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2021年02月18日

【高齢化の現状と将来】高齢者の不安と不安軽減方法


 日本の総人口は、2019年10月1日現在、1億2,617万人となっています。65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める高齢化率は28.4%となっています。





 2017年に国立社会保障人口問題研究所が公表した日本の将来推計人口によると、日本の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、2029年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、2065年には8,808万人になると推計されています。





 総人口が減少する中で、65歳以上が増加することにより高齢化率は上昇を続け、2036年に33.3%で3人に1人となります。2065年には38.4%に達して、人口のおおよそ2.6人に1人が65歳以上となる社会が到来すると推計されています。





 日本の平均寿命は、2018年には男性81.25歳、女性87.32歳です。今後、男女とも平均寿命は延びて、2065年には、男性84.95歳、女性91.35歳となります。





 あるアンケートによると高齢者の日々の生活の不安について、1番多かった回答は、健康や病気のことです。続いて、寝たきりや体が不自由になり介護が必要な状態になること、自身などの自然災害、生活のための収入となっています。





 高齢者の生活では、病気などで健康が損なわれること、介護が必要になること、自然災害で被害を受けることなど、これから自身に何かが起こることへの不安が大きいことが見受けられます。何か起こってからの対応では、今の不安を軽くすることは難しく、普段から自身に何かあったときに備える環境をつくっておくことが大切です。





 高齢者の不安を軽減するサービスのひとつとして、宅配食は高齢者ひとりひとりの健康に配慮し、1人暮らしの高齢者に定期的にお届けする機会も多いことから、見守りの役割も担っています。





 また、高齢者の生活の安心安全を確保するために必要なことは、普段から地域の活動を通して健康状態を確認する機会を設けておくこと、病気になったときや介護が必要になったときに受けられる支援の確認や準備、災害が起こったときの避難への備えや家庭での備蓄などを行っておくことです。



高齢化の現状と将来像


 日本の総人口は、2019年10月1日現在、1億2,617万人となっています。65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める高齢化率は28.4%となっています。65歳以上の人口を男女別に見ると、男性は1,560万人、女性は2,029万人で、男性対女性の比はおおよそ3対4となっています。





 65歳以上人口の内、65〜74歳人口は1,740万人で男性831万人、女性908万人となり、総人口に占める割合は13.8%となっています。75歳以上の人口は1,849万人で、男性729万人、女性1,120万人となり、総人口に占める割合は14.7%であることから、65〜74歳人口を上回っています。





 日本の65歳以上の人口は、1950年には総人口の5%に満たなかったですが、1970年に7%を超え、1994年には14%を超えました。高齢化率は上昇を続け、2019年10月1日現在、28.4%に達しています。





 15〜64歳人口は、1995年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、2019年には7,507万人と総人口の59.5%になっています。





 2017年に国立社会保障人口問題研究所が公表した日本の将来推計人口における出生中位死亡中位推計結果によると、日本の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、2029年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、2053年には1億人を割って9,924万人となり、2065年には8,808万人になると推計されています。なお、将来推計人口とは、全国の将来の出生、死亡及び国際人口移動について仮定を設け、これらに基づいて日本の将来の人口規模並びに年齢構成等の人口構造の推移について推計したものです。





 65歳以上の人口は、団塊の世代が65歳以上となった2015年に3,387万人となり、団塊の世代が75歳以上となる2025年には3,677万人に達すると見込まれています。その後も65歳以上の人口は増加傾向が続き、2042年に3,935万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されています。





 総人口が減少する中で、65歳以上が増加することにより高齢化率は上昇を続け、2036年に33.3%で3人に1人となります。2042年以降は、65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け、2065年には38.4%に達して、人口のおおよそ2.6人に1人が65歳以上となる社会が到来すると推計されています。総人口に占める75歳以上の人口の割合は、2065年には25.5%となり、おおよそ3.9人に1人が75歳以上となると推計されています。





 65歳以上の人口の内、65〜74歳人口は団塊の世代が高齢期に入った後に2016年の1,768万人でピークを迎えています。その後は、2028年まで減少傾向となるが再び増加に転じ2041年の1,715万人に至った後、減少に転じると推計されています。一方、75歳以上の人口は、2054年まで増加傾向が続くものと見込まれています。





 65歳以上の人口と15〜64歳人口の比率は、1950年には1人の65歳以上の者に対して12.1人の15〜64歳がいたのに対して、2015年には65歳以上の者1人に対して15〜64歳が2.3人になっています。今後、高齢化率は上昇し、15〜64歳の割合は低下し、2065年には、65歳以上の者1人に対して1.3人の15〜64歳という比率になります。





 出生数は減少を続け、2065年には56万人になると推計されています。この減少により、0〜14歳人口は2056年に1,000万人を割り、2065年には898万人と、現在の半分程度になると推計されています。





