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2020年01月09日

プチ廃墟マニア

私の経験したちょっと奇妙な出来事です。 実家の近所に大きな廃病院跡がありました。 ずいぶん古くて頑丈そうな石造りの建物が数棟。 敷地も広くて、中には小さな池や森などもあり、プチ廃墟マニアの私などには絶好のロケーションでした。 小学校の頃は探検や虫取り。中高生の頃には肝試し。 高校卒業後、地元を離れたので足は遠のきましたが、帰省の折りには一人立ち寄って、 廃墟に独特の、眠っているような空気を楽しんだりしていました。 今年の正月にも、両親に子供を預けて、妻と二人で廃墟を散策。 妻は「濱マイクに出てきた診療所みたい」と、まんざらでもなさそうでした。 そんなこんなで、その廃病院にはもう何百回と出入りしましたが、 特に怪異と呼べるような体験はこれまで一度も無かったのです。 先週末。夏休みを利用して実家に帰りました。 夕暮れ時に件の病院跡に行ってみたところ、かなり様子が変わっていました。 広大な敷地の周囲にはフェンスが張り巡らされ、中には重機が数台置いてあります。 病院の建物は跡形もなく、鬱蒼とした木立も大半が無くなっているようでした。 半ば呆然としながら周囲をうろついていると、フェンスに小さな看板が見えました。 見ると『土地区画整理事業』とあります。 この辺りは近年住宅地として再開発が進んでおり、ここもその一環をなすようです。 それにしても、8ヶ月前まではあれだけの存在感を放っていた廃墟だったのに、 人の意志が働くと、時間はこうも加速するものなのか─ そんなこと考えながら、蝉時雨の絶えた道筋をたどり家へと戻りました。その日の夕食後、父親に病院跡地の土地区画事業について尋ねました。 「ああ、アレな。なんでもショッピングセンターになるらしいぞ」 「ショッピングセンター?あそこ病院跡地だろ?」 「それがどうした」 「そういうのって、何かちょっと気持ち悪くないか?」 「そうか?俺は別に気にならないがな」 「病院って人が死んでる場所だろうがよ」 「だからって、潰れてから何十年も経ってるんだぞ」 「そりゃそうだけど…」 「まぁ何かと便利になるしな。こっちの人はみんな歓迎してるさ」 父親は屈託なく笑ってコップからビールを啜りました。 「…そうは言っても土地の補償とかで難航したんだろうな。  あそこは取り壊してから、もう1年近く放ったらかしだ」 「1年ってことは無いだろう。俺が正月に行った時はまだ廃墟のままだったぞ」 「お前、何言ってるんだ?秋からこっち、あそこは更地だ。  吉森んトコが仕事請けたのが去年の今頃だから間違いない」 その後、母親にも確認したのですが、父親の言うことに間違いないとのこと。 これは私の勘違いなのかと思い、妻に事情を説明せずに聞いてみたところ、 やはり私の記憶通り、今年の1月に廃墟を訪れたと答えました。 場所を取り違えているのか、私達の記憶違いなのか。 何となく触れてはいけないような気がして、確認しないままに帰宅しました。 ただ、これは断言できるのですが、実家の周辺には他に大きな廃墟はありません。 ならば、1月に私達が彷徨った廃墟は何処にあるのでしょう。 <感想> こういう土地は下手に住宅街とかにするより、 人が大勢来るようなにぎやかなスポットにしたほうが 良いような気がします。
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