安土桃山時代、豊臣秀吉が刀狩(かたながり)をすることによって、兵農分離(へいのうぶんり)が進みました。(歴史92参照)
兵農分離とは、身分をきっちり分けることです。
江戸時代は、さらに強化されます。
武士・百姓(農民)・町人です。
さらにその下には、えた・ひにんという最下層の身分もありました。
ひにんは漢字で書くと、“非人”となります。
もはや、“人ではない”ということです。
住む場所も仕事も、決められていました。
気の毒な人たちです。
「オレたちより、まだ下の奴らがいる!」
百姓・町人の、武士に対する不満をそらすためにつくられた身分です。
プチプチ情報
徳川3代将軍・家光のときに定めたといわれる慶安(けいあん)の御触書(おふれがき)。
百姓の生活を統制するために出したもので、32ヶ条あります。
どんな内容のものがあったかというと、
〇酒や茶を買って飲むな
〇煙草を吸うな
〇雑穀を食べろ。米はたくさん食うな
ひどすぎます。
中には、「え・・?」というものもあります。
〇美人の女房であっても、夫をおろそかにして遊ぶような女とは、別れろ。ブスの女房は、夫を大切にするなら、親切にしてやれ
ブスで遊び歩く女だったら、どうなるんだ?
死罪にでもなるのか?
思わず、つっこまずにはいられません。
本当に幕府が出したものなのか?
疑問視する説もあるようです。
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