 出生数の減少は、生産年齢人口に影響を及ぼし、2029年に6,951万人と7,000万人を割り、2065年には4,529万人となると推計されています。一方、65歳以上の人口の増大により死亡数は増加、人口1,000人あたりの死亡数を示す死亡率は上昇を続け、2065年には17.7になると推計されています。





 日本の平均寿命は、2018年には男性81.25歳、女性87.32歳と前年に比べて男性は0.16歳、女性は0.05歳上回りました。今後、男女とも平均寿命は延びて、2065年には、男性84.95歳、女性91.35歳となり、女性は90歳を超えると見込まれています。



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高齢者の生活不安


 あるアンケートによると高齢者の日々の生活の不安について、1番多かった回答は、健康や病気のことです。続いて、寝たきりや体が不自由になり介護が必要な状態になること、自身などの自然災害、生活のための収入となっています。一方で、不安に感じることがないと答えた人もいます。





 以前のデータと比べてみると、健康や病気のこと、寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になることの割合が高まり、将来の健康や介護が必要なることについて不安がある人の割合が多くなっています。自然災害についても、多くの人が不安を抱えています。地震や台風による災害がここ数年多いことが関係していると考えられます。





 さらには新しい製品やサービスの活用方法がわからないこと、インターネットをはじめとした新しい情報入手方法が増え、情報収集が困難になること、生活様式や人々の考え方などが大きく変わってしまうこと、頼れる人がいなくなることに対しても不安があります。





 高齢者が日々の生活で不安に感じていることの内、割合が高かった健康や病気のこと、介護が必要になることは、特に子どもがいない人で不安に感じている人の割合が高くなります。





 生活のための収入については、毎月の収入が少ない人、会話の頻度が少ない人が不安に感じている割合が高くなります。毎月の収入が少ないことで、生活のための収入に不安を感じることは推察されますが、ほとんど話をしない人が、情報を得られないことから、生活のための収入を懸念しています。



高齢者の不安を軽減するには


 高齢者の生活では、病気などで健康が損なわれること、介護が必要になること、自然災害で被害を受けることなど、これから自身に何かが起こることへの不安が大きいことが見受けられます。何か起こってからの対応では、今の不安を軽くすることは難しく、普段から自身に何かあったときに備える環境をつくっておくことが大切です。





 高齢者の不安を軽減するサービスのひとつとして、宅配食は高齢者ひとりひとりの健康に配慮し、1人暮らしの高齢者に定期的にお届けする機会も多いことから、見守りの役割も担っています。





 また、高齢者の生活の安心安全を確保するために必要なことは、普段から地域の活動を通して健康状態を確認する機会を設けておくこと、病気になったときや介護が必要になったときに受けられる支援の確認や準備、災害が起こったときの避難への備えや家庭での備蓄などを行っておくことです。





 子どもがいなかったり、日常において会話する機会がなかったりすると、地域で行われている活動や支援の情報も得られず、相談することも難しくなります。毎日の生活において会話がほとんどない高齢者は、漠然と自分の将来に起こりうるかもしれないできごとについて不安を抱えてしまうのかもしれません。





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まとめ


 日本の総人口は、2019年10月1日現在、1億2,617万人となっています。65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める高齢化率は28.4%となっています。





 2017年に国立社会保障人口問題研究所が公表した日本の将来推計人口によると、日本の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、2029年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、2065年には8,808万人になると推計されています。





 総人口が減少する中で、65歳以上が増加することにより高齢化率は上昇を続け、2036年に33.3%で3人に1人となります。2065年には38.4%に達して、人口のおおよそ2.6人に1人が65歳以上となる社会が到来すると推計されています。





 日本の平均寿命は、2018年には男性81.25歳、女性87.32歳です。今後、男女とも平均寿命は延びて、2065年には、男性84.95歳、女性91.35歳となります。





 あるアンケートによると高齢者の日々の生活の不安について、1番多かった回答は、健康や病気のことです。続いて、寝たきりや体が不自由になり介護が必要な状態になること、自身などの自然災害、生活のための収入となっています。





 高齢者の生活では、病気などで健康が損なわれること、介護が必要になること、自然災害で被害を受けることなど、これから自身に何かが起こることへの不安が大きいことが見受けられます。何か起こってからの対応では、今の不安を軽くすることは難しく、普段から自身に何かあったときに備える環境をつくっておくことが大切です。





 高齢者の不安を軽減するサービスのひとつとして、宅配食は高齢者ひとりひとりの健康に配慮し、1人暮らしの高齢者に定期的にお届けする機会も多いことから、見守りの役割も担っています。





 また、高齢者の生活の安心安全を確保するために必要なことは、普段から地域の活動を通して健康状態を確認する機会を設けておくこと、病気になったときや介護が必要になったときに受けられる支援の確認や準備、災害が起こったときの避難への備えや家庭での備蓄などを行っておくことです。



posted by Kaoru at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス
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