2020年01月06日
自殺の名所での悪戯
2〜3年程前の夏に、海水浴場で有名(?)な白良浜でバイトしてた知人から聞いた話の1つを紹介します。
話題を提供してくれたその知人自身は、霊感なんて物とは無縁らしく、
約3ヶ月近く元旅館だった店でほぼ1人で住んでいたそうですが、
皆さんが喜ばれるような体験は無かったそうです。
自分しかいない筈の2Fの廊下を、スリッパを履いて歩く様な音がしたくらいだそうです。
・・・と、前置きが長くなりましたが本編いきます。皆さんは、観光名所といわれる白浜の三段壁をご存じでしょうか?
下の方に洞窟があり、なんとか水軍とかいう海賊かなにかのアジトがあったといわれてる所なんですけどね。
で、本題。
その話をしてくれた知人と同じ場所でバイトしている、自称霊感が強いと言う女の子がいました。
その子の体験談の1つです。
まぁ、その子(A嬢)、いわゆるヤンキーと言われるタイプの子でして、
そのA嬢と彼氏(A氏)、A嬢の友人のB嬢と彼氏(B氏)で、ある悪戯を思いつきました。
その悪戯ってのが、
自殺の名所ってか飛び降り場所に靴を脱いで並んで立って、そこを通る観光客を脅かそうというものでした。
結果は成功。場所が場所だけに、幽霊を見たと思い逃げる人、目をそらして足早で通り過ぎる人等。
その成果に4人は満足し、A嬢カップルとB嬢カップルは、交代で人を驚かせて楽しんでいたそうです。
そうこうしている内に、時間で9時過ぎくらいですかね。
A嬢とA氏が茂みに隠れ様子を見る、B嬢とB氏で飛び降り場所に立つ、という時にそれは起こりました。
それは、浴衣を着た中年の男性でした。
暗くて顔は分かりにくい状態でしたが、その男性はおそらく怒りの表情で二人に近寄り、
平手打ち(ビンタっすね)をかました後、安易に自殺に走る若者にひとしきり説教した後、帰っていきました。
とまぁ、ここまでは良くある話でしょうが、問題は、その中年男性を見たのはB嬢とB氏だけでした。
茂みに隠れていたA氏にはそれが見えず、B嬢とB氏が何をしているのかと首をかしげていたそうです。
霊感があるらしいA嬢にはその男性がうっすらと見えていて、
その男性が去る際、こちらを一瞥してそのまま闇に消えていったそうです。
<感想>
これぐらいで済んでよかったのでは?
posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(海・川・水辺編)