田沼さんは小さいころ、9代将軍の雑用係でした。
それが、あれよあれよと大出世し、幕府ナンバー2の老中(ろうじゅう)にまで上りつめました。
バイトから働き始めた人が、副社長になるようなもんです。
できる男なのです。
田沼時代の特徴は、商業を重視した政治であること。
つまり、商人の力を利用して、幕府の財政を立て直そうとしました。
特定の商人に特権を与え、その代わりに税金をがっぽり取る政策。
その結果、経済は盛んになりましたが、特定の商人枠(株仲間)に入りたい人たちが、田沼さんや役人に便宜を図ってもらおうと、ワイロをせっせと贈るようになります。
プチプチ情報
田沼さんの代名詞ともなっているワイロ。
今一度、意味を確認しておきましょう。
たとえば、あなたが生徒会長に立候補したとしましょう。
当選するには、選挙で票を入れてくれる人を増やさなければなりません。
そこで、生徒に1万円ずつ配ったり、高級メロンを渡したり、焼き肉店で接待したり、その金品などがワイロです。
価格:825円 |
価格:979円 |
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