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2017年05月17日
さくらんぼ計算って何?|くり上がりのあるたし算・くり下がりのあるひき算(1年生)
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ここでは、私の小学校教師としての経験を生かした算数指導のポイントをお伝えしています。
算数の教え方で悩むママたちの少しでも役に立てればと思っています。
そして、算数をもっと楽しむお子さんと、おうちの方が増えたらいいなと。
私が思うに、算数が苦手な子はもちろん、誰でも、算数を身近に感じられたら、もっと算数を楽しめるんじゃないかなと考えています。
算数のアンテナはちょっと高くするだけで、算数が身近に溢れていることに気付けるのですが・・・まずはアンテナを高くするきっかけとして、私は本がいいんじゃないかなと思っています。
私のおすすめ
かずの冒険シリーズ 地底編 空編 海編 野山編
算数の絵本はまだまだたくさんありますよ!
ネットでさくらんぼ計算について質問が書かれているのをよく見かけます。
さくらんぼ計算の悩みを解決する5つの疑問について考えます。
1 さくらんぼ計算って何?
2 なぜさくらんぼで計算するの?
3 さくらんぼ計算はしなければいけないの?
4 どうしてさくらんぼ計算は難しいの?
5 さくらんぼ計算ができるためには?
さくらんぼ計算は、
考え方を表現する1つの方法です。
くり上がりのあるたし算やくり下がりのあるひき算を計算するときに使われます。
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さくらんぼ計算は表現方法としてバランスがよいからです。
くり上がりのあるたし算を計算する方法はいくつかありますし、その考え方を表現する方法もまたいくつもあります。
さくらんぼ計算はその1つに過ぎませんが、表現方法として優れています。
その理由を説明する前に、さくらんぼ計算も含めてくり上がりのあるたし算の計算方法にはどんなものがあるのか確認します。
また、表現方法については、
さくらんぼ計算はいずれも3つ目が当てはまります。
考え方や表現方法には一長一短があり、簡単にどれが間違いとは言えません。
でも、「いい考え」はあります。
「いい考え」とはどのように判断すればいいのでしょうか。
判断するときのポイントは以下の3つです。
・簡単にできるか
(やりやすいではなく、簡潔さ)
・はっきりしているか
(クリアーさ、明瞭さ)
・正確にできるか
さくらんぼ計算は、1年生のこの段階において上記3つのバランスがとてもよいのです。
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考えを表現する1つの方法ですので、
強制力があるかといえば、答えはNOです。
先ほど挙げたような自分のやり方が他にある子にとっては受け入れがたいし、自分のやり方がやりやすいと思うのは仕方がないことかもしれません。
(自分のやり方を変えたがらなくて)
でもさくらんぼ計算はやっておいた方がよい理由が2つあります。
1つ目は、学び方を鍛えるよいチャンス
2つ目は、10を柔軟にとらえるよいチャンス
算数にとって10はとても重要な数です。
ここでじっくりと10を柔軟にとらえることは、その後の算数の学習のとても大切な役割を果たすことになるのは間違いないです。
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理由はいくつも考えられますが、大きな理由は以下の2つです。
・手順が今までで1番多いから。
・10の理解がたりていないから。
7+8=? を例にして考えてみましょう。
この答えが 15 となることを順番に説明すると、
1. 8+2=10
2. 7-2= 5
3. 10+5=15
となります。
さくらんぼ計算は、これをさくらんぼのように書き表します。
でも、本当はこれではまだ説明がたりていません。
それは、計算を始める前にあります。
1. 10を越えそうかどうか判断すること
2. 10を越えそうな場合はどちらを10にして計算するのか決めること
実はこの2点を最初に判断しなければならないのです。
この判断を含めると、
1. 10 を越えそうか
2. どちらを 10 にするか
3. 8+2=10
4. 7-2=5
5. 10+5=15
という説明が正しい思考の流れです。
このことから、
・手順が5つあること
・4以外は10と関わること
が分かります。
手順が5つというのは、ここまでの学習で1番多いのです。
これを手間、面倒と感じ、難しさにつながっているのでしょう。
これを解決するには、この長さに慣れることです。
例えば、社会人になり、最初は大変と感じていた電車通勤も、時期に慣れる感じでしょうかね。
それから、10を柔軟に分けたり、合わせたりできることが求められています。
10という数字を、まだ9の次ぐらいにしか認識していない場合もまた、さくらんぼ計算が難しいと感じても仕方ないのです。
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8+7=15
を求める手順を細かくした
1. 10 を越えそうか
2. どちらを 10 にするか
3. 8+2=10
4. 7-2=5
5. 10+5=15
これを基に、手順別に必要な力を考えます。
