2023年02月08日
人生と仏教 その2
自分とは? youtubeで仏教講義を観ていると我は存在しない五蘊の集合体なんだと言われます。なんのこっちゃーとも思いましたが、長期間の闘病経験がある私としては少し心が楽になる面もありました。病気で身体は痛いし苦しい、心も不安になったり寂しくなったり色んなことを感じています。また逆に健康で好きな事が出来ているときは人生ってなんて素晴らしいんだろうと快感に浸っています(人生楽しいことがいっぱいみたいな)。しかし、自分は存在しないみたいなことを言われるとそもそも何がその感じ感覚を作り出しているんだろうと考えました。前世で悪いことをしたからこんな苦しみを味わうのか等々原因探しをしても答えは出ません。もしかしたら仏教で説かれているように人間の構造上の現象に過ぎないのではないかと考えました。色、受、想、行、識(五蘊)この五つで構成されているため、一瞬の刹那(100分の1秒)で変化しているらしいです。1秒間に100回も変化しているなら人間の状態に同じ状態とかありえないわけです。人間は構造上変化するのが当たり前なのに自分という変化しない何かがあってほしいと思ったり(ない物ねだり)、自分の身体や心に執着し変化を恐れているだけなんじゃないかなーと思いました。健康に対する努力は重要ですが、老化や病気を五蘊が捉えすぎると(感覚的に鋭くなった状態)バランスが崩れて色んな症状が出るんじゃないかと思います。ただ実際身体が痛いのは誰でも嫌でしょうから病院でさっさと治療してもらうのが賢明ですよね。人間は五蘊の集合体に過ぎず、また五蘊の複雑なシステムによって色んな状態に常に変化していることを知り、理解できれば苦しみを減らすことができるように思います。ついに五蘊と厭離できれば悟った状態になるらしいです。2500年も前にお釈迦様は人間のことをこと細かに分析し、人間の状態を発見された方なんじゃないかなと思いました。阿含経、般若心経、法華経等膨大なお経(運ぶのに馬7.5頭必要だったそうです)がありますから仏教を勉強するのは大変ですが、何か自分の中でピンとくるお経があれば勉強されることをお勧めします。阿含経については、花園大学佐々木閑先生のyoutube仏教講義がお勧めです。
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