2020年03月02日
100円
1か月くらい前の午後11時ごろ、駅で切符買おうとしたら、
二十歳くらいの男の人がススッと寄ってきて、「100円で良いのでお金下さい」と言ってきた。
なんだこいつと思ってその人を良く見てみると、
結構背の高いちょっと猫背ぎみだが、ジーンズに白いTシャツ姿の極普通の人だった。
私はなんて答えようか迷ってしまい、もたもたしているうちにその人は無視されたと思ったのか、居なくなってしまった。
そんなこともすっかり忘れていた昨日の夜、
家の近くの自販機でジュース買おうとして100円玉を入れたが、何回入れても戻ってきてしまって買えない。
返却口から取り出して入れて、取り出して入れてをしばらく繰り返した頃、
ふと、後ろに気配を感じた。
振りかえると、あの男の人があの時と全く同じように立っていた。ちょっと猫背なところもそのままに。
驚いて声もでない私に向かって、
「その100円は・・・」とだけ言うと、掻き消すようにフッと消えた。
一瞬の出来事だったので私は気のせいと思い込む事にしたが、
なんか気持ち悪いので、その100円はコンビニで使ってから家に帰った。
<感想>
私は絶対あげませんけどね。
posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(アイテム編)