1. は、答えが9までのたし算が習熟できていること
2. は、基本的に大きい数字を選択するということの理解
3. は、10の補数(10はいくつといくつ)が求められること
4. は、ひかれる数が9までのひき算が習熟できていること
5. は、10と□で1□であると合成的な見方ができること
(桁の概念が理解できていない場合、10を1つの数字として 10+5=105 となることがあります。)
復習が必要かどうかの判断は、解く時間のチェックも大切です。
答えに行き着くまでの手順の多さも難しさの1つですから、1つひとつに時間がかかると、面倒と感じ、やはり難しさにつながります。
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算数・数学教育に関するブログを集めたサイトです。
自分で教えることを選択したすばらしいママへ。
こうしてお子さんに教えられるのはわずか数年だけなのは間違いないです。
この際、親子の時間として捉え、じっくりと楽しむことをおすすめします。
教えるのに大切なのはゆとりだと思います。
時間にも心にもゆとりがあると、親子の時間はもっと豊かで輝くことでしょう。
このブログは、ママが家事の隙間でも教えられるよう、具体的に、そしてポイントが明確となるよう心がけているつもりです。
そうはいってもゆとりなんか・・・という方には、思いきって外部の力を借りてしまう、こんな手もあるかもしれませんね。
もちろん専門家に任せるのもいいでしょう。こちらに申し込んでいるご家庭の約3分の2が共働きのご家庭だそうです。こちらは忙しいご家庭が多いからこそ、つい任せっぱなしになりがちなところを、お子さんと保護者の方のコミュニケーションを大切にしているようです。
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教材を選ぶのに困っているなら「家庭こそ子どもたちの母校であってほしい」というこちらの理念は、教えるママにぴったりです。教育対話活動という活動で、家庭教育のいろいろな疑問・相談に応える仕組みがあり、バックアップが充実しています。
ママの少しでも手助けになり、お子さんの未来を支援できたら幸いです。
ここだけでは分からないことは、コメントいただければ、一緒に考えたいと思います。
「すうがくの本」なんて言われると、構えてしまいそうですが、この絵本をめくってみて下さい。とっても楽しくて美しい絵本なのです。1巻の「なかまはずれ」から順番に、数学の考え方が自然に身に付いていきそうです。こんな授業を受けてみたい!
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ここでは、私の小学校教師としての経験を生かした算数指導のポイントをお伝えしています。
算数の教え方で悩むママたちの少しでも役に立てればと思っています。
そして、算数をもっと楽しむお子さんと、おうちの方が増えたらいいなと。
私が思うに、算数が苦手な子はもちろん、誰でも、算数を身近に感じられたら、もっと算数を楽しめるんじゃないかなと考えています。
算数のアンテナはちょっと高くするだけで、算数が身近に溢れていることに気付けるのですが・・・まずはアンテナを高くするきっかけとして、私は本がいいんじゃないかなと思っています。
私のおすすめ
かずの冒険シリーズ 地底編 空編 海編 野山編
算数の絵本はまだまだたくさんありますよ!
ネットでさくらんぼ計算について質問が書かれているのをよく見かけます。
さくらんぼ計算の悩みを解決する5つの疑問について考えます。
1 さくらんぼ計算って何?
2 なぜさくらんぼで計算するの?
3 さくらんぼ計算はしなければいけないの?
4 どうしてさくらんぼ計算は難しいの?
5 さくらんぼ計算ができるためには?
1 さくらんぼ計算って何?
さくらんぼ計算は、
考え方を表現する1つの方法です。
くり上がりのあるたし算やくり下がりのあるひき算を計算するときに使われます。
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2 なぜさくらんぼで計算するの?
さくらんぼ計算は表現方法としてバランスがよいからです。
くり上がりのあるたし算を計算する方法はいくつかありますし、その考え方を表現する方法もまたいくつもあります。
さくらんぼ計算はその1つに過ぎませんが、表現方法として優れています。
その理由を説明する前に、さくらんぼ計算も含めてくり上がりのあるたし算の計算方法にはどんなものがあるのか確認します。
- 暗記する方法
- 数えたしをする方法
- 10のまとまりをつくる方法
また、表現方法については、
- 式で表す ※下記参照
- 図で表す(ドット図、テープ図等)
- 式に線や矢印、コメント等を加える方法
さくらんぼ計算はいずれも3つ目が当てはまります。
考え方や表現方法には一長一短があり、簡単にどれが間違いとは言えません。
でも、「いい考え」はあります。
「いい考え」とはどのように判断すればいいのでしょうか。
判断するときのポイントは以下の3つです。
・簡単にできるか
(やりやすいではなく、簡潔さ)
・はっきりしているか
(クリアーさ、明瞭さ)
・正確にできるか
さくらんぼ計算は、1年生のこの段階において上記3つのバランスがとてもよいのです。
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3 さくらんぼ計算はしなければいけないの?
