を設置
JR千歳線本線からは引き込み線で接続
(つまり「盲腸線」)
現段階ではこの2点で検討をしていくようです。
日ハム新球場候補地きたひろしま総合運動公園
鉄道による交通アクセス【新駅なら引き込み線?】
鉄道による交通アクセス【新駅なら引き込み線?】
「新駅なら敷地内に引き込み線で」ということから、
始めイメージしたのはこれ。
ところが、
BP候補地周辺のJR千歳線は札幌に向かって
半円の上弦をたどる様に左カーブが続き、
BP候補地とJRの間には最大幅で
およそ100mくらいの土地があるんですね。
この土地には
●地元市役所の「土木事務所」
●バス会社?の車庫
●畑
●森
などがあって自分の中ではこの範囲は
敷地ではないのかな?と思っていたんですが、
過日発表されたBPのイメージを見ると
全部ではないようですがエントランスなどが
書かれていてこの部分も「敷地」の一部と
考えているようです。
この考えであれば報道されている新駅のイメージ
になり、
こんなイメージを想像できることになります。
なお、実際は新千歳空港方面から分岐する線は
本線を立体交差するということですから、
この位置取りでは作れないと思いますが、
あくまでもイメージです)
実際に現地を訪れてみるとかなり広く、
よくある標準的な2面4線(ホーム2個と線路4本)を持つ
駅が余裕で2つは入るじゃないかと思います。
なので、
新駅は2線どころかそれ以上の線増もできそうです。
日ハム新球場候補地きたひろしま総合運動公園
鉄道による交通アクセス【現北広島駅活用ならホーム増設?】
鉄道による交通アクセス【現北広島駅活用ならホーム増設?】
新駅構想が実現せず、
現北広島駅活用ならホーム増設というのが2案目。
確かにJR北広島駅のホーム自体は
大規模イベントを捌けるような広さのホーム幅では
ないのは画像をご覧いただければご理解できるかと
思います。
実は現地を確認してみると、
大外両側の本線線路のさらに外側には、
結構スペースが空いています。
(一部分を除く)
★新千歳空港方1番線外側
★札幌方4番線外側(ホーム後側)
唯一のネックはこの部分。
北広島駅は橋上駅で駅改札外には
自由広場(エルフィンパーク)が広がりますが、
このうち東西を通じる通路を支える基礎が
この部分のみ線路近くまでせり出しています。
★札幌方4番線外側(ホーム前側)
★駅構内(1・2番線ホームから3・4番線ホームを見る)
いずれも札幌方面のホームですが、
画像奥は4番線(本線)画像の列車は
快速エアポート号(6両)、
手前は3番線(副本線:待避線)で画像の列車は
普通列車(3両)です。
現駅増強案ではこのうち1番線4番線の外側にある
スペースを活用して下り上りの本線を挟むように
ホームを増設しホーム上の待機人数を増やそう・・・、
というものと報道では読み取れます。
へたくそな画像加工で申し訳ないのですが、
イメージです。
★新千歳空港方1番線外側
★札幌方4番線外側
ただ、報道されたイメージの場合、
駅敷地の大外側に2面のホームを
増設するということですが、
確かにホームを増やせばそれだけ人がいる
スペースは増えるのは事実です。
でも、ホームを増設することによって
その「利益」を享受できる線路は「本線」のみ。
そもそも本線や北広島以南から来る既存の列車に
影響が少ないようにすることが交通アクセス問題の
肝のように思え、
根本的な改善にはならないような気がします。
この案を見て、
乗車ホーム・降車ホームのような分け方を
するのかなと始めイメージしたんですが、
一説では両ホームから同時に乗降できるように
するという考え方らしくどうなんでしょうか?
長文になりそうなので次回に続きます。
次回は「新駅設置と現駅活用」のそれぞれの利点欠点を
地元民の視点から書いてみます。
ご覧いただきありがとうございました。
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