それもまずこちらに腹を向けたとして、通路の場所が狭いので足で撫でてやると、今度は背中とばかりにクルリと一回転して、こちらに背中を向けるのだ。これを何度も気の済むまで繰り返すのだから、ワイもうっとうしいながらもしぶしぶそれに付き合っていた。
ところが最近それをやらずに、その通路の辺りでもっぱらバレリーナみたいに片足を上げて、尻の辺りを熱心に舐めていたのは、その部分にケガをしていたからなのだろうと合点がいく。初めてミネちゃんのケガに気付いたのは、尻の辺りの毛がすっかり抜け落ちハゲになっていたからだ。
ミネちゃんもその部分のケガが気になって、歯でその辺りの毛を毟っていたのだろう。それを初めて発見した時のワイはつい動揺してしまい口の中がカラカラに乾いたままだった。初めはそのハゲの中に1センチほどの黒い腫れ物が見えたので、これは手術で除去しなくてはならないのかもと勝手に思い込んだせいだ。
ところがその後、ミネちゃんが机の上に乗った時に、患部をよーく観察して見た所、黒い腫れ物と思ったのは皮膚の黒い模様のようで、てっきり皮膚は全部ピンク色と思っていたから、つい勘違いしてしまったのだ。その部分が何やら引っ掻き傷のように見えたので少し安心した。
さてさて、今朝のワイの寝床に来たそのミネちゃんだが、首にワイ自作の軽量カラーを付けておらず、焦ってすぐに探した所、二階のワイのコタツの下にあった。昨夜そこに寝ていたので、何かの弾みで外れてしまったのだろう。すぐにミネちゃんの首に慌てて戻した。
ところがその30分後、今度は首を通り抜けて胴体にカラーが食い込んでしまっているではないか。多分、コタツに入ろうとしてか何かで、自作カラーが引っ掛かったか何かして、それでも強引に前に進んだせいと思われる。この自作カラーは薄いプラスチック容器なので、十字に切れ目を入れた部分が裂けて拡がっていた。
まずこの食い込んだ自作カラーを、横っ腹がぽっちゃり系のミネちゃんの胴体から外すのに難儀したが、何とか取り外せたものの、すっかり一晩でボロくなってしまった。新しい容器で作り直しても良かったが、何個もないので、白い布ガムテープで拡大した裂け目部分を補修して、またミネちゃんの首に戻した。
ついこの間、自分の後頭部が5センチくらい円形にハゲていることに気付いて、かなり動揺してしまう夢を見たばかりなのだけれど、これってミネちゃんのケガの前兆現象だったのかも、と思っている。
猫日記より(2022.3.21)
朝5時半頃、縁側でウ〜と唸っているのがジロタンで、それだけで珍しいのだが、しかも凄いドラ猫声で外を威嚇していて、アクリル板の向こう側からバシバシ叩いているのが、あの唐猫(茶色)なのだが、そっちの鳴き声は可愛いかった。しっぽがちょっと色褪せてるが、ワイがいるのに全然逃げず、ジロタンに向かってペシペシとアクリル板を叩いていた。冬の間、雪の上に足跡があったのは、あの猫だ。顔が丸く野良猫にしておくには惜しい、というか可哀想な猫だ。きっと誰かに餌を貰っているのだろうし、人慣れしている。
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