こどもとおとなと

私は、保育科の短大を卒業して
3年間、保育士をしていました。

色々あって、やめましたが、子育ては
自分のこどもでも、できるし
保育士ではない仕事をしよう！
と、いろんな仕事をしてきました。

保育士の仕事を辞めてわかったことは
「保育士の現場と、一般社会は、別世界！」
ということでした。

一番わかりやすいのが
保育士は「こどものため」
一般社会は、「儲けるため」
（一概にそれだけとは、言えはないけれど…）

儲けないと、成り立たないんです。
お給料貰えないんです。

教育現場にいると、「こどものため」が、当たり前です。
一般社会の人には、それがわかりにくいです。

私が、短大で、学んでいたのは
20年以上前なので、変わっているかもしれませんが
保育士の資格を取る際に、「こどものため」
になることは、たくさん学びましたが
「一般社会」についてや、「お金を儲けるとは」なんて学びません。

当たり前のような気がしますが
これって、例えば
「女性の保育士が、一般社会人と結婚しても、
相手の仕事を理解しにくい」
「一般社会人の保護者を理解しにくい」
という現象がおきます。

私も、そうでした。
具体的には、
「こどものためなのに、なんでしてあげないの？」
「こどものためにしてあげないなんて、なんてひどい！」
って、レッテルを貼ってしまうんですね…

でも、実際に、別の仕事をして
常識が違っていたことを知り、
保護者への理解が足りなかったなと気づき…

そして、実際に、母親になってさらに気付くんです…
「保育士はこどもの事だけ、考えればいい。でも保護者は、
自分の仕事、家事、家族の事、家計の事…などなどその他たくさんの
やらなきゃいけないことがある！」

当たり前なんですけど、気づかないんです。

保護者の方々には、理解が足りなくて申し訳なかったと
今だに思います。

題名の通り…
「保育のプロは、子育てのプロではない!」
子育てって、家のことや、家族の事ぜーんぶふくめて
みんなで育てて、みんなで育っていくものです。
しかも！学校で教えてくれません！資格もいりません！
こども産んだら、いきなり自動的に一年生からスタートです。

なので、子育て新米のおとなの方々！
「保育園の先生に、ひどい親、できてない親って
思われないように、頑張らなきゃ！」
「今時、イクメンが普通…仕事も家事もこなして
パパを頑張らないと!」
なんて、思わないで！

保育園。幼稚園の先生たちは、あなたたちのしんどさを
知らないから！！！
（たぶん…）

堂々と、新米っぷりをアピールして
先生たちの目を気にせず、マイペースでやっちゃってください！
だって、頑張ったって、たぶん、理解できないと思います。
先生達も、知らないし、習ってないから！！！

今の保育を学んでる、学生さんも
「こどもができたら、仕事を続けたいか？」
の質問に、ほとんどが「ノー！自分の子は自分で見たい。」
と答えるそうで、保育を学んでいるのに、保育園には
預けたくないって、思っているみたい…
それは、その、学生たちが悪いんでなくて
教育現場が変わってないんですよね…

世の中は、ものすごいスピードで変わってるのに
大学は、見た目の豪華さだけは、いまどきで
中身は、昭和なままなんか…って思うと
がっかりです…

今日は、ヘビーな内容になりましたが
とにかく、
「先生と名のつく者を過信するな！」
ということで…


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