お気に入りの１品

北海道新幹線に接続する札幌行特急「スーパー北斗」号グリーン車車内

「フルムーン夫婦グリーンパス」、

これがこのきっぷの正式名称。

でも使い方によってはグリーン車を使わなくても、

この「フルムーン夫婦グリーンパス」という

きっぷの威力はものすごいものがあります！

今回初めて実戦で使ってみたその効果を

実際の行程と数字から検証します！



自分４７歳、連れ４２歳、合計８９歳。

個人的に幼少のころから親の帰省やらで

長距離列車に乗ることが多かったことから、

今ではよっぽどのことが無い限り飛行機移動を

拒否するくらい列車の旅を選ぶ私です。
（親の血をひいたのかこどももすっかり汽車旅派）

そんな列車の旅を愛する者にとって、

一度は使ってみたかった「フルムーン夫婦グリーンパス」。

やっと使うことができる年齢に達しました。

これまで北斗星号などの夜行列車や

日中の在来線で通っていた青函トンネルに

北海道新幹線が通いだしそろそろ１年。

こどもの冬休みということもあり、

久しぶりの大旅行計画を企てました。


「フルムーン夫婦グリーンパス」って何？という方も

中にはいらっしゃることと思いますので、

簡単にその中身に触れてまいります。

「フルムーン夫婦グリーンパス」の利用条件や発売に関する

詳細についてはJR各社のwebページをご覧になってみてください。

私の居住地は現在北海道なので

ひとまず「JR北海道」のページをご紹介します。

★JR北海道
鉄道に関する情報おトクなきっぷフルムーン夫婦グリーンパス
http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/005679/

「フルムーン夫婦グリーンパス」の特徴を簡単に

箇条書きにしてみます。

★全国のJR線が有効期間中乗り放題
⇒全国フリーパスの乗車券

★「東海道山陽九州新幹線のぞみ号とみずほ号以外」
新幹線・特急列車問わず乗車OK
⇒特急券（指定席・自由席問わず）

★列車に「グリーン車」があれば利用OK
⇒グリーン券（指定席・自由席問わず）

★男女ペアの年齢が合わせて「８８歳以上」

★有効期間は５日間から１０日間まで３種類

★発売期間限定あり（概ね１０月〜翌６月）

★期間中でも繁忙期は利用できない期間あり
（年末年始＋冬休み、春休み、ゴールデンウィークなど）

つまり基本的にのぞみ号とみずほ号を除き、

JRを走るほぼすべての新幹線・特急・急行・快速・普通列車の

グリーン車（もちろん普通車も）に乗ることができるものです。

列車や設備によっては乗車券部分のみ有効で

料金は別払いのものもあります。

ここでは詳細には触れませんので

詳細についてはJR各社のwebページをご確認ください。

★JR北海道
鉄道に関する情報おトクなきっぷフルムーン夫婦グリーンパス
http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/005679/