考えを表現する1つの方法ですので、
強制力があるかといえば、答えはNOです。
先ほど挙げたような自分のやり方が他にある子にとっては受け入れがたいし、自分のやり方がやりやすいと思うのは仕方がないことかもしれません。
(自分のやり方を変えたがらなくて)
でもさくらんぼ計算はやっておいた方がよい理由が2つあります。
1つ目は、学び方を鍛えるよいチャンス
- 答えを出すまでの過程を順序立てて説明する力を鍛える
- 他の考えと比較し、いい考えを見つける力を鍛える
- いい考えは自分のものとして吸収する力を鍛える
2つ目は、10を柔軟にとらえるよいチャンス
算数にとって10はとても重要な数です。
ここでじっくりと10を柔軟にとらえることは、その後の算数の学習のとても大切な役割を果たすことになるのは間違いないです。
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4 どうしてさくらんぼ計算は難しいの?
理由はいくつも考えられますが、大きな理由は以下の2つです。
・手順が今までで1番多いから。
・10の理解がたりていないから。
7+8=? を例にして考えてみましょう。
この答えが 15 となることを順番に説明すると、
1. 8+2=10
2. 7-2= 5
3. 10+5=15
となります。
さくらんぼ計算は、これをさくらんぼのように書き表します。
でも、本当はこれではまだ説明がたりていません。
それは、計算を始める前にあります。
1. 10を越えそうかどうか判断すること
2. 10を越えそうな場合はどちらを10にして計算するのか決めること
実はこの2点を最初に判断しなければならないのです。
この判断を含めると、
1. 10 を越えそうか
2. どちらを 10 にするか
3. 8+2=10
4. 7-2=5
5. 10+5=15
という説明が正しい思考の流れです。
このことから、
・手順が5つあること
・4以外は10と関わること
が分かります。
手順が5つというのは、ここまでの学習で1番多いのです。
これを手間、面倒と感じ、難しさにつながっているのでしょう。
これを解決するには、この長さに慣れることです。
例えば、社会人になり、最初は大変と感じていた電車通勤も、時期に慣れる感じでしょうかね。
それから、10を柔軟に分けたり、合わせたりできることが求められています。
10という数字を、まだ9の次ぐらいにしか認識していない場合もまた、さくらんぼ計算が難しいと感じても仕方ないのです。
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5 さくらんぼ計算ができるためには?
8+7=15
を求める手順を細かくした
1. 10 を越えそうか
2. どちらを 10 にするか
3. 8+2=10
4. 7-2=5
5. 10+5=15
これを基に、手順別に必要な力を考えます。
1. は、答えが9までのたし算が習熟できていること
2. は、基本的に大きい数字を選択するということの理解
3. は、10の補数(10はいくつといくつ)が求められること
4. は、ひかれる数が9までのひき算が習熟できていること
5. は、10と□で1□であると合成的な見方ができること
(桁の概念が理解できていない場合、10を1つの数字として 10+5=105 となることがあります。)
復習が必要かどうかの判断は、解く時間のチェックも大切です。
答えに行き着くまでの手順の多さも難しさの1つですから、1つひとつに時間がかかると、面倒と感じ、やはり難しさにつながります。
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算数・数学教育に関するブログを集めたサイトです。
5.ママにはゆとりを
自分で教えることを選択したすばらしいママへ。
こうしてお子さんに教えられるのはわずか数年だけなのは間違いないです。
この際、親子の時間として捉え、じっくりと楽しむことをおすすめします。
教えるのに大切なのはゆとりだと思います。
時間にも心にもゆとりがあると、親子の時間はもっと豊かで輝くことでしょう。
このブログは、ママが家事の隙間でも教えられるよう、具体的に、そしてポイントが明確となるよう心がけているつもりです。
そうはいってもゆとりなんか・・・という方には、思いきって外部の力を借りてしまう、こんな手もあるかもしれませんね。
もちろん専門家に任せるのもいいでしょう。こちらに申し込んでいるご家庭の約3分の2が共働きのご家庭だそうです。こちらは忙しいご家庭が多いからこそ、つい任せっぱなしになりがちなところを、お子さんと保護者の方のコミュニケーションを大切にしているようです。
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教材を選ぶのに困っているなら「家庭こそ子どもたちの母校であってほしい」というこちらの理念は、教えるママにぴったりです。教育対話活動という活動で、家庭教育のいろいろな疑問・相談に応える仕組みがあり、バックアップが充実しています。
ママの少しでも手助けになり、お子さんの未来を支援できたら幸いです。
ここだけでは分からないことは、コメントいただければ、一緒に考えたいと思います。
「すうがくの本」なんて言われると、構えてしまいそうですが、この絵本をめくってみて下さい。とっても楽しくて美しい絵本なのです。1巻の「なかまはずれ」から順番に、数学の考え方が自然に身に付いていきそうです。こんな授業を受けてみたい!
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