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2023年05月28日

鳳来寺山のブッポウソウ

NHK「みんなのうた」で、2007年に「鳳来寺山のブッポウソウ」という曲が流れたことがあった。あの冨田勲さんが作った曲で、少年時代に幻の鳥ブッポウソウの鳴き声を鳳来寺山で聴いた体験があったからみたいだ。吉田類さんがこの鳳来寺山を去年だったか登山していたことがあって、初めて子供の頃から伝説の山の鳳来寺山を初めて観れた訳だが、古来より鳳来寺のある山全体が修験者の修行の場だったので、昔のままの自然が守られているそうだ。

近くに在住のまーさんも今度のツーリング先として、ライブ配信中に鳳来寺山の名前を挙げていた。確か、記憶が定かでないが、黒田官兵衛が荒木村重を説得に出向いて捉えられていたとも知らずに、寝返ったと勘違いした織田信長に羽柴秀吉が人質だった長男の黒田長政を殺せと命令されたのを、あえてどこかに隠したのだが、確か鳳来寺山だったような気がするが違っているかも。徳川家康の本拠地であった岡崎近くの山なはず。

昨日、フクロウと勘違いされている鳴き声が、実はとアオバズクの鳴き声だと書いたけれど、同じように鳳来寺山のブッポウソウ(仏法僧)が同じように別の鳥に間違えられてきたのだ。これは昔からの大問題で、NHKでラジオ放送が大正時代に始まっているが、鳳来寺山からブッポウソウの声を、どうだとばかりにライブ中継して、これがあの幻のブッポウソウの声です、と全国に生放送で流したことがあったそうだ。

ところが、それを聴いたリスナーさんの一人から、うちで飼ってるコノハズクの鳴き声と同じに聴こえるのだが・・とハガキが届いて、それでやっと鳳来寺山で夜鳴いている、誰も鳴いてる姿を見たことがない幻の鳥が、実はコノハズクであると正体がはっきりしたのだそうだ。これらブッポウソウとコノハズクのややこしい勘違いの一件が、昨日ゆった「鳥類ずかん」に大きく書いてあって、それで子供の頃から知っていたのだ。

見た目がカラスみたいな黒っぽい鳥の「すがたのブッポウソウ」とは、「5月ごろ南方からわたってくる。大木のある山の中をこのみ、円をえがいてとんでいる。夜のコノハズクの声とまちがえてなづけた、すがたのブッポウソウだ」。見た目がいかにもフクロウの仲間みたいな「声のブッポウソウ」とは、「オオコノハズクよりちいさい。夏、大木のある山の中でブッポウソーと鳴くので、声のブッポウソウとしてよく知られるようになった。冬は日本にとどまっているらしい」。

今ネットで大きな画像で見たら、すがたのブッポウソウこと本物のブッポウソウは、カラスというより頭が黒いが青緑の羽根に白く丸い斑点が特徴的な美しい鳥で、しかもクチバシと足がオレンジ色ではないか。これは沖縄のヤンバルクイナや5/4にうちの庭でひっくりかえってたムクドリと同じだ。

まとめると、要はブッポウソウが滅多に鳴かないので、夜に鳳来寺山の方から聴こえる鳥の鳴き声ちょうど「仏法僧」だし、コノハズクの方も夜に鳴くので誰も鳴いている姿を見てないので、三河の人がつい取り違えてしまったのではないのか。

ところが今、長野県南部の天龍村に一杯いるらしいブッポウソウの鳴き声を動画で聴いたらば、「ギイギイ」みたいに結構うるさく鳴いているじゃないか。とても滅多に鳴かない鳥には見えなかった。多分、徳川家康以下三河の人らは、きっと夜は仏法僧と鳴くのだと都合良く解釈したのだとしか思えない。

ワイも高校生の頃、春山の蓬莱山に登ったことがあるが、電波塔しかなかった。なぜ山の名前が蓬莱山なのかは知らないが、きっと鳳来寺と同じように昔、修験者が修行をしたとかしなかったとかあったんじゃなかろうか。



猫日記より(2021.5.28)
昨夜11時半から、猫らの寒暖を上がり下りの音で寝られず、雨降ってたせいか何だか暴れてて、午前零時、カップラーメン、バナナを食うも寝たのは2時過ぎ。久々、酢スプレーをしてやっと治まった。


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