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2021年04月04日

【腸内のお花畑】腸内フローラを形成する細菌


 人の腸内には、体内に棲む細菌のうちおおよそ90%が棲みついています。その数は、おおよそ100兆〜1,000兆個で、種類はおおよそ1,000種類、重さにするとおおよそ1〜2Kgと言われています。





 大腸に棲む細菌を腸内細菌といいます。通常ウイルスなどの異物は、免疫機能により体内から排除されますが、免疫寛容という仕組みによって排除されないことがあります。この仕組みによって、共存している細菌が、腸内細菌です。





 腸内に生息している細菌は、菌種ごとに塊となって腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いています。この状態は、品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)にみえることから、腸内フローラと呼ばれています。





 腸内細菌の形成パターンは、ひとりひとりで異なります。食生活や生活環境も関係しますが、1番大きな影響を与えるものは母親の腸内環境といわれています。





 最近の研究では、この腸内フローラがお腹の調子だけでなく、メタボリックシンドロームや生活習慣病、更には免疫機能といった全身の健康にも関わっていることが明らかになってきました。





 人は腸内フローラと密接な関係をもって生活していますが、食生活やライフスタイルといったさまざまな要因で腸内フローラは乱れてしまいます。なかでも、食物繊維の不足、脂肪の摂り過ぎは、腸内フローラのバランスを崩します。





 腸内フローラを形成している菌は、働きによって3つに分けられています。1つ目は体を守る善玉菌、2つ目が増えすぎると体に悪影響を及ぼす悪玉菌、そして3つ目は状況によって善玉菌の味方となることもあれば、悪玉菌の味方となることもある日和見菌です。





 善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌、悪玉菌は大腸菌(有毒株)やウェルシュ菌、ブドウ球菌など、日和見菌は大腸菌(無毒株)や連鎖球菌などです。善玉菌は乳酸や酢酸などをつくりだし、腸内を弱酸性に保ちます。悪玉菌は、毒性物質をつくりだし、腸内をアルカリ性にします。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち、優勢な菌と同じ働きをします。理想的な割合は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7です。





 腸内環境は、食べたものに大きく左右されるため、腸内フローラを良い状態で維持するためには、栄養バランスのとれた食事が大切です。また、食事だけではなく、適度な運動は腸内フローラが活性化するといわれています。



腸内フローラとは


 腸には大腸と小腸とがあり、それぞれの働きはまったく異なります。小腸は、食べたものを消化吸収する臓器で、一方、大腸は栄養を吸収したあとの残りカスから大便を形成する臓器です。





 生命維持にかかせないこの働きに加え、人の腸内には、体内に棲む細菌のうちおおよそ90%が棲みついています。その数は、おおよそ100兆〜1,000兆個で、種類はおおよそ1,000種類、重さにするとおおよそ1〜2Kgと言われています。人の細胞はおおよそ60兆個といわれており、体の中には自身の細胞よりもはるかに多い細菌がいることになります。





 大腸に棲む細菌を腸内細菌といいます。通常ウイルスなどの異物は、免疫機能により体内から排除されますが、免疫寛容という仕組みによって排除されないことがあります。この仕組みによって、共存している細菌が、腸内細菌です。





 腸内に生息している細菌は、菌種ごとに塊となって腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いています。この状態は、品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)にみえることから、腸内フローラと呼ばれています。正式な名称は腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)です。



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 腸内細菌の形成パターンは、ひとりひとりで異なります。食生活や生活環境も関係しますが、1番大きな影響を与えるものは母親の腸内環境といわれています。赤ちゃんは、生まれてくるときに、母親の産道に生息する腸内細菌に接触することで、細菌をもらい受けます。これらの細菌は、赤ちゃんの腸内に入り、腸内細菌として増殖します。腸内フローラの原型は、3歳頃までにつくられるといわれています。生後、形成された腸内フローラのパターンは、一生変わらないとされ、3歳くらいの時の腸内フローラが最もよい状態といわれています。





 最近の研究では、この腸内フローラがお腹の調子だけでなく、メタボリックシンドロームや生活習慣病、更には免疫機能といった全身の健康にも関わっていることが明らかになってきました。





 近年、日本人の食生活の欧米化し、食物繊維の摂取量が減少しています。その結果、肥満や生活習慣病だけでなく、腸内フローラにも影響を与えています。長い時間をかけて築き上げてきた日本人の腸と腸内細菌の関係性が崩れ、腸内環境が悪化し、アレルギーや自己免疫性疾患などを増加させる一因になっている可能性が、指摘され始めています。





 人は腸内フローラと密接な関係をもって生活していますが、食生活やライフスタイルといったさまざまな要因で腸内フローラは乱れてしまいます。なかでも、食物繊維の不足、脂肪の摂り過ぎは、腸内フローラのバランスを崩します。



腸内細菌の種類


 腸内フローラを形成している菌は、働きによって3つに分けられています。1つ目は体を守る善玉菌、2つ目が増えすぎると体に悪影響を及ぼす悪玉菌、そして3つ目は状況によって善玉菌の味方となることもあれば、悪玉菌の味方となることもある日和見菌です。





