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2016年12月17日

わり算の筆算のつまずくポイントは

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ここでは、私の小学校教師としての経験を生かした算数指導のポイントをお伝えしています。
算数の教え方で悩むママたちの少しでも役に立てればと思っています。
そして、算数をもっと楽しむお子さんと、おうちの方が増えたらいいなと。
私が思うに、算数が苦手な子はもちろん、誰でも、算数を身近に感じられたら、もっと算数を楽しめるんじゃないかなと考えています。
算数のアンテナはちょっと高くするだけで、算数が身近に溢れていることに気付けるのですが・・・まずはアンテナを高くするきっかけとして、私は本がいいんじゃないかなと思っています。
私のおすすめ
かずの冒険シリーズ 地底編 空編 海編 野山編

算数の絵本はまだまだたくさんありますよ!




1 学校ではどうやって教えるの?


学校では段階的に分けて教えていきます。

まず、わり算は3年生で習います。

筆算としては、4年生で2回、5年生で2回の計4回(以下@~Cとする)に分けて学習していきます。

@では、筆算の手順を学びます。わる数は1桁までなので九九の範囲で計算できます。基本は、たてるーかけるーひくーおろす。
Aでは、わる数が2桁以上になり、九九の範囲を越えます。商を概算し、修正しながら正答へとたどりついていくことを学びます。
Bでは、今まであまらせて終わりにしていた計算を、わられる数を小数にすればわり進められることを学びます。同時に、わりきれないこともあることを知り、答えの表し方には3つあることを学びます。
Cでは、わる数も小数の計算となります。わり算の性質を利用して小数点を移動すれば計算できることを学びます。しかし、あまりの小数点は移動する前の小数点であることに気を付けなければいけません。


2 なぜ1問にそんなに時間が?


わり算の筆算を解くのに必要な力を挙げると以下が考えられます。

・たてるーかけるーひくーおろす という筆算の手順を理解していること。
・ひき算の筆算が正確に求められること。
・3桁×1桁 は筆算せずに求められること。
・四捨五入ができること。
・四捨五入してわり算し、商を見積もれること。
・わる数が大きい場合は、商を仮にたてて、修正しながら答えにたどり着いていかなければならないことを理解していること。
・わられる数が小数のときは、商も位を揃えて小数になるということ。
・答えの表し方は3つあるということを理解していること。
・小数を10倍、100倍できること。
・わる数、わられる数両方同じ数をかけても商は変わらないという、わり算の性質を理解していること。

上記は理解することと、手早くできることの大きく2つに分けられます。

見える間違いはそれを練習すればいいのですが、わり算の筆算では「1問解くのにずいぶん時間がかかるなぁ…。」と思うことがありませんか?

わり算の筆算は上で挙げたように総合的な力を駆使して解いていきます。

それが子どもとしては、やり方は分かっているけれどめんどうだと感じているかもしれません。

それはつまり、やり方を理解するだけでは足りず、手早くできないと根気が続かなくなってしまうということです。

わり算の筆算はつまずくポイントがたくさんあり、しかも複数組み合わさっている可能性も考えると一人一人課題は違うでしょう。

それでも共通して苦手な子がわり算を苦しくなくできるためには、見積もった仮商のズレが小さくてすむようにすることがポイントではないかと私は考えています。

そしてそのためには、
・概算して商を見積もれること。
・3桁×1桁の計算を横式のまま(筆算は使わない)手早く計算できること。
が鍵だと考えています。

わり算の筆算がすらすら解けるようになるまでに求められている技能は結構高度ですが、ここは焦らずじっくりとこんがらがっている紐をほどいてあげることが近道だと思います。


にほんブログ村 教育ブログ 算数・数学科教育へ
こちらは算数・数学教育関連のブログが集まっているサイトです。


3.ママにはゆとりを


自分で教えることを選択したすばらしいママへ。
こうしてお子さんに教えられるのはわずか数年だけなのは間違いないです。
この際、親子の時間として捉え、じっくりと楽しむことをおすすめします。
教えるのに大切なのはゆとりだと思います。
時間にも心にもゆとりがあると、親子の時間はもっと豊かで輝くことでしょう。
このブログは、ママが家事の隙間でも教えられるよう、具体的に、そしてポイントが明確となるよう心がけているつもりです。

そうはいってもゆとりなんか・・・という方には、思いきって外部の力を借りてしまう、こんな手もあるかもしれませんね。



もちろん専門家に任せるのもいいでしょう。こちらに申し込んでいるご家庭の約3分の2が共働きのご家庭だそうです。こちらは忙しいご家庭が多いからこそ、つい任せっぱなしになりがちなところを、お子さんと保護者の方のコミュニケーションを大切にしているようです。



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教材を選ぶのに困っているなら「家庭こそ子どもたちの母校であってほしい」というこちらの理念は、教えるママにぴったりです。教育対話活動という活動で、家庭教育のいろいろな疑問・相談に応える仕組みがあり、バックアップが充実しています。



ママの少しでも手助けになり、お子さんの未来を支援できたら幸いです。
ここだけでは分からないことは、コメントいただければ、一緒に考えたいと思います。

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