※このフルムーン夫婦グリーンパス、

「個室ではないB寝台車」も乗れるきっぷなんですが、

今現在、「個室ではないB寝台車」を繋いでいる列車は

残念ながら無くなってしまいました。

全国で夜行列車が健在だったとしたら、

もう少しアクティブに動けるんですが・・・。

今回の旅は、

小学生のこどもを随伴したものになりました。

残念ながら小学生向けのフルムーン夫婦グリーンパスのような

オプション券などはなく、

事前に旅程を決めてその行程に有効な

こどもの「乗車券」「特急券」を別に用意しました。

グリーン車の場合１種の「贅沢品」の位置づけですから、

こどもであってもグリーン車を使うときのグリーン券は、

大人のそれと「同額」となります。

おそらく夫婦のみの旅であれば全行程グリーン車でも

フルムーン夫婦グリーンパスの

金額以上の負担はありませんが、

それをこどもも同様にグリーン車に乗せたとすると・・・、

「べらぼうな金額」となってしまいます。

後で細かい話はしますが、

実は今回の旅程で使ったJRの列車は

長短含め全部で１５本。

その中でグリーン車に乗ったのは

たった「２回」。

在来線の特急１本と上野東京ラインの普通列車１本のみ。

在来線の特急列車とは北海道に帰る時に乗った最後の列車で、

天気が荒れそうな雰囲気もあったので、

「保険」の意味も込めました。
（最悪立ち往生してもグリーン車なら疲労も少ない？）

また上野東京ラインの普通列車は２階建ての車両の２階に

こどもが乗りたがったことと、

都内中心部の混雑を回避するため・・・が理由です。

そもそも小学生のこどもに「グリーン車」なんて

贅沢すぎると思いますから・・・。

「フルムーン夫婦グリーンパス」＝「グリーン車」の印象ですが、

グリーン車から見て「下位」にあたる普通車でも十分使え、

それでも通常で切符を買った時と比べても

「ものすごい威力」を発揮するきっぷだったりします。

それでは今回かかったJR線の交通費です。

この時の行程をざっくり書いてみるとこんな感じです。

�@出発地〜特急普通指定席〜新函館北斗〜新幹線普通指定席〜上野
〜上野東京ライングリーン自由席〜小田原〜新幹線自由席
〜浜松〜新幹線自由席〜新大阪



�A新大阪〜新幹線普通指定席〜広島


�B広島〜山陽線普通自由席〜宮島口〜JR宮島航路〜宮島【最終目的地】
〜JR宮島航路〜宮島口〜山陽線普通自由席〜広島

�C広島〜新幹線自由席〜岡山〜新幹線自由席〜新大阪
〜新幹線普通指定席〜静岡


�D静岡〜東海道線特急自由席〜富士〜東海道線普通自由席〜三島
〜新幹線自由席〜東京〜新幹線普通指定席〜新函館北斗
〜特急グリーン指定席〜到着地



指定券の画像が無い列車はすべて

普通車の自由席を使っています。

出発地（到着地）を札幌駅として計算してみます。

★乗車券（往復割引）
札幌市内⇔宮島口　３７５００円
（千歳線・北海道東北新幹線・東海道線・小田原・新幹線・山陽線経由）

★料金券（特急券・グリーン券）：料金は通常期で計算

A　特急券（普通指定）札幌〜新函館北斗　１５５０円
（新幹線との乗継割引適用）

B　新幹線特急券（普通指定）新函館北斗〜上野　１０９２０円

C　普通列車グリーン券（事前購入）上野〜小田原　７８０円
（土日休ホリデー料金）

D　新幹線特急券（自由席）小田原〜新大阪　４５４０円
（ひかり号・こだま号利用）
（浜松では新幹線改札は出ない）

E　新幹線特急券（普通指定）新大阪〜広島　４６１０円
（さくら号利用）

F　新幹線特急券（普通指定）広島〜静岡　６３４０円
（ひかり号・さくら号・こだま号利用）
（岡山・新大阪では新幹線改札は出ない）
（新大阪まで自由席、新大阪から指定席利用）

G　特急券（自由席）静岡〜富士　７５０円

H　新幹線特急券（自由席）三島〜東京　１７３０円

I　新幹線特急券（普通指定）東京〜新函館北斗　１１１３０円

J　特急券・グリーン券（指定）新函館北斗〜札幌　
特１２９０円＋グ４１１０円＝５４００円
（新幹線との乗継割引適用）

大人１人分の合計額８５２５０円


まともに切符を買った場合、

２人分のフルムーン夫婦グリーンパスの金額を

１人分の金額が上回りました。

今回、グリーン車はほとんど使わずこの結果ですので、

どれだけの威力を持つきっぷであることが

お分かりになるかと思います。

実際、こども１人が同行程で同伴しましたが、

実は大人の交通費より若干ですが

こどもの交通費の方が高かったりします。

グリーン車に乗らなくてもこのきっぷの威力は「絶大」です。

実際に旅をした行程と数字から検証してみました。

ほんの一例ですが、

東京駅からそれぞれ普通車のみ、グリーン車利用の場合、

どこまで単純往復したら発売額を超えるのか・・・。

下記の画像でご紹介します。

★普通車指定席だった場合


★グリーン車だった場合


北海道新幹線を使って「普通車指定席」で

東京〜新函館北斗間を日帰りで単純に往復しただけで

フルムーン夫婦グリーンパス５日間用の発売額を

上回ることになります。

今回は途中４泊していますが、

有効期間中に日帰り旅行を５回してもよく、

実際に実践された方もいらっしゃるみたいですが、

東京に住んでいるのなら、

例えば１日目京都観光、２日目東北観光、３日目・・・・・、

のようなこともできます。

ご夫婦の年齢の合計が８８歳以上で使える

「フルムーン夫婦グリーンパス」を使って、

パートナーと至極の旅はいかがですか？

フルムーン夫婦グリーンパスは、

１日目に乗車する日（旅行開始日）の１カ月前から

JRの窓口や旅行会社で購入します。

まれに購入時、

「実際に使用するものの年齢確認のための証明書提示」を

求められることがありますが、

購入時にはそれは必要ありません。

例えばこどもが親に旅行をプレゼントする時、

このフルムーン夫婦グリーンパスの本体だけ買って、

渡すといったことも想定されるからです。

実際、私も購入時に言われたんですが、

確認してもらったところ購入時の年齢証明は

必要ないことがわかりました。

但し、このフルムーン夫婦グリーンパスには

氏名＋年齢を記入する欄があり、

乗車開始までに実際に使う方の名前年齢を書いておき、

旅行中は本人であることと年齢を確認できるものを
（私たちは運転免許証を携帯しました）

持っておくことが必要になります。

そして、駅や車内で提示を求められた場合は

フルムーン夫婦グリーンパスとともに見せる必要が

あります。

ただ、５日間の旅行中、実は駅や車内などで、

一度も身分証明の提示を求められたことはありませんでしたが・・・。

しかし、このこのフルムーン夫婦グリーンパスを使う際の

「ルール」ですから必ずお持ちになってくださいね。

私は旅行計画をすること自体好きなので、

行程や宿泊予約は単独ですべて行いました。

しかし、こういったことが苦手な方もいらっしゃると思います。

旅行会社の中にはフルムーン夫婦グリーンパスの利点を

活かしたツアーもプランニングされているところがあります。

代表的なもののリンクを下記に書いておきますので、

ご興味ある方はどうぞご覧になってみてください。

クラブツーリズム　鉄道の旅

今回の旅で使ったホテルは２件
「現代の駅前旅館」といわれる「東横イン」
小学生以下の「添い寝」無料でリーズナブル！
浮いた予算で地元のおいしいものを食べました！
楽天トラベル　「東横イン」ホテル一覧ページへ

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