 善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌、悪玉菌は大腸菌(有毒株)やウェルシュ菌、ブドウ球菌など、日和見菌は大腸菌(無毒株)や連鎖球菌などです。善玉菌は乳酸や酢酸などをつくりだし、腸内を弱酸性に保ちます。悪玉菌は、毒性物質をつくりだし、腸内をアルカリ性にします。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち、優勢な菌と同じ働きをします。理想的な割合は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7です。善玉菌は腸の中で発酵を行い、一方の悪玉菌は腐敗を行います。なお、発酵と腐敗の違いは、どちらも微生物の力によって物質が変化することですが、それが人にとって有益なものであれば発酵、有害なものであれば腐敗ということになります。





 善玉菌は、糖質や食物繊維をエサとして発酵させ、乳酸や酢酸などをつくり出し、腸内を弱酸性に保ちます。腸内が酸性に傾くと悪玉菌は増殖ができなくなり、毒性物質がつくられなくなります。また、外から入ってくる悪玉菌のほとんどはアルカリ性の環境を好むため、仮に腸内に入って来たとしても、酸性の環境を維持していれば、悪玉菌は死滅することになります。





 悪玉菌は、その名前から悪いイメージがありますが、体にとって大切な働きもしています。その働きは、肉類などのたんぱく質を分解して、便として排泄するということです。





 人の腸内では、毎日のように善玉菌と悪玉菌の争いが起こり、腸内フローラのバランスが変わっています。この争いは出生時から始まり、離乳期、青年期、老年期と、経年的にその様相は変化しています。乳児期には、100億個以上あった善玉菌のビフィズス菌は、60歳頃には100分の1、つまり1億個ほどに激減しています。これは老化によるものです。





 しかし、年齢に関係なく腸内フローラのバランスが崩れてしまうこともあります。この理由のひとつとして、高脂肪の食生活があげられます。腸内環境は、食べたものに大きく左右されるため、腸内フローラを良い状態で維持するためには、栄養バランスのとれた食事が大切です。また、食事だけではなく、適度な運動は腸内フローラが活性化するといわれています。



腸内フローラを整える乳酸菌


 乳酸菌は、糖質や食物繊維をエサとして乳酸を生産する細菌です。乳酸菌が生産する乳酸は、腸内を微酸性にすることで、悪玉菌の増殖を抑え、腸内フローラのバランスを維持します。





 また、乳酸菌にはお腹の調子や便通を改善するだけでなく、免疫機能を強化する働きがあります。加えて、花粉症の症状を和らげる、内臓脂肪を減らすなど幅広い分野でさまざまな効果が報告されています。



まとめ


 人の腸内には、体内に棲む細菌のうちおおよそ90%が棲みついています。その数は、おおよそ100兆〜1,000兆個で、種類はおおよそ1,000種類、重さにするとおおよそ1〜2Kgと言われています。





 大腸に棲む細菌を腸内細菌といいます。通常ウイルスなどの異物は、免疫機能により体内から排除されますが、免疫寛容という仕組みによって排除されないことがあります。この仕組みによって、共存している細菌が、腸内細菌です。





 腸内に生息している細菌は、菌種ごとに塊となって腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いています。この状態は、品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)にみえることから、腸内フローラと呼ばれています。





 腸内細菌の形成パターンは、ひとりひとりで異なります。食生活や生活環境も関係しますが、1番大きな影響を与えるものは母親の腸内環境といわれています。





 最近の研究では、この腸内フローラがお腹の調子だけでなく、メタボリックシンドロームや生活習慣病、更には免疫機能といった全身の健康にも関わっていることが明らかになってきました。





 人は腸内フローラと密接な関係をもって生活していますが、食生活やライフスタイルといったさまざまな要因で腸内フローラは乱れてしまいます。なかでも、食物繊維の不足、脂肪の摂り過ぎは、腸内フローラのバランスを崩します。





 腸内フローラを形成している菌は、働きによって3つに分けられています。1つ目は体を守る善玉菌、2つ目が増えすぎると体に悪影響を及ぼす悪玉菌、そして3つ目は状況によって善玉菌の味方となることもあれば、悪玉菌の味方となることもある日和見菌です。





 善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌、悪玉菌は大腸菌(有毒株)やウェルシュ菌、ブドウ球菌など、日和見菌は大腸菌(無毒株)や連鎖球菌などです。善玉菌は乳酸や酢酸などをつくりだし、腸内を弱酸性に保ちます。悪玉菌は、毒性物質をつくりだし、腸内をアルカリ性にします。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち、優勢な菌と同じ働きをします。理想的な割合は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7です。





 腸内環境は、食べたものに大きく左右されるため、腸内フローラを良い状態で維持するためには、栄養バランスのとれた食事が大切です。また、食事だけではなく、適度な運動は腸内フローラが活性化するといわれています。




posted by Kaoru at 05:08| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス
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